持続可能な魂の利用第7回

 香川歩はデスクから立ち上がると、そのまましばらくオフィスを眺めた。
 座りっぱなしだったため体をほぐしたかったのだが、背中を反るようにして腕を組んだ彼女の姿態は仁王立ちとしかいえず、偶然顔を上げた一つ奥の島に座っているひょろっとした男性社員が歩の姿を見て、一瞬ぎょっとした表情を浮かべると、目をそらした。
 気を取り直すようにデスクの上のペットボトルを手に取り、昨日から置きっぱなしの、おそらく炭酸の抜けたカルピスソーダを口に含む彼の様子を見下ろしながら、歩はうーんと、腕を前に伸ばした。
 向かい合わせにくっつけられた二つのデスクが部屋の端まで横に細胞分裂し、その長方形のデスク群がさらに部屋の奥まで細胞分裂している様は壮観だったが、これでもまだ部屋の半分にしかならない。
 この半分をそっくりそのまま部屋のもう半分にコピーすると、歩のオフィスの全体となる。デスクやパソコンはコピーできても人はコピーできないはずだが、パーテーションで区切られているもう半分で働いている人たちの存在感は正直希薄で、歩たちとそっくり同じ姿形をした人間が働いていたとしてもおかしくなかった。
 広いオフィスに人がひしめき合っている。歩は自分がその一部であると実感が湧いたためしがない。
 この会社に属しているという感覚が希薄なのは、歩がまだ二十代だからか、非正規採用だからか、それとももしかしたら、もう半分にいる自分のほうが、本当の歩だからかもしれない。こっちの私はただのコピーロボットかもしれない。敬子がいた頃は、コピーロボットじゃない自分をもう少し信じていられたような気がする。
 歩は息を吐いた。
 歩は最後に両手を上げて全身を伸ばしたが、広大なオフィスの中で、歩の動きを気にする者はもういなかった。発生したバグは、バグだと認識さえしてしまえば、視界に入れずに無視するのは簡単だ。
 おーい、おーい。
 無人島に流れ着いた人みたいに、上げた両手を少しだけ左右に振ってみた。
 やっぱり誰も気にしなかった。
 敬子が以前座っていた向かいの席で作業をしている宇波は尋常じゃないほど眉間に皺を寄せ、パソコンの画面に顔を寄せている。宇波は猫背もひどいので、前傾姿勢をしていると、まるでパソコンに魅入られ、顔から液晶画面内に取り込まれようとしている人のようだ。現代のホラー。
「危ないんじゃないそれ」
 言いながら、歩は座り、イスを引いた。
 宇波は画面から顔を上げると、
「この眼鏡、ブルーライトカットの機能があるから大丈夫です」
 と、わざとらしく手のひらをぴんと伸ばして眼鏡のふちをひょいと持ち上げるようにして言う。
 アニメ好きの宇波は、よくアニメのキャラクターのような動きをする。職場の多くの人には伝わらず怪訝な顔をされているが、誰の真似か彼女の中でははっきりしているらしく、そういう動きをした後は、にやにやしたり、ウケるとひとりで手を叩いて笑ったりしている。幸せそうだ。歩はわりとついていけるほうなので、宇波に好かれている。席も向かい合わせだし、いい関係を築いているといえるだろう。
 歩がこのオフィスで働きはじめた時の敬子と歩の関係とは大違いだ。
 歩は思わず思い出し笑いをしてしまう。自分の動作がウケたと思ったらしい宇波が、満足そうな表情をして、再び画面に視線を戻した。
 敬子ときたら、まるで無愛想だった。
 意地悪、とか、冷たい、とか、そういうことではなくて、職場の彼女は必要最小限のコミュニケーションでやり抜くと決めているように見えた。
 歩の研修期間中は、一通りの会話があった。
 歩が困って助けを求めるたび、向かいの席の敬子は顔を上げ、歩の席まで静かに回ってくると、体を屈めた。すべての動作に「淡々と」と言い添えたいような動きだった。
 歩のすぐ横で無表情にパソコンの画面を見つめ、手順を説明していく敬子の横顔を、歩は時々盗み見た。
 この人説明上手だな。
 敬子の目は液晶画面を反射して青く光っていた。目元に茶色い点が散っているが、シミと呼ぶにはまだ早そうだった。爪は短く切り揃えられていて、日によってエナメルが塗られていたり塗られていなかったりした。白い首とストライプのシャツ。小さな金色のピアスをつけた耳。
 ちゃんとした人。
 敬子を見ていると、歩の頭の中にそう浮かんだ。
 その後、飲み込みのはやい歩があっという間に業務を覚えると、ではそういうことで、とでもいうように、敬子は後腐れのない引き潮のごとく自分の陣地にざあっと引いていった。
 人数が少ないチーム態勢で、一人ずつずらして休憩をとるルールになっていたし、敬子は人の話は案外楽しげに聞いて適当な相槌を打つが、自分の趣味や好きなものの話はほとんどしなかったので、私生活があまり垣間見えなかった。話すのは、もっぱら歩のほうだった。
 だから、普通に付き合っているのだと、歩も思い込んだ。
 ある日、給湯室に入ると、男性社員の誰かが敬子に寄り添っている光景が目に飛び込んできた。歩は目を疑った。
 背の高いその男は敬子の背中に筋っぽい手を添えていたが、歩が入ってきたことに気がつくと、ぱっとその手を離した。
 敬子は怪訝そうな表情で男の顔を見上げたが、歩の姿を認めるといつもの無表情に戻った。
 男は人の良い表情を浮かべると、歩が奥に入れるよう場所を譲り、出て行った。
 そういう瞬間をたまに目にするようになった。
 退社後、同時採用の友人との待ち合わせで歩が会社近くのコンビニの雑誌コーナーで時間を潰していると、よく知った顔が前を横切った。
 首から下げっぱなしになっていたIDカードを外してバッグに戻そうとする敬子に、給湯室で親しげにしていた男が笑顔で走り寄り、二人は並んで駅のほうに歩いていった。男は敬子に顔を寄せて何か話しかけていた。日が長い季節で、夕焼けがあたりのビル群に映えてきれいだった。お似合いのカップルに見えた。
 男は、四十代ぐらいだと思われた。歩からすると、おじさんでしかなかったが、敬子が付き合っているのだから、まあ、悪くないおじさんなのだろうと思うことにした。
 ほかの人たちも同じような瞬間をいくつか目撃したのだろう。
 耳に入ってくる噂話から察するに、同じチームの人たちも暗黙の了解として、二人の関係になんとなく気づいているようだった。
 オフィスでは、男は入り口寄りの通路側に位置する敬子の横を通るたび、二人の関係に気づいている者ならわかるような程度で歩く速度を落としたり、彼女のデスクの端に意味深げに触れたりした。
 それを目の端でとらえては、こういうプレイってあるんだな、と歩は適当に感心したり呆れたりしていた。敬子の男への素っ気なさが、余計に会社プレイ感を醸していた。てか、会社プレイってなんだよ。
 男はいつもオフィスの奥までまっすぐ歩いていき、そこで歩たちと反対側の、パーテーションの奥に消えていった。

