「私の好きな中公新書3冊」の記事一覧

中公新書と約50年/斎藤真理子

平野敬一『マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡』 姜徳相『関東大震災』 山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』 初めて自分で新書を買ったのは中学3年生のときで…[続きはこちら]

2023/08/23

私の「礎」/佐藤彰宣

竹内洋『教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化』 佐藤卓己『言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 江下雅之『ネットワーク社会の深層構造 「薄口」の人間関係へ』 中公新…[続きはこちら]

2022/08/12

始原を知る方途/堀本裕樹

白川静『漢字百話』 山折哲雄『こころの作法 生への構え、死への構え』 高橋睦郎『百人一句 俳句とは何か』  子どもの頃、故郷の紀州熊野の山河で遊んでいたときは、ここが古来の聖地で…[続きはこちら]

2022/03/29

言葉の森へ踏み出す一歩/神野紗希

長谷川櫂『俳句的生活』 小川軽舟『俳句と暮らす』 廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』  「ママ、みてみて、まんまるだよ!」  五歳の息子が寝室の窓にはり…[続きはこちら]

2022/02/25

知的好奇心を育む/宮台由美子

岡田暁生『音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉』 安野光雅『カラー版 絵の教室』 波多野誼余夫/稲垣佳世子『知的好奇心』 幼い頃から大学卒業まで毎週ピアノを習っていたというのに、…[続きはこちら]

2021/11/04

入門書の愉しみ/綿野恵太

本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』 小島亮『ハンガリー事件と日本 一九五六年・思想史的考察』 竹内洋『教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化』 編集者として…[続きはこちら]

2021/10/26

「教養」を積む/岩内章太郎

岡田温司『マグダラのマリア エロスとアガペーの聖女』 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』 岡本裕一朗『フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ』 なるべく効…[続きはこちら]

2021/09/22

食と映画をめぐる三冊/三浦哲哉

鈴木透『食の実験場アメリカ ファストフード帝国のゆくえ』 加藤幹郎『映画館と観客の文化史』 岡田温司『キリストの身体 血と肉と愛の傷』 『食の実験場アメリカ』では、理念先行の新興…[続きはこちら]

2021/07/29

雑草を引き抜くように/林雄司

河原に生えている雑草を引っぱってみたら、思いのほか根が張っていて大きな塊が抜けてしまう。 身近なことが世界の端っこにつながっていたときの手ごたえはあの感覚に似ている。 『サラ金の…[続きはこちら]

2021/04/28

染みと紙魚/小林洋美

「思い込み」の恐ろしさを考える時、いつも絨毯のことを思い出す。 以前住んでいた家で、居間に敷いていた絨毯をクリーニングに出した。しばらくして戻ってきたので早速敷き直したが、数日し…[続きはこちら]

2021/03/25

専門外のことを楽しむ/北村紗衣

河上麻由子『古代日中関係史 倭の五王から遣唐使以降まで』 藤野裕子『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』 桜井英治『贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ』 私が新書を読もうと思うの…[続きはこちら]

2021/02/12

「思い出」の中公新書/秦正樹

飯尾潤『日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ』 岡本真一郎『なぜ人は騙されるのか 詭弁から詐欺までの心理学』 曽我謙悟『日本の地方政府 1700自治体の実態と課題』 改めて…[続きはこちら]

2021/01/22

私をつくった中公新書/読書猿

森毅/竹内啓『数学の世界 それは現代人に何を意味するか』 安西祐一郎『問題解決の心理学 人間の時代への発想』 稲垣佳世子/波多野誼余夫『人はいかに学ぶか 日常的認知の世界』 中公…[続きはこちら]

2021/01/01

選挙に疑問を感じたら/菅原琢

西平重喜『比例代表制 国際比較にもとづく提案』 加藤秀治郎『日本の選挙 何を変えれば政治が変わるのか』 待鳥聡史『代議制民主主義 「民意」と「政治家」を問い直す』 記録を取ってい…[続きはこちら]

2020/12/14

生き物の見方が変わる本/郡司芽久

私の研究対象であるキリンは、長い首と長い四肢が特徴的な生き物である。私がキリンに惹かれている理由の一つは、“一見すると不合理”にも見えるそのアンバランスな体形だ。 長い首には、「高…[続きはこちら]

2020/08/31

人生の岐路で出会う新書/鈴木一人

服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』 高坂正堯『国際政治 改版 恐怖と希望』 中村好寿『軍事革命(RMA) 〈情報〉が戦争を変える』 非常に困った依頼である。新書は知的好…[続きはこちら]

