『光を生む森へ』 藤原瑞記
〈あらすじ〉
故郷で事件を起こし、遠く離れた森で森番をしながら潜伏する青年エリ。ある日、半精霊の子ファティと精霊ゼッテを拾ったことで、精霊の女王を訪ねる旅に無理矢理付き合わされることに……。三人は、無事旅の目的を遂げることができるのか――!?
〈受賞コメント〉
小説の投稿をしている人なら、自分の書いた物語が賞をとり、出版されることを想像してみるものだと思います。私もそうでした。しかし、それが現実になるとはこれっぽっちも信じていなかったようで、知らせを頂いた時は呆然としてしまい、実は今でも半信半疑です。私の人生を豊かなものにし、私に物語を書く動機を与えてくださった大勢の作家の皆様。そして私の小説を選んでくださった編集部の皆様に、心から感謝を申し上げます。
『聖者の異端書』 内田響子
〈あらすじ〉
教皇礼拝堂の床から、教皇の覚書と共に封印が施された手稿が発見された。そこにはある王女の物語が記されていた。女性の名が系図にも残されぬこの時代――異端の書は何を語るのか。
〈受賞コメント〉
賞金一〇〇万円。ヴァセロンは買えないけど、ミラノへオペラを観に行ける。そんなあさましい魂胆で気軽に応募したものを、こうして評価して頂くとは正直に言って驚きに堪えません。思いもしなかった人生の転機となってしまいましたが、これも運命なのだと。私の書いたものが他人様にちょっぴりでも楽しい気持ちをもたらすことができるのであれば、たとえ大きな義務と責任を負うとしても、それは私にとっても確実に素敵なことです。
※掲載は筆名、タイトルの順です。(順不同、敬称略)
安藤亮 |
仰ぎ見た景色 |
※掲載は、筆名、タイトルの順です(順不同、敬称略)
麻水水葵 |
幻想奇譚 |