黄色い家

川上未映子

2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ〞に手を出すことになる。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい......。

  • 金の怖さとやさしさ、人の禍々しさとぬくもり。 その矛盾の連打を浴びながら、 これは生への賛歌だと思った ――ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)
  • 川上の小説が読者の心に残すのは、 印象ではなく、経験であり、もっと言えば 爪痕そのものである ――亀山郁夫(ロシア文学者)
  • この小説は安易な要約を拒む、 生の複雑を読者に突きつけていく ――河合香織(ノンフィクション作家)

  • 『黄色い家』を読んで、まさしく僕の「世界観」が変わってしまった。なんだこの読書体験は!

    ページ薬局 尼子慎太
  • 川上未映子さんが書くクライム・サスペンスは自分の精神を極限にまで追い込み、花の気持ちがのりうつっていた。人はなんて、バカで悲しい生き物なんだ。それでも愛したい。

    ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理
  • なんと的確にこの時代の空気を切り裂いた1冊なのだろう! この物語には現代社会の病巣と人間の営みのすべてが描かれている。どんなに呪われたような日々であっても、そこには光が射しこむ祈りもある。破滅に向かいながらも寄り添い生きる姿が激しく胸に迫りくる!

    ブックジャーナリスト 内田 剛
  • ごく稀にある、たった一文字たりとも読み飛ばしたくない......いや、読み飛ばせない物語です。最初の数ページを読んだだけで「最後まで読め」と本能が騒いでいました。

    小説紹介クリエイター けんご
  • 黄色い花が咲くような希望を、この物語の終わりに見たような気がしました。巡る季節のない花に、風や夕焼けが訪れるまでの傑作大長編。祈りながら、駆け抜けるように夢中で読みました。

    宮脇書店青森店 大竹真奈美
  • ページを開けば、崩壊する感情の爆発音が聴こえてきそうでした。倫理や道徳という言葉を超えた究極の社会派小説。震えるほどに本当に最高でした!

    紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子
  • こんなにも強く「生きる」ということを考えさせられた読書は初めてでした。ずっと忘れたくない作品です。

    勝木書店SuperKaBoS新二の宮店 樋口麻衣
  • 読み終えて頭の芯が痺れて動けない......。ぐっと歯を食いしばって読むような内容だけど、でも惚れ惚れするほどかっこいい青春小説であった。

    TSUTAYA中万々店 山中由貴
  • すさまじい磁力を持った作品。痛々しくて穏やかで、やさしいラストシーンを、私はずっと忘れない。

    六本松蔦屋書店 峯 多美子
  • 不器用でも必死に皆のための家を作ろうとした主人公・花の姿を誰が笑えるだろうか。この物語は汗と涙にまみれた彼女たちの確かな「生活史」の証だった。

    大盛堂書店 山本 亮
  • 黄色に守られていたはずの家の、苦しみに震える。ただただ、幸せになりたかっただけなのに。大好きな人たちと一緒に暮らしたかっただけなのに。

    精文館書店中島新町店 久田かおり
  • この世は名もなき無数の色がひしめく、グラデーションの世界だ。簡単に言葉にすることはできないその事実を唯一補完するのが、この物語の力だろう。

    ブックハウスひらがき 福島明子
  • 本当の悪とは、正義とは何なのか。何も持たずに生まれてきたひとを、世間から取りこぼされたひとたちを、こんなにも本気で、そして彼らと同じ目線の高さで書かれた小説が存在することが、本当に嬉しい。

    ジュンク堂書店池袋本店 市川真意
  • 言葉たちが次々と胸に押し寄せ、感情が溢れ、物語に引き込まれました。これまで自分の中で不変のものとしてあった善と悪が揺らぎ、絡まり合ってほどけなくなっていきました。

    くまざわ書店柏髙島屋店 田中蒼珠

  • A
    広島アンデルセン
    5名様

    瀬戸田レモンケーキ 8 個入り

    瀬戸田レモンピールとレモン果汁を加えた口どけのよい生地を、ホワイトチョコでコーティングした、大人気のレモンケーキ

  • B
    HARIO 株式会社
    5名様

    フリーポット レトロ レモン

    日本の耐熱ガラスメーカーHARIO のウォーターピッチャー。創業100周年を記念して復刻された人気のレモン柄を。

  • C
    株式会社ベアレン醸造所
    4名様

    レモンラードラー 6本セット

    香料無添加、シチリア産レモン香る本格フルーツビール。低アルコールで飲みやすく、すっきりとした爽やかな味わいの1本。

  • D
    ヤマトフーズ株式会社
    5名様

    レモスコ&レモスコREDセット

    レモンの酸味と香りを活かした「すっぱい・辛い・旨い」今までにない味覚の調味料。唐揚げ、パスタなど様々な料理に。

  • E
    OLD-FASHIONED STORE
    3名様

    榎本マリコさんハンカチ「lost II」

    「黄色い家」の新聞連載時の挿画を担当した画家・榎本マリコさんとのコラボレーションハンカチ。作品名「lost II」。

  • F
    OLD-FASHIONED STORE
    2名様

    榎本マリコさんハンカチ「untitled」

    榎本マリコさんとのコラボレーションハンカチ。顔を様々な要素で隠すスタイルを描き始めた初期の作品「untitled」を。

  • G
    あいさと福山
    5名様

    瀬戸内塩レモンラーメン

    豊かな自然に恵まれた瀬戸内産のレモン果汁と、相性抜群のトリだしを使用したラーメン。4個パックをセットで

  • ご応募いただいた方の中から 抽選で80名様に、

    『黄色い家』
    オリジナルコースター

    をプレゼント

応募方法

『黄色い家』のオビについている応募券を書籍に同封の読者カードに貼り、ご希望のプレゼント記号と必要事項をお書き添えの上、お送りください。
抽選で上記のグッズをプレゼントします。

締切
2023年4月30日(当日消印有効)

※応募券1枚ごとに1口となります。

※20 歳未満の方のお酒へのご応募は無効となります。 

※当選者の発表は5 月中旬ごろ、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

スペシャルコラボ!池辺葵さんコミカライズ

黄色い家 prologue
画像をクリックするとマンガが読めます
池辺葵(いけべ・あおい)

漫画家。2018年、『ねぇ、ママ』で第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。

黄色い家

川上未映子 著
初版刊行日:2023/2/20 定価:2090円(10%税込) ISBNコード:ISBN978-4-12-005628-4
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