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和辻哲郎 著
学友・谷崎潤一郎のほか、志賀直哉、柳田國男、高坂正顕、幸田露伴ら多彩な顔ぶれと自在に語る。オリジナル編集による初座談集、全十篇。〈解説〉苅部 直
2020/12/23 刊行
吉行淳之介 選/日本ペンクラブ 編
名文とは何か――。谷崎潤一郎から安岡章太郎、金井美恵子まで、二十名の錚々たる作家が綴る、文章術の極意と心得。〈巻末対談〉吉行淳之介・丸谷才一
2020/11/25 刊行
食べ物にまつわる珠玉の作品集
長山靖生 編
文豪たちは味覚も鋭い。そして案外、健啖家。近代日本を作り出した文豪それぞれの好みを反映した「食」の物語には、時代の精神も刻まれていた。食べることは血肉を作り、生きることに他ならない。そこには思想もあれば主張もある。鴎外は他人と間合いを測りながらつつく牛鍋を弱肉強食の闘争に例え、独歩は和洋折衷・官民融和の理想を重ねた。江戸っ子の漱石は蕎麦、西国出の芙美子はうどんと、好みには生まれも反映する。美食を追求する者もいれば、ただひたむきに食うもの、大志を立てて粗食をする者もいる。本当に「食べる」ことは奥が深い。『文豪と食』同様、いろいろな食べ物を取り揃えてみました。目次森鴎外「牛鍋」......牛鍋国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」......ビフテキ夏目漱石「吾輩は猫である」より......蕎麦林芙美子「小さい花」......うどん正岡子規「御所柿を食いし事」......柿幸田露伴「菊―食物としての」......菊永井荷風「風邪ごゝち」......葱鮪谷崎潤一郎「美食倶楽部」......美酒美食芥川龍之介「魚河岸」......洋食いろいろ泉鏡花「湯どうふ」......湯豆腐岡本かの子「鮨」......鮨夢野久作「お茶の湯満腹記」......茶懐石斎藤茂吉「食」......鰻山本周五郎「尾花川」......饗応と大志太宰治「チャンス」......雀焼
2020/08/31 刊行
桐野夏生 著
美しい妻は絶対的な存在。楚々とした義妹は代表作の原点。そして義息の若い嫁は、新たな刺激を与えてくれる……。大作家をとりまく魅惑的な三人の女たち。嫉妬と葛藤が渦巻くなか、翻弄される男の目に映っているものは――。文豪「谷崎潤一郎」を題材に、桐野夏生が織りなす物語世界から炙り出される人間たちの「業」と「欲」。<解説>千葉俊二
2020/06/24 刊行
荷風随筆集
永井荷風 著
森鴎外を生涯師と仰いだ荷風。「森先生の伊沢蘭軒を読む」「鴎外記念館のこと」などの随筆、大正十一年~昭和三十三年の鴎外忌の日録を収める。そのほか向島・浅草をめぐる文章と、自伝的作品を併せた文庫オリジナル随筆集。巻末に谷崎潤一郎「『つゆのあとさき』を読む」、正宗白鳥「永井荷風論」を付す。〈解説〉「鴎外と荷風」森まゆみ
2020/05/29 刊行
三島由紀夫 著
世界的な二大文豪を三島由紀夫はどう読んだのか。両者をめぐる批評・随筆を初集成した谷崎・川端文学への最良の入門書。文庫オリジナル。〈解説〉梶尾文武
2020/05/21 刊行
長嶋有 著
今はもういない者たちの日々がこんなにもいとしい。小さな空間の半世紀を驚きの手法で活写する、アパート小説の金字塔。谷崎潤一郎賞受賞。〈解説〉村田沙耶香
2019/12/19 刊行
荷風随筆集
永井荷風 著
師・森鴎外、足繁く通った向島・浅草をめぐる文章と、自伝的作品を併せた文庫オリジナル編集。巻末に谷崎潤一郎、正宗白鳥の批評を付す。〈解説〉森まゆみ
2019/11/21 刊行
橋本治 著
浅草花川戸の乾物問屋の一人娘・お春。美しい母は度重なる浮気の末、父とは別の男の胤を宿し、流産で死んだ。懶惰な母親を嫌悪し、北国屋の家から解放されたいと願うお春だったが、ある夜部屋に忍び込んできた番頭の伝九郎に体を許してしまい――。「夢のような愚かさを書いてみたい」橋本治が『刺青』にはじまる谷崎潤一郎文学をオマージュした、愚かしく妖しい少女の物語。
2019/09/30 刊行
江戸川乱歩名義訳
エドガー・アラン・ポー 著/渡辺温/渡辺啓助 訳
