歴史探究のヨーロッパ修道制を駆逐する啓蒙主義
佐藤彰一 著
宗教改革以降、カトリックは修道院での学術活動を活発化させた。人文主義者たちは古典を博捜し、教会史や聖人伝などの文書を批判的に検証する学問が進歩を遂げた。偽書を識別する文献学や文書学、ローマ法の解釈学など、現代の歴史学の基礎がここに形成されたのである。その中核となったのが、サン・モール修道会のマビヨンらであった。啓蒙思想の席巻、宗教と世俗の相剋の間で、歴史と真理を探究した人々の足跡を追う。
書誌データ
- 初版刊行日2019/11/20
- 判型新書判
- ページ数288ページ
- 定価990円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102567-8
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書評掲載案内
・週刊読書人2019年12月20日号/村上宏昭(筑波大学人文社会系助教)
・読売新聞(朝刊)2019年12月22日/宮下志朗(仏文学者)
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