「それ見せて」
 敬子が言った時、歩は驚いた。
 歩はいつも携帯用のピンクのスタンガンを持ち歩いていた。
 エレベーターホールでバッグから転げ落ちたそれは、運悪く隣のチームの吉田に拾われた。その場ではすぐに返してくれたくせに、吉田はオフィスに入り、歩が席についたと見ると、茶化しにきた。
「ローターかと思って、びっくりしてさあ」
 わざと大きな声で、輪を広げようと周囲を見回すようにして話す。同じ島の数人が、どっと笑い声を上げ、見せろ見せてと歩に手を伸ばした。
「いやもう、おじさんには刺激が強いですわ」
 吉田がにやにやしている。
 仕方なく、バッグの奥底に片付けたばかりのピンクの物体を一番近くにあった手のひらにぽんと置くと、歩は渋々お遊びに付き合った。
「だって、いろいろ物騒な世の中じゃないですかぁ。駅からアパートまで離れてるし、住宅街に街灯も少ないから心配なんですよね〜」
 いつもより高いトーンで言うと、
「わかるわかる」
「わかるけどさすがにスタンガンはやばいでしょ」
 というわいわいした声に混じって、
「女ってこえーな」
「自意識過剰だろ」
 と半笑いのおっさんたちの声が離れたところから聞こえてきて、歩は内心ムッとした。
 どんだけテンプレの反応だよ。私は真剣なのに。
 怖い思いをしたいくつかの記憶が蘇った。
 スタンガンがそれぞれの手の上をおざなりに一周し、みんながこのリフレッシュタイムに飽きた頃、大切なピンク色は歩のデスクまでようやく戻ってきた。
 ほらっと吉田から投げて寄越されたそれをキャッチすると、歩はため息をつきながら、急いでバッグに戻そうとした。
「それ見せて」
 意外なところから声が飛んできて、それからまっすぐ手が伸びてきた。ほかの人たちのようににやにやしたり笑みを浮かべたりしていない敬子の顔を、歩はその時、めちゃくちゃ好きだと思った。
 誰もが興味を失い、何もなかったかのように業務に戻ったなか、もう一度ピンク色を手渡すと、確かめるようにしばらく触ってみた後、
「いいねこれ」
 と、敬子は真面目な顔で歩に言った。
「ここ押すと、電流が流れるの?」
「そうらしいです、まだ使ったことないですけど。お守りみたいなつもりで手に入れたんで」
 次の瞬間、敬子がちょっとだけ早口になった。めずらしいことだった。
「どこで買えるの?」
「ネットです」
「ネットか」
 敬子は何度か頷いた。何かを自分に言い聞かせているみたいだった。