2020/06/19

学び続けるための杖/牟田都子

瀬田貞二『幼い子の文学』 笹原宏之『謎の漢字 由来と変遷を調べてみれば』 長谷川鑛平『本と校正』  目録の校正が好きだった。 出版社で校正者として働きはじめてからの数年間は、雑…[続きはこちら]

2020/06/12

「言葉」をめぐる言葉/阿部賢一

徳川宗賢編『日本の方言地図』 金森修『動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学』 薩摩秀登『物語 チェコの歴史 森と高原と古城の国』 中公新書の表紙は、いうまでもなく緑色が基調とな…[続きはこちら]

2020/05/13

中公新書と歴史の魅力/猫の泉

佐藤卓己『言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 藤原辰史『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』 堀米庸三『正統と異端 ヨーロッパ精神の底流』(現在は中公文…[続きはこちら]

2020/04/17

新書という道路地図/小田島創志

宮崎かすみ『オスカー・ワイルド 「犯罪者」にして芸術家』 リチャード・ベッセル 著、大山晶 訳『ナチスの戦争 1918-1949 民族と人種の戦い』 水島治郎『ポピュリズムとは何か…[続きはこちら]

2020/04/10

繋がる喜び/古川真人

室井康成『事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」』 鈴木透『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』 竹内洋『教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化』 新書を読…[続きはこちら]

2020/03/19

それぞれの「距離」感/南後由和

加藤秀俊『社会学 わたしと世間』 長谷川堯『建築有情』 佐伯彰一・芳賀徹編『外国人による日本論の名著 ゴンチャロフからパンゲまで』 書棚の中公新書の背表紙を眺めると、名詞のみの潔…[続きはこちら]

2020/02/13

失われた「道化」の復権/後藤護

村井則夫『ニーチェ―ツァラトゥストラの謎』 廣野由美子『批評理論入門 「フランケンシュタイン」解剖講義』 高橋康也『道化の文学 ルネサンスの栄光』 2019年の話題をかっさらった…[続きはこちら]

2020/02/10

「現実」を変えるには/山崎望

水島治郎『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』 遠藤乾『欧州複合危機 苦悶するEU、揺れる世界』 橘木俊詔/迫田さやか『夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち』 私…[続きはこちら]

2020/01/24

興味の種をまく本たち/三宅香帆

小池滋『もうひとつのイギリス史 野と町の物語』 大島一彦『ジェイン・オースティン 「世界一平凡な大作家」の肖像』 廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』 大…[続きはこちら]

2020/01/08

広き門より入る/須賀しのぶ

渡辺克義『物語 ポーランドの歴史 東欧の「大国」の苦難と再生』 今井宏平『トルコ現代史 オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで』 池内紀『闘う文豪とナチス・ドイツ トーマス・マン…[続きはこちら]

2019/11/15

「総合的な冒険」が魅力/木村俊介

田中善信『芭蕉 「かるみ」の境地へ』 岡田暁生『西洋音楽史 「クラシック」の黄昏』 坂井孝一『承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱』 中公新書の興味深さには多くの側面があるけ…[続きはこちら]

2019/09/19

日英関係史に関する三冊/矢吹啓

片山慶隆『小村寿太郎 近代日本外交の体現者』 大庭定男『戦中ロンドン日本語学校』 小菅信子『戦後和解 日本は〈過去〉から解き放たれるのか』 学生の頃は、少し時間があると本屋の新書…[続きはこちら]

2019/09/06

広島で読む3冊/河炅珍

山本昭宏『核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』 渡辺 靖『文化と外交 パブリック・ディプロマシーの時代』 鈴木 透『スポーツ国家アメリカ 民主主義と巨大ビジネスのはざまで』[続きはこちら]

2019/08/28

幕末維新「側面」史/島田英明

中村豊秀『幕末武士の失業と再就職 紀州藩田辺詰与力騒動一件』 田中彰『吉田松陰 変転する人物像』 小山文雄『明治の異才 福地桜痴 忘れられた大記者』 名だたる英雄や大事件だけが…[続きはこちら]

2019/07/25

世界を一緒に旅した本/望月優大

渡邊啓貴『フランス現代史 英雄の時代から保革共存へ』 芝健介『ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌』 小島剛一『トルコのもう一つの顔』 中公新書には「旅」のイメージが…[続きはこちら]

2019/07/09

怪奇幻想小説の入門書/風間賢二

廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』 平賀英一郎『吸血鬼伝承 「生ける死体」の民俗学』 堀啓子『日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ』 怪奇幻想小…[続きはこちら]

