新刊のお知らせ

2022年1月20日発売の新刊をお知らせいたします。

『犬の報酬』堂場瞬一
大手自動車メーカーの事故隠しを巡る虚々実々の攻防。新聞記者、内部告発者、そして「社畜」――それぞれの正義が交錯する傑作経済小説。〈解説〉坂口孝則


『戦国無常 首獲り』伊東潤
手柄を挙げろ。どんな手を使っても――。首級ひとつで人生が変わる。欲に囚われた下級武士たちのリアルを描く六つの悲喜劇。〈巻末対談〉乃至政彦×伊東潤


『マネーの魔術師 ハッカー黒木の告白』榎本憲男
天才ハッカーの黒木は、伝統工芸を研究する柴田澪に「金融資本主義に抗うため」の実験をすると嘯くが――。彼は世界を相手に何を目論むのか? 書き下ろし。


『いい女、ふだんブッ散らかしており』阿川佐和子
父の葬式、認知症の母の介護、そして還暦過ぎての結婚......。自らにじわじわ迫りくる「小さな老い」を蹴散らして、挑戦し続ける怒濤の日々を綴るエッセイ。


『ニセ姉妹』山崎ナオコーラ
正子、三十五歳、シングルマザー。挑戦したのは気の合う友人と〝姉妹生活〟。苦しい日常に風が吹く、ポップで自由な家族小説。〈巻末鼎談〉阿佐ヶ谷姉妹


『大人になったら、』畑野智美
三十五歳の誕生日を迎えたメイ。カフェで働く日々はそれなりに充実しているが......。久しぶりの恋に戸惑う、大人になりきれない私たちの恋愛小説。〈解説〉渡辺雄介


『食卓のない家』円地文子
過激派学生による人質籠城事件。世間は学生だけでなく親たちの責任も追及するが――連合赤軍事件をモチーフに個人と社会のあり方を問う。〈解説〉篠田節子


『秀吉と利休』野上彌生子
愛憎半ばする交わりの果てに迎えた宿命的破局――そこにいたる峻烈な人間関係を綿密重厚な筆で追求した絢爛たる巨篇。女流文学賞受賞作。〈解説〉山崎正和


『馬鹿八と人はいう 一外交官の回想』有田八郎
外相を四度歴任、日独同盟に異議、戦後は再軍備反対、都知事選に二度挑む。三島由紀夫の「宴のあと」のモデルとして知られる波瀾万丈の自伝。〈解説〉竹内 洋


『蓬莱島余談 台湾・客船紀行集』内田百閒
台湾へもう一度行き度くて夢に見る様である――友人に招かれ鉄路で縦断した台湾をはじめ、日本郵船での太平洋戦争直前の客船紀行を集成。〈解説〉川本三郎


『四季のうた 美しい日々』長谷川櫂
ただの日常の一コマが、時を経るとどれも奇蹟のように美しい光に包まれている――。読売新聞に連載中のコラム「四季」の二〇一九年四月から一年分を収録。


『ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実』ベン・マッキンタイアー 著/小林朋則 訳
スパイは死体!? 推理小説をヒントに英情報部が仕掛けた大芝居が、大戦の趨勢を変える。最も奇想天外ながら最も成功した欺瞞計画の全容。〈解説〉逢坂 剛


『天の血脈④』安彦良和
再び大陸に渡った安積亮は満鉄調査部員として大連へ向かう。そこで恩師の嬉田と邂逅した安積は日韓の繋がりを示唆する刀を発掘するが......。全四巻完結。


『新装版 マンガ日本の歴史22 文明開化と激化する民権運動』石ノ森章太郎
廃藩置県、岩倉使節団訪米後、明治政府はさまざまな封建的規制を撤廃し、文明開化政策を続々と打ち出す。自由民権運動も激化する中、大日本帝国憲法制定へ。

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