
2025年11月20日発売の新刊をお知らせいたします。(順不同)
『黄色い家(上)』
川上未映子 著
人はなぜ罪を犯すのか――。
ニュース記事で知人女性による事件を知った花。
彼女たちと疑似家族のように暮らした二十年前の記憶が甦る。
『黄色い家(下)』
川上未映子 著
十七歳の夏、「黄色い家」に集った女たちの共同生活は、ある死をきっかけに瓦解し......。
世界的作家が、孤独な少女の闘いを渾身の力で描ききった最高傑作。
読売文学賞受賞作の文庫化。
『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
古内一絵 著
ある町に元超エリートのイケメン、 そして今はドラァグクイーンのシャールが営むお店がある。
様々な悩みを持つ客に、シャールが供する料理とは?
シリーズ開始10周年! 人気作がついに文庫化。
〈解説〉ドリアン・ロロブリジーダ
『カラスは言った』
渡辺優 著
つまらないいつもの風景の中、突然カラスが言った。
「横山さん。第一森林線が突破されました」。
その一言から、部外者の僕の旅がはじまる。
ほんタメ文学賞【あかりん部門】 2022年下半期大賞受賞作
『不純正律(上)』
佐藤青南 著
捜査一課の音喜多刑事は、 鳴海桜子刑事の父で著名音楽家の薬丸昭治から、
失踪した友人の娘の捜索を依頼されるのだが......。
書き下ろし上下巻、連続刊行! (下巻は12月刊予定)
『うぽっぽ同心十手裁き ふくろ蜘蛛』
坂岡真 著
かつて改心させた元掏摸の女が火付けの罪で捕まった。
誰かをかばっているにちがいないと勘兵衛は確信するが......。
大好評「十手裁き」シリーズ第四作!
『天祐は信長にあり(八) 本能寺の変』
岩室忍 著
武田勝頼に勝利し、天下人となった信長を排除しようとする謀略が渦巻き始めていた。
『信長公記』に基づく大河シリーズ、堂々完結!
文庫書き下ろし。
『老醜の記』
勝目梓 著
59歳の作家・片山は21歳の千穂子と恋に落ちる。
若く奔放な千穂子は多くの男を魅了し、片山は嫉妬に煩悶するが......。
エンターテインメントの巨匠が、13年に及ぶ愛の軌跡を綴る自伝的作品。
巻末に、単行本刊行時の著者インタビュー(2011年)を初収録。
『真砂屋お峰 新版』
有吉佐和子 著
材木問屋「真砂屋」で家訓を守り育ったお峰。
物価高の江戸で困難に直面した彼女はある日、炎の女に変貌する――
享楽と頽廃の渦巻く文化文政期の江戸を舞台に、鮮烈な愛の姿を描く長篇。
巻末に、作品に関する著者のコラム・エッセイ3編、および舞台関連写真3点を初収録。
〈解説〉松井今朝子
『ペルソナ 三島由紀夫伝』
猪瀬直樹 著
近代日本の官僚制の暗部と、 祖父・父から連なる三代の系譜をたどり、
三島文学の成り立ちと衝撃の自死までの道程を明らかにする。
〈解説〉鹿島 茂/井上隆史
『文章作法 小説の書き方』
伊藤桂一 著
書くことによって悟ったことは、そのまま実力になる!
私小説から、時代小説、戦記文学まで。
直木賞作家が自作を実例にやさしく解く、実践的文章読本。
巻末に、池波正太郎との対談「捕物小説あれこれ」を追補。
『明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語』
田中ひかる 著
女性には閉ざされていた医師への道を切り開き、
公許女医第三号となった後、
三十七歳にしてドイツ留学も果たした高橋瑞。
その生涯を描く。
〈解説〉高尾美穂
『雪の中の三人男』
エーリヒ・ケストナー 著/小松太郎 訳
ある冬、雪山のホテルにやって来た百万長者と失業青年。
ホテル側は大きな勘違いをしてしまい......。
子ども心を失わない大人たちの、最高の冬休み!
ユーモアと風刺のきいた心温まる喜劇。
〈解説〉吉田篤弘