2019/06/28

教養の海へ/山本淳子

新書はいつも、私を遠い所に連れて行ってくれるツールだった。頁を開けばそこにあるのは、広く大きな世界に続く「教養」。それは今日明日必要な知識ではないが、深々とした思いを抱かせ、自分を…[続きはこちら]

2019/04/24

見取り図の快楽/斎藤哲也

木村敏『時間と自己』 伊藤邦武『物語 哲学の歴史 自分と世界を考えるために』 瀧澤弘和『現代経済学 ゲーム理論・行動経済学・制度論』 大学時代、高校受験のための進学塾で国語講師の…[続きはこちら]

2019/04/03

「反新書」な思想史本/網谷壮介

佐藤彰一『禁欲のヨーロッパ 修道院の起源』 岡田温司『キリストの身体 血と肉と愛の傷』 堂目卓生『アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界』 新書というと手軽に読める本…[続きはこちら]

2019/02/22

いつか、どこかで/鈴木洋仁

森毅『数学受験術指南』 芳賀徹『詩歌の森へ』 竹内正浩『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 地下の秘密篇』 中公新書を何度でも手にとる。その度に発見がある。そんな知の泉が、25…[続きはこちら]

2019/01/18

新書で垣間見る、学者の魂/川添愛

野崎昭弘『詭弁論理学 改版』 佐藤彰一『剣と清貧のヨーロッパ 中世の騎士修道会と托鉢修道会』 渡辺正峰『脳の意識 機械の意識 脳神経科学の挑戦』 現在、新書にもさまざまなものが出…[続きはこちら]

2018/10/17

文豪たちの世界へ/石井千湖

竹内洋『教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化』 高橋睦郎『漢詩百首 日本語を豊かに』 河合祥一郎『シェイクスピア 人生劇場の達人』 わたしにとって中公新書は、"そういえばこ…[続きはこちら]

2018/09/20

胸がときめく生物の世界/岡西政典

西村三郎『チャレンジャー号探検 近代海洋学の幕開け』 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』 鈴木紀之『すごい進化 「一見すると不合理」の謎を解く』 私の専攻する生…[続きはこちら]

2018/09/07

「基準点」へと立ち戻る/星野太

松永昌三『福沢諭吉と中江兆民』 桜井英治『贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ』 藤原辰史『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』 今回の原稿依頼を受けて、自宅と研…[続きはこちら]

2018/08/15

時代を超える読書体験/佐藤健太郎

本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学』 野口悠紀雄『「超」文章法 伝えたいことをどう書くか』 藤沢道郎『物語 イタリアの歴史 解体から統一まで』 純白と深い緑のコン…[続きはこちら]

2018/07/25

150年目に読む3冊/佐藤賢一

星亮一『奥羽越列藩同盟 東日本政府樹立の夢』 石光真人編著『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』 毛利敏彦『明治六年政変』 今年(2018年)は「明治維新150年」である。しか…[続きはこちら]

2018/07/04

凝縮された極上の知/前田宏子

中西寛『国際政治とは何か 地球社会における人間と秩序』 大泉啓一郎『老いてゆくアジア 繁栄の構図が変わるとき』 白石隆/ハウ・カロライン『中国は東アジアをどう変えるか 21世紀の新…[続きはこちら]

2018/06/06

それぞれの〈ぼく〉と3冊/紙屋高雪

山本昭宏『核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』 岡田一郎『革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか』 中川剛『町内会 日本人の自治感覚』 ネットでは得難い「書籍のアドバンテージ」の…[続きはこちら]

2018/05/29

写真や図表も魅力のうち/永田夏来

塚谷裕一『カラー版 スキマの植物図鑑』 武田尚子『チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』 岡本亮輔『聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで』 中公新書といえ…[続きはこちら]

2018/04/05

文学から都市を愉しむ/荻原魚雷

菊盛英夫『文学カフェ ブルジョワ文化の社交場』 上岡伸雄『ニューヨークを読む 作家たちと歩く歴史と文化』 川本三郎『銀幕の東京 映画でよみがえる昭和』  ユニークな文学が生まれる…[続きはこちら]

2018/02/14

「再発見」をさがしに/大塚砂織

田中修『植物はすごい 生き残りをかけたしくみと工夫』 辻井達一『日本の樹木 都市化社会の生態誌』 小泉武夫『醤油・味噌・酢はすごい 三大発酵調味料と日本人』 本に絵を描く仕事をし…[続きはこちら]

2018/02/05

同時代史を捉える/斉藤淳

服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』 飯尾潤『日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ』 日本再建イニシアティブ『民主党政権 失敗の検証 日本政治は何を活かすか』 自分の知的遍…[続きはこちら]

