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「渡辺えり子」として、女優はもちろん、劇作家、演出家と八面六臂の活躍をみせる彼女が、9月に突然、「渡辺えり」に改名しました。自分の名前を?看板?に、30年以上のキャリアを築いているにもかかわらず、なぜ今、大きな決断をしたのか――。改名の記者会見では語られることのなかったその理由を、今回の特集内でじっくりと伺いました。

 9月26日に、「渡辺えり子」から「渡辺えり」に改名しました。友人からは「やわらかい感じがするね」と言われましたし、弟は「若返ったね」。両親には弟から聞いてもらったのですが、仕事上の改名なのだから本名が変わるわけではないし、別にいいんじゃないの、と。もともと「えりちゃん」とか、「ジュリコ」というニックネームで呼んでいた人たちに違和感はないみたいですが、「えり子さん」と呼んでいた人たちは、「これからなんと呼べばいいの?」と、ちょっと動揺しているみたいです。(笑)
 改名したきっかけは、この9月に患ったウ桃腺周囲膿腫。ちょうどその頃、二人芝居『ミザリー』の稽古中だったのですが、喉があまりにも痛くて夜も寝られなくて。病院に行ったら即、手術となり、膿を取ってもらいました。普通、1週間ぐらい入院して安静にしなくてはいけない病気らしいのですが、稽古があるのでそういうわけにもいかない。点滴を打ちながら稽古場に通いました。
 その苦しみの最中のある日、午前中に突然、若い頃から尊敬している美輪明宏さんからお電話がかかってきました。美輪さんからお電話をいただくことなどめったにないし、ましてや午前中のお電話なんて考えられないことです。なにごとだろうとびっくりしたら、唐突に、「渡辺えり子という名前を、渡辺えりに変えたほうがいい」とおっしゃる。今のままだと、いいことない、と。そのとき私が病気で苦しんでいることなどもちろんご存じなかったので、「えぇ!」という感じでした。

(『婦人公論』2007年12月7日号より一部抜粋)

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掲載号

婦人公論 2007年12月7日号(11月22日発売)
表紙: 瀬戸朝香

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