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水波誠 著
ヒトの脳に比べてなきに等しい昆虫の脳。ところが、この一立方ミリメートルにも満たない微小脳に、ヒトの脳に類似した構造が見られることが明らかになってきた。神経行動学は、ファーブルやフリッシュを驚嘆させた「陸の王者」の能力を、精緻な実験によって脳の働きと結びつけ、ダンスによる情報伝達、景色記憶、空間地図形成能力など、昆虫の認知能力の解明に乗り出している。本能行動の神秘に迫る最新生物学の成果。
2024/02/29 刊行
盟神探湯・湯起請・鉄火起請
清水克行 著
神仏に罪の有無や正邪を問う裁判――神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする――豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。
2024/02/29 刊行
国家の辺境、ヨーロッパの中核
内田日出海 著
世界遺産にも指定された旧市街をもつストラスブールは、ケルト人の集落に端を発し、ローマ→ゲルマーニア→フランク王国と西ヨーロッパの典型的な文明を経験した。その後、ドイツ、フランスによる争奪が繰り返されるなか、ルネサンス、市民革命、ナショナリズム、世界大戦など、ヨーロッパ史を象徴する出来事をすべて体現する。寛容と自由、排他主義と戦火――もっとも壮麗にヨーロッパ史を生きた都市の歴史を鮮やかに描く。
2024/02/29 刊行
鄭大均 著
父は一九二〇年代に来日した、日本語小説を書いた最初の朝鮮人で、のちに皇道思想家。戦後は心の病に冒され、六〇年にひとり帰国した――。父や母の歴史と子供たちの人生との間にはどのようにつながりがあるのか。本書は、ひとつの「在日」家族の誕生から終焉まで、そして、そのひとりひとりの生き方を、戦前から現在にいたる日本と韓国の関係と重ね合わせて描くことによって、新たな認識と洞察を読者にもたらす。
2024/02/29 刊行
「思考実験」が判断力をみがく
竹内薫 著
もしもあなたが猫だったら? もしもテレポーテーションされてしまったら? もしもブラックホールに落ちてしまったら? 現実にとらわれず、科学的推論だけを根拠に思考を羽ばたかせれば、今までとは違う世界が見えてくる。そんな「思考実験」=脳内シミュレーションは、刺激的なゲームであると同時に、科学的思考法を身につける絶好のトレーニングだ。「もしも」の世界に遊びながら、思考実験のプロセスを味わおう。
2024/02/29 刊行
傑作選
スコット・フィッツジェラルド 著/村上春樹 編訳
この一冊で見渡す作品世界――。若くして洞察に富むデビュー期の輝き、早すぎる晩年の作ににじむ哀切。二十年でついえた作家としてのキャリアの中で、フィッツジェラルドが生み出した幾多の小説から、思い入れ深く訳してきた短篇を村上春樹が厳選。「エッセイ三部作」を加えたベスト十作を収録。
2024/02/29 刊行
くらしの中によみがえる
石垣りん 著
いつでも訪れることができる、不思議にひろい場所。ときどき深呼吸をしたくなる原っぱ。かたくなな心に手をさしのべてくれ、暮らしの中で鏡のように光るもの。――詩は自分にとって実用のことばという著者が、みずみずしい感性で五三人の詩篇を選び、エッセイを添える。読者ひとりひとりに手渡される詩の世界への招待状。〈解説〉渡邊十絲子
2024/02/22 刊行
阿川佐和子 著
おちゃめな孫娘と頑固なばあさん2019年と1963年をまたぐ二人の冒険の行く先は? 高校入学を目前に、ふとした異変で昭和にタイムスリップしてしまった菜緒。時はオリンピック前年。口が悪く愛想なしの祖母を相棒に東京タワーから始まる物語は思わぬ出会いと発見にあふれて――やがて明らかになる、ばあさんの封印された過去。取り返しのつかない出来事を、菜緒は覆すことができるのか!?「ひょお、こりゃ面白くなってきた」「まったく、バカまごといると疲れるよ」愉快爽快、ラストに涙。阿川佐和子の長編小説。挿絵 石川えりこ
2024/02/22 刊行
金井美恵子 著
様々な記憶の断片が、岡上淑子のコラージュと響き合い織りなされた短篇と批評。関連エッセイを新たに収録。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。〈解説〉堀 千晶
2024/02/22 刊行
七歳児参りのふっくらムニエル
髙森美由紀 著
ムカゴにシメジに……カックイまで!どうりで山のいい香りっこがすっと思ってました。青森県南に座す葵岳。その登山口にあるレストランでは春夏秋冬、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。彼らを迎えるのは都会で修業したイケメンオーナー・登磨と、おっちょこちょいで、すっとこどっこいな店員の美玖。彼女の接客は時に奇跡を起こすのだが、美玖自身にもこの山と店の料理にこだわる理由があって……。青森のご当地食材がじゅわっと染み入る、絶品&感動お料理小説。『山の上のランチタイム』改題
2024/02/22 刊行
吉行淳之介 著
感受性を全開にして読んでもらえば、おのずから分かる――。ブラックユーモア、思いがけない結末、現実を溶かしていく夢の世界。短篇の名手による、研ぎ澄まされたミクロコスモス。一九六一年の「肥った客」から八二年の「夢の車輪」連作まで、掌篇五十篇を年代順に初集成。文庫オリジナル。〈解説〉荒川洋治
2024/02/22 刊行
阿川佐和子 著
孫娘と頑固ばあさんが昭和にタイムスリップ! 時は一九六三年。東京タワーから始まる二人の冒険の行方は? 愉快爽快、ラストに涙の物語。挿画・石川えりこ
2024/02/22 刊行
増補新版
岸田秀 著
日本を精神分裂病質であると診断した「日本近代を精神分析する」以下、歴史、性、そして自己についての問いに迫る五章。〈解説〉伊丹十三〈対談〉橋本 治
2024/02/22 刊行
旗本出世双六(一)
上田秀人 著
二百二十五石の小旗本で無役の北条志真佑は、西丸書院番に登用される。十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと張り切っていたが……。書き下ろし。
2024/02/22 刊行
吉行淳之介 著
短篇の名手による、研ぎ澄まされた掌篇五十篇。一九六一年の「肥った客」から八三年の「夢の車輪」まで年代順に初集成。文庫オリジナル。〈解説〉荒川洋治
2024/02/22 刊行