新刊のお知らせ

2022年9月21日発売の新刊をお知らせいたします。(順不同)

『剣神 炎を斬る 神夢想流林崎甚助2』 岩室忍
仇討を果たした甚助を待ち受けていたのは、荒ぶる神の怒りであった。神の真意を悟った甚助は、廻国修行に身を投じ、剣豪塚原卜伝を訪ねる。
文庫書き下ろし。

『わたしの良い子』 寺地はるな
出奔した妹の子ども・朔と暮らすことになった椿。決して《育てやすく》はない朔を、いつしか他の子どもと比べていることに気づき――。
〈解説〉村中直人

『新装版 ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven』 森博嗣
女性でキルドレのエースパイロットという話題性から広報に使われ、鬱屈した日々を送るクサナギ。ショー化した戦争を生きる子供たちの物語。
〈解説〉室屋義秀

『新装版 桃花源奇譚3 月色岳陽楼』 井上祐美子
六和塔の一騎打ちの末、戴星は、仲間たちと別れ、己の命を狙う刺客・殷玉堂と手を組むことに。奇妙な二人旅の行く末とは? 急転の第三巻!

『新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢』 井上祐美子
遂に辿り着いた幻の郷・桃花源。しかしそこに不死の力を求める仇敵も現れて――戴星たちの最後の戦いが始まる。中華歴史ファンタジー、大団円の最終巻!

『司馬遷』 武田泰淳
『史記』の構造を読み解きながら個人の力とその関係に着目した司馬遷の歴史観を浮き彫りにする。著者の第一著作にして代表作。
〈解説〉中野重治/竹内 好

『人魚の嘆き・魔術師』 谷崎潤一郎
人魚に恋をする貴公子、魔術師に魅せられ半羊神と化す幻想世界に遊ぶ名作。水島爾保布の挿画を口絵まで完全収載。
〈註解〉明里千章 〈解説〉中井英夫/前田恭二

『無想庵物語』 山本夏彦
忘れられた作家・武林無想庵の生涯を、若き日にパリで生活を共にした著者が哀惜深く描きだす傑作評伝。第四十一回読売文学賞受賞。
〈解説〉finalvent

『アリバイ奪取 笹沢左保ミステリ短篇選』 笹沢左保 著/日下三蔵 編
アリバイが消えたとき、笑うのは誰だ? 本格推理から、著者の真骨頂たる宿命小説まで、バラエティに富んだ作品八篇を収録した傑作選。
文庫オリジナル。

『新編 散文の基本』 阿部昭
『短編小説礼讃』の著者による小説作法の書。「私の文章作法」「短篇小説論」に日本語論、自作解説等を増補した新編集版。
巻末に荒川洋治との対談を収録。

『ここに住みたい』 堀内誠一
絵本作家でアートディレクターの著者が描く旅の文と絵。パリの安宿料理からメキシコのお祭りまで、町歩きの楽しみがいっぱい!
オールカラーで初文庫化。

『邱飯店交遊録 私が招いた友人たち』 邱永漢
自宅に招いた客人とメニューの記録三十年分を振り返る愉快な交遊録。檀一雄が最初に来た日の「野鶏巻」と安岡章太郎のお気に入り「芋頭扣肉」のレシピ、人名索引付。

『新版 嵐の中の北欧 抵抗か中立か服従か』 武田龍夫
激動の第二次世界大戦中、大国独ソの狭間で北欧の小国はいかに生き延びたか。その苦闘の歴史をドラマチックに綴る。
〈解説〉岡崎久彦 〈新版解説〉大木 毅

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