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中公文庫の10作品と、その作品イメージに合った万年筆インク・万年筆を組み合わせた、「中公文庫+万年筆セット」を抽選でプレゼントいたします。
文庫には、著者がそのインクで書いたサインが入ります。
『文章読本』『富士日記(上)』にはサインは入りません。
万年筆のセットは、パイロットコーポレーションより提供されます。
中公文庫新刊(2023年1~12月刊)、50周年フェア対象作品の帯そでの応募券3枚を切り取ってハガキに貼り、郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望する作品名を明記のうえ下記宛先までお送りください。2024年3月末日消印有効。
新入社員からベテランまで、それぞれの思いがつまった「中公文庫No.1」作品を並べました。ぜひ書店店頭にてご覧ください。
読者プレゼントや書店店頭フェアなど、
キャンペーンの最新情報は本ページでお知らせします。
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中央公論新社は、1956(昭和31)年から2015(平成27)年まで、京橋に社屋がありました。そして、そこから歩いて1分ほどの距離にあったのが、パイロットビル。ご存じ、総合筆記具メーカーの「パイロットコーポレーション」の、本社ビルです。
「パイロットさんのビル」に特別な思い出がある当社社員は少なくありません。愛用の万年筆を修理していただいたり、1階のカフェに通ったり。2階にあった「ペンステーションミュージアム」で担当作家と待ち合わせをした、という編集者もいます。
中公が引っ越して、パイロット本社ビルが新しくなって、カフェやミュージアムは今はもうありませんが、「パイロットさん」は変わらず、中公社員にとって特別な会社なのです。
このたび、創刊50周年記念のキャンペーンを行うにあたり、担当者の頭に浮かんだのは「万年筆のインクをプレゼントにしたい」でした。中公文庫の多様なタイトルと、カラフルなインクを組み合わせることができたら、きっと楽しい!と思ったのです。
万年筆、インク(......いや、ここでは「インキ」と表記すべきですね)といえば、かつての「ご近所さん」。担当者は迷わず、京橋へご相談に伺ったのでした。
日本産万年筆のメーカーとして国内外で知られるパイロットコーポレーションが、「日本の美しい情景」をモチーフに開発したのが、24色のラインアップを擁するインキシリーズ「色彩雫(いろしずく)」。
「京橋つながり」のご縁をきっかけに、色とりどりのインキから、中公文庫の作品のイメージでカラーを選び、万年筆と、インキを入れるコンバーターもセットにしてプレゼントという、願ってもないコラボレーションが実現いたしました。
「書く人」を支えてきたパイロットコーポレーションと、「読む人」に寄り添ってきた中央公論新社。それぞれ、創業105年、創業137年を迎える老舗企業でもある両社が手を取り合って、みなさんの「読書の楽しみ」を盛り上げてまいります。
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか......。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第2回中央公論文芸賞受賞作。
ラストシーンの西日がとても印象的で、このオレンジが合うと思いました。
四季折々に現れる不思議な生き物たちとのふれあいと別れ...うららでせつない九つの物語。デビュー作収録、ドゥ マゴ文学賞、紫式部文学賞受賞短篇集。
登場する熊の素朴ないじらしさからこの色をイメージしました。
周期表の暗号、ホメオパシー、クロロホルム――大学で起こる謎を不遇の天才化学者が解き明かす!! 至極の化学ミステリが書き下ろしで登場!
ミステリーは夜起きる! 夜の場面が印象的な本作にぴったりです。
「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。究極の実験的長篇。
作品の鮮烈さと切なさを、この色と重ねてみました。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。
孤独なクジラたちを包む深い海の色だと思います。
恋愛・生殖に興味ゼロの院生・本村紗英に、洋食屋の見習い・藤丸陽太が恋をした。一途で変わり者ばかりの研究室を舞台に、愛とさびしさが共鳴する傑作長篇。
植物学の深淵な世界を、この色でイメージしてみてください。
三国時代よりさかのぼること二百年。劉邦の子孫にして、勇武の将軍、古代中国の精華・後漢王朝を打ち立てた光武帝・劉秀の若き日々を鮮やかに描く。
草原に立つ若き劉秀の勇姿を爽やかな色に重ねました。
正しく文学作品を鑑賞し、美しい文章を書こうと願うすべての人の必読書。文章入門としてだけでなく文豪の豊かな経験談でもある。
文豪が著した入門書にはオーソドックスな黒が似合うと思いました。
夫・武田泰淳と過ごした富士山麓での十三年間を克明に描いた日記文学の白眉。昭和三十九年七月から四十一年九月分を収録。
落ち着きと鮮やかさの同居する色に作品に通じるものを感じました。「山ぶどう」もたびたび登場します。
先生がたのサイン風景をご紹介します!
主人公の玄蕃の潔い生き方と、すっきりとした紺色を重ねてみました。