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日中開戦2

C★NOVELS

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日中開戦2
五島列島占領

大石英司 著

春暁航空888便、長崎中国総領事館を占拠した犯人グループは同時刻に自爆。中国高官の子供たちが多数犠牲となり、メディアはしきりに開戦を叫ぶ。そしてとうとう、中国軍が長崎に上陸!?

カバー:安田忠幸
刊行日:2014/8/25
新書判/232ページ/定価:本体900円(税別)
ISBN978-4-12-501308-4 C0293


にっちゅうかいせん2
ごとうれっとうせんりょう


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コメント

 前作では、私は「日中外交こそが、日本外交の主軸である」と書きましたが、今回は、それをちょっと斜に構えるようなお話です。
 先日、朝日新聞に、興味深いインタビュー記事が掲載されました。シドニー大学アメリカ研究センター長のベイツ・ギル氏のインタビューで、アメリカ人である彼はかつて、戦略問題で最も権威のあるストックホルム国際平和研究所長も務めていた中国問題のスペシャリストです。ちょっと長くなりますが、そのほんの一部を引用しましょう。
 彼は、そのインタビューの中で、「中国側から見れば常に、日本が帝国主義的過去を指摘され(行動を)束縛されている方がより好都合だ」と指摘し、インタビューアーの記者の「日本がいくら謝罪しても、和解は望めないということですか?」という質問に対しても、「おそらく無理だろう。日本に取っては不幸な状況だが、中国は、過去の記憶をテコにより大きな影響力を持ち、多くの主要近隣国から支持を得ようとするのではないか。日本は(過去の過ちを)悔い改め、戦後は世界や国連、各種国際機関の発展に膨大で責任ある貢献を果たしてきた。しかし中国はそのようには見ないし、今後もしないだろう。日本を対等の国家として扱うことは、戦略的利益にならないからだ」と述べています。(2014.08.07日付け朝日新聞オピニオン頁より)

 これは極めて面白い視点です。普段、先の大戦への反省と謝罪を声高に主張する朝日新聞の紙面に於いて、中国問題の専門家が、日本は、謝罪も償いももう十分であり、しかしそれは今後とも中国は認めないだろう、とあっさり発言しているのですから。
 残念ながら同様のことは、中国だけでなく、韓国に対しても言えることです。ただし、私がここで言いたいのは、「もう謝罪は十分だ」と開き直ることではありません。恐らく、私たちの謝罪は、30年後も50年後も、中韓に対して通用することはないでしょう。それは二国間関係に於いて、両国が日本に対して道徳的優位性を発揮するために必要だからです。
 恐らく、私たちは、彼らの成長を辛抱強く待つしか無いのでしょう。お互いが国力を比較せず、互いの豊かさを羨む必要も無い時代が来る日を待つしか無いのでしょう。
 でも、悲観する必要はありません。われわれが大人になればいいのです。ご近所関係は所詮こういうものだと割切って、われわれは、それ以外の国々との友好を糧にすればいい。
 日中外交が日本外交の基軸であることを記憶しつつ、皮肉な言い方をすれば、このあと数世代、中韓両国と「生暖かい」関係が続くとしても、それを良しとすればいいのです。

〔大石英司/2014年8月〕

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