 例の男からセクハラを受けていると敬子が人事に被害を訴えたとの噂が流れて、みんな驚いたし、歩も驚いた。
 会社と同じく古い体質を保持したままの人事部が男に直接事情を聞くと、恋愛関係がこじれてしまったという説明があったという。男はしきりに人事部に詫びたらしい。
 男の仕事仲間たちは、普段から二人の関係を聞かされていた、あいつがセクハラなんかするはずがない、あんないいやつはなかなかいないと、饒舌に語った。ここだけの話、かなり感情的な女性で、あいつも手を焼いていたみたいですよ、とのおまけ付きで。
 以上はすべて、広大なオフィスのちょうど中央あたりにデスクがあり、なにかと情報通の植村さんという年配の女性から、隣のチームでもっともコミュニケーション能力がある沢さんが聞き出してきた情報だ。
 歩の所属しているチームの主任も呼び出され話を聞かれた。よくわからないが、仲の良さそうな様子は何度か目にした、と答えた、それ以外は何も言ってない、と誰も座っていない敬子のデスクを見ながら、主任はヒソヒソ声で報告した。あの日、敬子は非番だったのか、それともランチ休憩中だったのか。歩はもう覚えていない。
 その後は、古臭いドラマのような展開を見せた。陳腐すぎて、観るまでもない。
 正社員の四十代の男と、非正規の三十代の女。
 勝敗は明らかだった。
 唯一平等に重ねるはずの年齢でさえ、一方にはプラスに働き、もう一方にはマイナスに働く。
 歩の周囲の人たちは二人が一緒にいる姿を目撃していたので、いわゆる痴情のもつれで敬子が度を失ったのだろうと、思わざるを得なかった。目で見た情報はこびりつく。仕事中の敬子の人柄とはどうにも合致しない出来事ではあったが、そもそも彼女の私生活や性格を知っているかと問われれば、何も知らないに等しかった。それに、恋愛と言われてしまうと、確かに恋愛とは、そういう側面のあるものだったかもしれない。
 みんな半分首を傾げながら、半分結論づけていた。敬子が悪かったのだろうと。その証拠に、会社からいなくなったのは敬子のほうじゃないか。
 敬子のデスクは、新しく派遣されてきた女性のデスクになった。
 歩は仕事中、前に座っている見慣れない顔(彼女は結局二ヶ月程で辞め、その後任として宇波がやってきた)についつい目をやっては、敬子のことを思い出した。
 敬子は今どうしているだろう。私のピンク色のスタンガンを笑わなかった唯一の人。
 時々、オフィスのはるか奥のほうで、あの男がほかの男たちと何か話し込んだり、肩を抱き合ってふざけたりしている様子が目に入ることがあった。
 なんだ、あのおっさん。
 敬子が仕事を辞めるはめになったのに、のうのうとしている男のことが歩は腹立たしくてたまらなかったし、納得いかなかった。あの出来事は一体全体なんだったのか。すっきりしない気持ち悪さが残った。
 心を決めた歩は軽いノリを装って敬子にラインをすると、お茶に誘った。
 四十分後に帰ってきた返信は、歩と同じぐらいに、軽いノリを装っていて、そのらしくなさに歩は目の奥がなんだか熱くなった。

