「まえがき公開」の記事一覧

『日本政治学史』 まえがき

 まえがき――科学としての政治学の百年  ひと頃まで、日本の政治学の歴史は、その語、ら、れ、な、さ、が嘆かれてきた。日本で最も引用された政治学者の丸山眞男(1914~96)は、1…[続きはこちら]

2024/12/24

『日米首脳会談』 まえがき

 近衛文麿首相には秘策があった。日本とアメリカ合衆国との戦争を回避する秘策である。  1941年半ば、両国は破局の瀬戸際にあった。そこで事態を収束させるべく、近衛はフランクリン・…[続きはこちら]

2024/12/24

『脳の本質』 まえがき

 脳は実に不思議な器官です。私たちは美しい景色を見ることも、さまざまな思い出を想起することもできます。細胞の集合体に過ぎない脳で、どのようにして多彩な高次機能――言語や記憶をあやつ…[続きはこちら]

2024/11/20

『里親と特別養子縁組』 まえがき

 里親や特別養子縁組は、生みの親と暮らせない子どもたちを自身の家に迎え入れて養育する制度である。妊娠・出産を経ることなく、中途から子どもを養育する。そのような特殊性をもつ制度のもと…[続きはこちら]

2024/10/26

『死とは何か』 まえがき

 本書は「死」をめぐる諸宗教の神話や教えや思想を、歴史的に通覧するものである。  宗教は人生最後の謎「死」に挑んできた。宗教にとって「死」が本質的なテーマである黎明期とは言うまで…[続きはこちら]

2024/10/25

『就職氷河期世代』 まえがき

 1990年代半ばから2000年代前半の、バブル景気崩壊後の経済低迷期に就職した「就職氷河期世代」は、若年期に良好な雇用機会に恵まれなかった結果、中年期に至る今も様々な問題を抱えて…[続きはこちら]

2024/10/22

『在野と独学の近代』 はじめに

 現在では、科学や学問というものは大学などの研究者が担うのが当然だと思われている。しかし、かつては独学のアマチュアたちこそが学問の中心だった時代があった。自分の関心のあるテーマを自…[続きはこちら]

2024/10/03

『独仏関係史』 まえがき

 33%。  この数字は、1914年に勃発した第1次世界大戦で、その年に20歳を迎えたフランス人男性が、大戦中に命を落とした割合である(Héran 2014)。1894年に生まれ…[続きはこちら]

2024/10/01

『日本の果物はすごい』 はじめに

「果物が日本を動かしてきたなんて、そんなわけない!」と思うのは自然な感覚だ。  食べ物は一国の運命をも左右する存在である。たとえば、「主食」にあたる作物はその国の歴史にいとも簡…[続きはこちら]

2024/09/24