ええじゃないか連載開始告知

時は幕末、舞台は東海道のど真ん中!
谷津矢車さん、注目の新連載「ええじゃないか」が始まります!

◎「ええじゃないか」とは
1867年(慶応3)夏から翌年の春にかけて、神符の降下を契機に東海、近畿地方を中心に起こった熱狂的乱舞を伴う民衆運動。その際の民衆の唱えたことば「ええじゃないか」が、この運動全体をさすようになった。(中略)御札類の降下は人為的になされたものであり、それには倒幕派の志士、神宮の御師などが関与したものと思われるが、いまだ確証はない。
(「日本大百科全書」より)

煽動する者、翻弄される者、機に乗じようとする者、真理を見定めようともがく者......やがて国中を揺るがすことになる古今未曾有の大騒乱を、歴史の語り部・谷津矢車が描き出す!

週二回(月曜・木曜)更新。初回は12月2日にスタート。
願はくはこれを語りて令和人を戦慄せしめよ――

ええじゃないか

山本祥子

Synopsisあらすじ

――それは、江戸と京を結ぶ東海道のど真ん中で起こった。



慶應三年五月。三河国浜松宿に一つの影が落ちた。無宿人の晋八。「憚りのある旅」で、江戸から逃げてきた。

慶應三年六月。同じく浜松宿に二つの影が落ちた。和多田権兵衛と息子・市之丞。この先の吉田宿に不審あり、調べるべしとの大命を携えた御庭番の親子である。



晋八は浜松で得たおかしな二人連れと、市之丞は御用町人の娘を供に、吉田宿に辿り着き、奇妙な光景を目の当たりにするのであった。



* * *



江戸時代最後の年に起こった史上最大の騒乱「ええじゃないか」。煽る者、翻弄される者、機に乗じようとする者、真理を見定めようともがく者。巨大な時代のうねりの中で、彼らが見たものとは――

Profile著者紹介

1986年東京都生まれ。駒澤大学文学部歴史学科考古学専攻卒。第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。2013年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー。著書に『蔦屋』『曽呂利!』『奇説無惨絵条々』『廉太郎ノオト』『絵ことば又兵衛』『西海屋騒動』『北斗の邦へ翔べ』などがある

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