2018/01/09

研究の結晶に出会える/楠綾子

戸部良一『外務省革新派 世界新秩序の幻影』 大嶽秀夫『再軍備とナショナリズム 保守、リベラル、社会民主主義者の防衛観』 渡辺靖『文化と外交 パブリック・ディプロマシーの時代』 堅…[続きはこちら]

2017/12/26

来るべき時代を予見した書/森健

佐藤俊樹『不平等社会日本 さよなら総中流』 山岸俊男『安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方』 松谷明彦/藤正巖『人口減少社会の設計 幸福な未来への経済学』 新書の役割はワ…[続きはこちら]

2017/11/06

境界を食い破る/小澤英実

廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』 鈴木透『性と暴力のアメリカ 理念先行国家の矛盾と苦悶』 川島浩平『人種とスポーツ 黒人は本当に「速く」「強い」のか』 …[続きはこちら]

2017/10/25

中公新書の魅力/岩間陽子

林健太郎『ワイマル共和国 ヒトラーを出現させたもの』 阿部謹也『刑吏の社会史 中世ヨーロッパの庶民生活』 マーク・マゾワー『バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史』 中公新書の魅…[続きはこちら]

2017/10/05

建築史を斜めから読む/本田晃子

東秀紀『漱石の倫敦、ハワードのロンドン 田園都市への誘い』 山室信一『キメラ―満洲国の肖像』 浜本隆志『鍵穴から見たヨーロッパ 個人主義を支えた技術』 てっとり早く不案内な分野の…[続きはこちら]

2017/08/28

幸せな新書たち/岸政彦

筒井淳也『仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか』 白波瀬達也『貧困と地域 あいりん地区から見る高齢化と孤立死』 櫻澤誠『沖縄現代史 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」…[続きはこちら]

2017/08/10

力の論理を超える/三牧聖子

入江昭『日本の外交 明治維新から現代まで』 篠原初枝『国際連盟 世界平和への夢と挫折』 北岡伸一『清沢洌 外交評論の運命 増補版』 世界には力の論理がまかり通っている。しかしだか…[続きはこちら]

2017/08/01

洋の東西、歴史の遠近/出口治明

小田部雄次『皇族 天皇家の近現代史』 山室信一『キメラ―満洲国の肖像 増補版』 藤沢道郎『物語 イタリアの歴史 解体から統一まで』 名作揃いの中公新書の中から3冊を選んで欲しい、…[続きはこちら]

2017/07/26

視野を広げるきっかけ/福岡沙織

長有紀枝『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』 市川伸一『考えることの科学 推論の認知心理学への招待』 田澤耕『物語 カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡…[続きはこちら]

2017/07/14

"小説脳"を刺激する3冊/塩田武士

黒木登志夫『研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用』 矢野久美子『ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』 木村幹『韓国現代史 大統領たちの栄光と蹉跌』 松本清張の名作…[続きはこちら]

2017/07/07

大人の世界を垣間見た日/中野京子

会田雄次『アーロン収容所 西欧ヒューマニズムの限界』 三田村泰助『宦官 側近政治の構造』 河原温『ブリュージュ フランドルの輝ける宝石』 高校時代、田舎の小さな書店には新書の棚な…[続きはこちら]

2017/06/26

いじめから経済政策まで/荻上チキ

森田洋司『いじめとは何か 教室の問題、社会の問題』 松田美佐『うわさとは何か ネットで変容する「最も古いメディア」』 服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』 『いじめとは何…[続きはこちら]

2017/06/19

ボディーブロー三連発/伊藤亜紗

本川達雄『ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学』 佐々木健一『美学への招待』 川喜田二郎『発想法 改版 創造性開発のために』 『ゾウの時間ネズミの時間』は中学生のときに読んだが…[続きはこちら]

2017/06/05

360°の科学/横山広美

小山慶太『寺田寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』 米本昌平『バイオポリティクス 人体を管理するとはどういうことか』 矢野久美子『ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政…[続きはこちら]

2017/05/16

憧憬への入り口/橋本麻里

伊原昭『平安朝の文学と色彩』 阿部謹也・網野善彦・石井進・樺山紘一『中世の風景』上・下 増田正造『能の表現 その逆説の美学』 知の全体像を俯瞰する眼差しを身につけるための本、ジャ…[続きはこちら]

2017/04/24

知的挑発のすすめ/苅部直

中島義道『ウィーン愛憎 ヨーロッパ精神との格闘』 高田里惠子『学歴・階級・軍隊 高学歴兵士たちの憂鬱な日常』 勝部真長『青春の和辻哲郎』 学問の世界の最先端の知見を、一般の人にも…[続きはこちら]