全集から削除された幻のベストセラー、渡辺兄弟のゴシック風名訳が堂々の復刊。温について綴った江戸川乱歩と谷崎潤一郎の文章も収載。〈解説〉浜田雄介
2019/09/19 刊行
棟方志功 著
極貧の環境から奔放無類な個性を羽搏かせ、板画一筋に生き抜き、世界のムナカタになるまでを綴った感動あふれる自伝。〈序文〉谷崎潤一郎〈解説〉草野心平
2019/02/22 刊行
酒をめぐる珠玉の作品集
長山靖生 編
鴎外がビールに、荷風がウィスキーに託した思いとは? 本書は酒が様々なイメージで登場する傑作を厳選。古今東西、人類の友である酒になぞらえた憧憬や哀愁は今でも現代人を魅了し続ける。近代文学に足跡を残した漱石、露伴、安吾、谷崎、太宰ら16人の作家と白秋、中也、朔太郎ら9人の詩人、歌人による魅惑のアンソロジー。収録作品屠蘇......夏目漱石「元日」どぶろく......幸田露伴「すきなこと」ビール......森鴎外「うたかたの記」食前酒......岡本かの子「異国食餌抄」ウィスキー......永井荷風「夜の車」ウィスキーソーダ......芥川龍之介「彼 第二」クラレット......堀辰雄「不器用な天使」紹興酒......谷崎潤一郎「秦准の夜」アブサン酒......吉行エイスケ「スポールティフな娼婦」花鬘酒......牧野信一「ファティアの花鬘」老酒......高見順「馬上侯」ジン......豊島與志雄「秦の出発」熱燗......梶井基次郎「冬の蝿」からみ酒......嘉村礒多「足相撲」冷酒......坂口安吾「居酒屋の聖人」禁酒......太宰治「禁酒の心」●諸酒詩歌抄上田敏「さかほがひ」与謝野鉄幹「紅売」吉井勇「酒ほがひ」北原白秋「薄荷酒」木下杢太郎「金粉酒」「該里酒」長田秀雄「南京街」高村光太郎「食後の酒」中原中也「夜空と酒場」萩原朔太郎「酒場にあつまる」」
2018/11/26 刊行
瀬戸内寂聴/ドナルド・キーン 著
ニューヨークの古書店で『源氏物語』に魅了されて以来、日本の文化を追究しているキーンさん。法話や執筆によって日本を鼓舞しつづけている瀬戸内さん。日本の美や文学に造詣の深い二人が、今こそ「日本の心」について熱く語り合う。世界中で日本の古典が愛読されている理由、親交のあった文豪たちとの貴重な思い出、戦争や震災後の日本への思い、そして、時代の中で変わっていく言葉、変わらない心……。ともに96歳、いつまでも夢と希望を忘れない偉人たちからのメッセージがつまった“日本への贈り物”対論集。 ◆瀬戸内寂聴 1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年「夏の終り」で女流文学賞受賞。73年、中尊寺にて得度。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。06年に文化勲章受章。『美は乱調にあり』『現代語訳源氏物語』『秘花』『奇縁まんだら』など著訳書多数。徳島県立文学書道館館長、宇治市源氏物語ミュージアム名誉館長。近著に『いのち』『句集 ひとり』など。 ◆ドナルド・キーン1922年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。日本文学研究者。コロンビア大学、同大学院、ハーバード大学、ケンブリッジ大学を経て、53年に京都大学大学院に留学。コロンビア大学名誉教授、アメリカ・アカデミー会員、日本学士院客員。菊池寛賞、読売文学賞、毎日出版文化賞など受賞多数。2008年文化勲章受章。2012年日本国籍取得。主な著書に『日本人の西洋発見』『日本との出会い』『百代の過客』『日本文学史』『明治天皇』『ドナルド・キーン自伝』など。近著に評伝『石川啄木』がある。
2018/10/12 刊行
鮎子宛書簡二六二通を読む
谷崎潤一郎 著 千葉俊二 編
「妻譲渡事件」の背後には、一人の才能を封印された少女がいた。父は文豪谷崎潤一郎。美しい母の再婚相手は文豪佐藤春夫。二百通をこえる未公開書簡が綴る、愛情と葛藤の物語。
2018/10/10 刊行
町田康 著
人はなぜ人を殺すのか――。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。第四十一回谷崎潤一郎賞受賞作。
2017/09/25 刊行