
『十字架屋の日常』
井上荒野 著
愛は明滅し、若さは容赦なく匂いたつ――
フェミナ賞受賞のデビュー作「わたしのヌレエフ」、
初の書籍収録となる表題作ほか、
著者最初期の秀作全六編。
『TUGUMI 新版』
吉本ばなな 著
病弱で生意気な美少女つぐみ。
大人へと移りゆく季節の、
二度とかえらないきらめきを描く、
切なく透明な物語。
山本周五郎賞受賞作。
巻末に著者のエッセイ「新版あとがき」を増補。
〈あの頃、日本中の女の子が自分が"つぐみ"だと思い惹かれていた。
私もそうだった。〉
――牧瀬里穂さん推薦。
『新装版 デルフィニア戦記 第Ⅰ部 放浪の戦士3』
茅田砂胡 著
軍を解散せよ、さもなくば――
国王軍の進撃に恐れをなした改革派は卑劣な脅迫を行う。
苦悩の末、国王ウォルは少女リィの人智を超えた力に望みをかける。
早くも好評の新装版、連続刊行の第三巻!
〈明日を生き抜く力を与えてくれる作品〉
――村山由佳さん 太鼓判!
『うぽっぽ同心終活指南(四) 七つ屋殺し』
坂岡真 著
〈ここいらで十手を返上したほうがいいかもな〉
こそ泥の仙太郎を捕まえた七つ屋(質屋)が再び押込みに襲われる。
無残な屍骸を前に勘兵衛は嫌な予感をぬぐえない......。
待望のシリーズ書き下ろし最新作!
『闇医者おゑん秘録帖 残陽の廓』
あさのあつこ 著
事情を抱える女を診察するおゑんは、
花魁の診療後、謎の男に吉原惣名主のもとへいざなわれる。
倒れた遊女を診てほしいというのだが......。
人気シリーズ第三弾!
〈解説〉青木逸美
『ちょんまげ手まり歌』
上野瞭 著
「やさしい殿さま」が支配する「やさしい藩」に隠されたおぞましい秘密とは......。
日本児童文学の歴史を変えた、衝撃のディストピア×時代小説。
〈解説〉蛙坂須美
鈴木悦夫『幸せな家族』
那須正幹『屋根裏の遠い旅』
に続く、中公文庫のトラウマ児童文学復刊ラインナップ第三弾!
『画家のむだ歩き』
牧野伊三夫 著
ガイドブックもスマホも不要。
旅ゆくところ、うまいもの、楽しい人との出会いあり!
銭湯で、居酒屋で、絵筆を握り、飲み語る。
さすらいの画伯の旅エッセイ。
挿画多数収録。
『精進料理の極意』
梶浦逸外 著
肉魚を避け、調理は自在に。
材料は「捨てるようなものでも」必ず使い切る。
逸話も豊富に、快活な語りで多彩な食の知恵を伝授。
厳しい修行で究めた禅僧の料理。
〈文庫化に寄せて〉山川宗玄
『昭和維新とは何だったのか』
保阪正康/鈴木邦男 著
昭和の謎を解明する鍵は「維新運動」にある!
国家改造運動に関する証言を数多く得てきた作家と
新右翼の論客が縦横無尽に語り合う。
文庫化に際し、保坂正康氏の書き下ろし補論
「二・二六事件を読み解く五つの視点」を増補。
〈解説〉辻田真佐憲
『二・二六事件への挽歌(上)』
大蔵栄一 著
日本史上最大のクーデター、二・二六事件。
北一輝、西田税らと親交を結んだ「最後の青年将校」による回想。
昭和維新をめぐる一級史料。
〈解説〉高橋正衛
『二・二六事件への挽歌(下)』
大蔵栄一 著
東京から離れた地で仲間たちの蹶起を知った衝撃。
国家改造運動の高まりから、事件発生、そして特設軍法会議の内実を仔細に綴る。
〈解説〉筒井清忠
『口語訳 即興詩人(上)』
安野光雅 著/アンデルセン 原作/森鴎外 文語訳
アンデルセンがイタリアを舞台に描いた恋と青春の物語。
鴎外の名訳で知られる古典を、
長年愛読してきた安野光雅が口語訳で甦らせる。
〈巻末対談〉室井光広
『口語訳 即興詩人(下)』
安野光雅 著/アンデルセン 原作/森鴎外 文語訳
貧しくも才気あふれる即興詩人の旅と数奇な運命を、
イタリアの名所を舞台に描いた名作。
明治以来多くの人を魅了してきた物語を口語訳で。
〈解説〉森まゆみ