2017/03/28

わたしの中の古典/内田麻理香

稲垣佳世子/波多野誼余夫『人はいかに学ぶか 日常的認知の世界』 木下是雄『理科系の作文技術』 梅棹忠夫/湯川秀樹『人間にとって科学とはなにか』(現在は中公クラシックス) こんにち…[続きはこちら]

2017/02/24

本屋の周縁/内沼晋太郎

歌田明弘『本の未来はどうなるか 新しい記憶技術の時代へ』 加藤幹郎『映画館と観客の文化史』 寺尾隆吉『ラテンアメリカ文学入門 ボルヘス、ガルシア・マルケスから新世代の旗手まで』 …[続きはこちら]

2017/02/15

人文学の魂/隠岐さや香

工藤庸子『プルーストからコレットへ いかにして風俗小説を読むか』 加藤文元『ガロア 天才数学者の生涯』 金森修『動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学』 新書といっても色々な種類…[続きはこちら]

2017/02/06

歴史の書き方/大澤聡

山室信一『キメラ―満洲国の肖像 増補版』 下斗米伸夫『アジア冷戦史』 奥野健男『日本文学史 近代から現代へ』 中公新書の得意分野というか支柱のひとつに「歴史」があることは衆目の一…[続きはこちら]

2017/01/16

新(書)三種の神器/吉川浩満

川喜田二郎『発想法 改版 創造性開発のために』 野口悠紀雄『「超」整理法 情報検索と発想の新システム』 木下是雄『理科系の作文技術』 巷で猖獗を極める「創造性開発」「仕事効率化」…[続きはこちら]

2017/01/05

「現代の古典」を読む/奈良岡聰智

君塚直隆『物語イギリスの歴史(上) 古代ブリテン島からエリザベス1世まで』      『物語 イギリスの歴史(下) 清教徒・名誉革命からエリザベス2世まで』 瀧井一博『伊藤博文 知…[続きはこちら]

2016/12/22

現代史を学ぶ/成毛眞

田久保忠衛『戦略家ニクソン 政治家の人間的考察』 阿部重夫『イラク建国 「不可能な国家」の原点』 服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』 没後ほぼ四半世紀を経て、その功績や人物像が見…[続きはこちら]

2016/12/05

知のマップを描くために/山本貴光

樺山紘一編著『新・現代歴史学の名著 普遍から多様へ』 川喜田二郎『発想法 改版 創造性開発のために』 加藤文元『物語 数学の歴史 正しさへの挑戦』 知はバラバラであるよりも…[続きはこちら]

2016/11/25

日本とは? 私とは?/橘玲

竹内靖雄『経済倫理学のすすめ 「感情」から「勘定」へ』 下條信輔『サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ』 山岸俊男『安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方』 『経済…[続きはこちら]

2016/11/14

効果的な勉強のために/千葉雅也

熊野純彦編著『日本哲学小史 近代100年の20篇』 立木康介編著『精神分析の名著 フロイトから土居健郎まで』 川喜田二郎『発想法 創造性開発のために』 今日ほど、自由に勉強をする…[続きはこちら]

2016/11/01

ものの見方を学ぶこと/速水健朗

平本一雄『臨海副都心物語 「お台場」をめぐる政治経済力学』 廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』 八代尚宏『新自由主義の復権 日本経済はなぜ停滞しているのか…[続きはこちら]

2016/10/27

「昭和の新書」の王道/楠木建

堂目卓生『アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界』 菊池誠『日本の半導体四〇年 ハイテク技術開発の体験から』 服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』 かつての雑誌…[続きはこちら]

2016/10/24

「決定版」を目指す心意気/池内恵

平野克己『経済大陸アフリカ 資源、食糧問題から開発政策まで』 細谷雄一『国際秩序 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ』 待鳥聡史『代議制民主主義 「民意」と「政治家」を問い直す…[続きはこちら]

2016/10/20

ちょっぴりマニアック?/斎藤美奈子

白幡洋三郎『旅行ノススメ 昭和が生んだ庶民の「新文化」』 森正人『四国遍路 八八ヶ所巡礼の歴史と文化』 廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』 中公新書はちょ…[続きはこちら]

2016/10/20

ジャンルの幹となる本/武田砂鉄

野矢茂樹『入門!論理学』 宇田賢吉『電車の運転 運転士が語る鉄道のしくみ』 本田良一『ルポ 生活保護 貧困をなくす新たな取り組み』 書店の新書売場が雑然としているように、新書を押…[続きはこちら]

2016/10/20