 敬子から語られた話は意味がわからなかった。当事者である敬子でさえ意味がわかっていなかった。
 結論からいうと、敬子とあの男は付き合っていなかった。
「え、そうだったんですか!?」
 歩は大声を上げたが、敬子はあたりを気にするでもなく、
「うん、まったく」
 と淡々と答え、運ばれてきたタピオカミルクティーを真剣な顔のまま吸い上げた。その変わらなさに、歩はまた泣きそうになった。デスクの向かい側で、日々様々な飲み物を飲む彼女を歩は見てきた。敬子は意外なことに、新製品を果敢に試すタイプだった。
 敬子の話では、男はそれまで敬子とは何の関係もなく、会話を交わしたこともなかったのに、ある時から突然、不可解な言動を繰り出すようになった。
 たとえば、歩が給湯室で二人を見かけた出来事。
 敬子が流しでマグカップを洗っていると、それまで共有冷蔵庫の中を覗き込んでいたはずの男が突如として敬子の脇に立っていて、「あ、大丈夫ですか?」と、敬子の背中に手を当てた。
 敬子はなんだこいつと思ったが、歩も入ってきて、男も去っていったので、まあいいかと深く考えなかった。
 そのバリエーションの繰り返しだった。
 男は脈絡のないタイミングで敬子に近づくと、妙に親しげな調子でどうでもいいことを話しかけたり質問したりし、しばらくすると何事もなかったように去っていった。その際、軽い程度ではあったが、背中や肩や腕に触ることも少なくなく、敬子は警戒するようになった。
 いよいよおかしいのではないかと敬子が思うようになったのは、偶然、もちろんつくられた偶然だが、二人きりでエレベーターに乗るはめになった時だ。
 七階のフロアから一階に降下するまでの間は何事もなく敬子は安心しかけたが、扉が開く瞬間、男はすっと体を寄せ、敬子の頭にポンッと軽く手を置いた。一瞬の出来事だったが、一階でエレベーターを待っていた人たちの中には見逃さなかった人もいたはずだ。
 男はそうやって種を蒔き、目撃者を増やした。
 歩がコンビニの中から二人を見かけた時、男が敬子に言った言葉は、「靴の底がはがれてしまったみたいなんですけど、駅の中にミスターミニットありましたっけ?」だった。そのまま駅まで横を歩いていたが、靴底がはがれたようには敬子には見えなかった。おそらく、給湯室でも、誰かが近づいてくる気配を感じて、瞬間的に敬子の背中に手を添えたのだろう。そしてその誰かが歩だった。
 この二人には何かある、そうほのめかすことさえできればよかった。
 だから、誰にも見られていない場所では、男は敬子を完全に無視した。
 男が敬子のデスクを通るたびに速度を落としたり、デスクに触れたりしていることを、もちろん敬子は気づいていた。
 必死で、気づかないふりをしていた。さすがに怖いと感じるようになり、会社に行くことさえ苦痛になっていた。
 注意だけでもいいからしてもらえたら。
 そう考えて人事部に相談すると、事態は敬子が思ってもみなかったような様相を見せた。
 男が時間をかけて撒き、順調に育っていた蕾が、一斉に花開いた。その花は食虫植物だった。虫に選ばれたのは、敬子だった。
 誰もが二人は付き合っていると思っていた、と証言した。同じチームの主任でさえそう言った。敬子の訴えは、あっという間に、ヒステリー女がついた嘘になっていた。
「恋愛がうまくいかないからって職場を巻き込むのはいけないね、いくら女性が感情的な生き物だって言ってもね」
 最終的に、ずらりと並んだ年配の男たちに半笑いで諭され、気づけば、敬子は自主退職することになっていた。
 職場での最後の日、あの男は敬子が覚えている限りでは、デスクの横を三回通過した。速度を落とすこともなく、ポケットに手を突っ込んだまま歩いていく、その足取りは軽やかだった。

