吉野せい 著
詩人である夫とともに開墾者として生きた女性の年代記。残酷なまでに厳しい自然、弱くも逞しくもある人々、夫との愛憎などを、質実かつ研ぎ澄まされた言葉でつづる。
2012/11/25 刊行
中村彰彦 著
戦国武将から日清・日露戦争の提督まで、浩瀚な史料の読解と一方に偏しない公正な史観が掘り起こした傑物たちの魅力。人物の器量を堪能させる歴史エッセイ。
2012/11/25 刊行
近代・現代篇九
ドナルド・キーン 著 角地幸男 訳
河竹黙阿弥、岡本綺堂らの活躍で歌舞伎は伝統を保ちつつ新時代へ。新派、新劇、三島由紀夫の戯曲の数々。そして明治・大正・昭和の批評と小林秀雄を論考する。
2012/11/25 刊行
西澤保彦 著
妄執、エロス、フェティシズム……殺人鬼も刑事も、男も女もアブノーマル。西澤的「殺意のスイッチ」を陳列する本格ミステリ名作集。〈解説〉千街晶之
2012/11/25 刊行
野矢茂樹 著
他者がいなければ心はない。哲学の最難関「心」にどのように挑むか。文庫化にあたり大森荘蔵が遺した書き込みとメモを収録した。挑戦的で挑発的な書。
2012/11/25 刊行
岩見隆夫 著
「政治の金は濾過器を通せ」「満州は私の作品」。伝説的政治家岸信介とは何者か。満州と日米安保。戦前戦後の断層を巧みに乗り越えた妖人政治家の真実。
2012/11/25 刊行
テースト・オブ・苦虫7
町田康 著
正直者が馬鹿をみる。実際、人間は正直にしているとろくな目にあわない。苦虫の味を噛みつぶして進め! 好調エッセイ集、第七弾。〈解説〉前田司郎
2012/11/25 刊行
秋山香乃 著
会津落城から西南戦争へ――。山川大蔵(浩)、梶原平馬、斎藤一の三人を軸に、激動の時代を誇り高く生きた会津人の、再生までの道のりを描く歴史小説。
2012/11/25 刊行
渡辺淳一メディカル・セレクションⅢ
渡辺淳一 著
あの時、車間距離さえとっていれば。一瞬の過ちがじわじわと男の人生を蝕んでゆく。事故の加害者となった恐怖を描く表題作他三篇を収録。〈解説〉小畑祐三郎
2012/11/25 刊行
伊坂幸太郎 著
株誤発注事件の真相を探る男と、悪魔祓いでひきこもりを治そうとする男。二人の男の間を孫悟空が飛び回り、壮大な「救済」の物語が生まれる!〈解説〉栗原裕一郎
2012/11/25 刊行