

2024年5月22日発売の新刊をお知らせいたします。(順不同)
『身もこがれつつ 小倉山の百人一首』 周防 柳
百人一首にはなぜあれらの和歌が選ばれたのか? 承久の乱前後の史実を煌びやかに描きながらその謎を解き明かす、中山義秀文学賞受賞作。
〈解説〉大矢博子
『おいしい給食 Road to イカメシ』 紙吹みつ葉
1989年函館。数学教師の甘利田幸男は《給食道》におけるライバル・粒来と戦っていた。その中、ついに念願の「イカメシ」給食に出会い――!?
『華の碑文 世阿弥元清』 杉本苑子
室町時代、大和猿楽座に生まれた世阿弥は、父が洗練させた能を受け継ぎ、辛苦を重ねて大成させた。その激動の生涯を描く傑作歴史長篇。
〈解説〉澤田瞳子
『無意味なものと不気味なもの』 春日武彦
あれはいったい何だったのだろう――精神の暗部に触れる無意味で不気味なものを論じる異色の文学エッセイに、書き下ろしを増補した決定版。
〈解説〉朝宮運河
『安吾探偵事件帖 事件と探偵小説』 坂口安吾
「文壇随一の探偵小説通」が帝銀事件や下山事件など戦後の難事件を推理し、クリスティー、横溝正史ほか探偵小説を論じる。文庫オリジナル。
〈解説〉川村 湊
『ササッサ谷の怪 コナン・ドイル奇譚集』 コナン・ドイル 著/小池滋 監訳/北原尚彦 編
ササッサ谷の幽霊を見た者は呪われる――。囁かれる伝承の真相とは? 幻のデビュー作をはじめ、著者の才が光る珠玉の短篇14作を収録。
〈解説〉北原尚彦
『蓼喰ふ虫』 谷崎潤一郎
離婚にふみきれない中年夫婦の、一見おだやかな日常を古典への愛をとりまぜて描いた傑作。小出楢重の挿画八十余点収載。
〈解説〉千葉俊二〈註解〉明里千章
『対談集 六人の橋本治』 橋本 治
高橋源一郎、浅田彰、茂木健一郎、三田村雅子、田中貴子、天野祐吉。橋本治の多彩な仕事について、各界の第一人者と語り合う。宮沢章夫との対談を増補。
『江戸の健康食』 小泉武夫
身近な食材で病気にならないように工夫した先人の知恵に学ぶ。海の幸、山の幸、発酵食品から酒の飲み方まで、当時の料理法、養生法を現在の観点から解説。