 あの男が歩のデスクの横を通りすぎた。
 あの男が通過すると、今では当時の敬子と同じように、歩はすぐに気がつく。怒りと不気味さで腕に鳥肌がたつ。向かいの宇波は、おそらく気づくことはないだろう。男はひっきりなしに行き来する無数のおじさんの一人にしかすぎない。
 あの男にしたら、はじめから勝つことがわかっていたゲームだったのだろう。ストレスが絶えないサラリーマン人生の憂さを晴らそうとでも思ったのか。それともただのお遊びだったのか。どうしてあそこまでする必要があったのかわからない。敬子は静かに、真面目に働いていただけだったのに。
 はじめて二人で会って以来、敬子とはちょくちょく会う仲になっていた。
 最近は、妹さんの住んでいるカナダに一ヶ月滞在していたのだが、帰国したと連絡があったので、来週会う。
 歩は奥歯を噛みしめる。
 敬子の話を聞いて以来、毎日職場に来るたびくやしくてたまらない。
 そんな歩の気持ちを知る由もなく、ぽんぽんと、目の前の受信トレイに新たな業務メールがたまっていく。冗談みたいにどんどん届く。
 非正規である歩はこの仕事に何の思い入れもなかったし、非正規であればこそ、歩の年齢的にも次の仕事は比較的容易に見つけられるだろうことはわかっていた。それでも、ここにいるのは、
 私が倒す。
 歩が心のどこかでそう思い続けているからかもしれなかった。
 時代錯誤な男女の格差と固定観念を利用して、敬子を陥れた男。自分は何も失わず、これからも涼しい顔をして生きていけると思っている男。
 歩は奥に遠ざかっていくあの男の後ろ姿をにらみつける。
 大丈夫。私にはピンク色のスタンガンがついている。

持続可能な魂の利用

写真:岩倉しおり

Synopsisあらすじ

ある日、カナダから帰ってきた敬子は気づいてしまった。日本の女の子たちが〝最弱な生き物〟であることに――!「アンデル 小さな文芸誌」にて連載された、松田青子による「持続可能な魂の利用」がWebBOCにお引っ越し&再スタート。日本にはびこる悪しき因習に切り込み、世界を呼吸のしやすい場所にする。人生を楽しくパワフルに変身させる物語の誕生です。

Profile著者紹介

松田青子(まつだ・あおこ)

1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。著書に『スタッキング可能』『英子の森』『ワイルドフラワーの見えない一年』(以上、河出書房新社)、『おばちゃんたちのいるところ』(中央公論新社)、翻訳書に『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』(以上、カレン・ラッセル/河出書房新社)、『AM/PM』(アメリア・グレイ/河出書房新社)『問題だらけの女性たち』(ジャッキー・フレミング/河出書房新社)、エッセイ集に『読めよ、さらば憂いなし』(河出書房新社)、『ロマンティックあげない』(新潮社)などがある。

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