ホーム > 検索結果
全10641件中 10590~10605件表示

(全)
谷崎潤一郎 著
大阪船場の旧家蒔岡家の美しい四姉妹を優雅な風俗・行事とともに描く。女性への永遠の願いを〝雪子〟に託す谷崎文学の代表作。〈解説〉田辺聖子
1983/01/10 刊行

木村敏 著
時間という現象と、私が私自身であるということは、 厳密に一致する。自己や時間を「もの」ではなく「こと」として捉えることによって、西洋的独我論を一気に超えた著者は、時間と個我の同時的誕生をあざやかに跡づけ、さらに、ふつうは健全な均衡のもとに蔽われている時間の根源的諸様態を、狂気の中に見てとる。前夜祭的時間、あとの祭的時間、そして永遠の今に生きる祝祭的時間――「生の源泉としての大いなる死」がここに現前する。
1982/11/22 刊行

福島章 著
日常的にさまざまな犯罪が頻発している。幼いときの環境のひずみから犯罪に走る場合もあれば、まじめなサラリーマンとして過してきたひとが、突然犯罪をおかす場合もある。動機は何か、また犯罪者の気質や性格・環境はどうだったかなど、さまざまなケースを多次元診断によって追究し、犯罪という極限状況にあらわれた人間の心理と行動とをさぐる。具体例によって説かれており人間について多くのことを教えられる。
1982/10/22 刊行

座談会
司馬遼太郎/上田正昭/金達寿 編
文化の伝播には人間の交渉がある。朝鮮半島からいくたびも渡来してきた人々の実存を確かめ、そのいぶきにふれることにより渡来文化の重みを考える。
1982/09/10 刊行

座談会
司馬遼太郎/上田正昭/金達寿 編
日本列島に渡来した古来・今来の朝鮮の人々は在来文化に新しい文化と技術を混入していった。東アジアの大流動時代の日本と朝鮮の交流の密度を探る。
1982/06/10 刊行

中村良夫 著
環境問題が景観問題を素通りして公害問題というかたちで深刻化し、美しい国土の景観は悪化の一途をたどりつつある。本書は、人間環境の眺めである景観の意味と価値を問いなおすために、風景の視覚像の特性を明らかにし、古今のさまざまな風景体験を精査することから、生活環境を整える技術的知識体系として「風景学」を構想する。風景を目ききし、風景への愛着を培うための一書である。サントリー学芸賞受賞。
1982/05/21 刊行

池田清 著
極東無名の非白人国日本を、国際政治の桧舞台に引き上げるのに大きく貢献した海軍は、またその日本を破滅の淵に追いこんだもう一人の主役でもあった。近代日本にあって、ひときわ抜きん出た人材と技術とすぐれた国際認識とをもちえたはずのこの集団が、何故あの戦争にのめりこんでいったのか。短剣と白手袋に象徴されるスマートさの奥に潜む、ある見逃しがたい体質を追及するとともに、太平洋戦争をより広い国際環境の枠組のなかで捉え直す。
1981/11/20 刊行

木下是雄 著
物理学者で、独自の発想で知られる著者が、理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書・仕事の手紙の書き方、学会講演のコツを具体的にコーチする。盛りこむべき内容をどう取捨し、それをどう組み立てるかが勝負だ、と著者は説く。文のうまさに主眼を置いた従来の文章読本とは一線を劃し、ひたすら「明快・簡潔な表現」を追求したこの本は、文科系の人たちにも新鮮な刺激を与え、「本当に役に立った」と絶賛された。
1981/09/22 刊行

阿部謹也/網野善彦/石井進/樺山紘一 著
長い緩慢な時の流れを想わせる中世は、日本にとってもヨーロッパにとっても、うねりのような大転換にあたっていたことがしだいに明らかにされてゆく。また人の心の内側でも、新旧の壮大な葛藤がくりひろげられていた時代だといってもよい。下巻では、歴史学に聴覚の世界を導入した「音と時」、徳政を待望する庶民の意識を掘り起す「売買・所有と法・裁判」ほか、「農業」「家」「自由」「異端」がテーマとなる。
1981/05/22 刊行

阿部謹也/網野善彦/石井進/樺山紘一 著
これまで私たちにとって、中世の明瞭なイメージを結ぶことはむずかしかった。しかし、近年の中世史研究の新しい動向はめざましいものがあり、具体的な中世の諸相が浮かび上がってきた。本書は、四人の中世史家による中世についての活発な討論の記録である。上巻は、「海・山・川」などの縁辺に暮らす民の文化、社会に独自の地位をしめはじめる多種多様の「職人」、中世の忘れられない点景である「馬」、そして「都市」がテーマとなる。
1981/04/23 刊行

宮本常一 著
日本の絵巻物は、時代の民衆生活を知る貴重な宝庫でもある。民衆の明るさを語る「陽気な日本人」から始まり、次いで「人生」「農耕」「人間と動物」「海の生活」「工匠と民具」「旅と交易」「住居」「火と生活」「衣生活」「飲食と生活」「信仰と生活」といった民俗誌的な章立てで、絵巻物に描かれた庶民の生活とさまざまな習俗を読みとる。本書は、多年全国の田舎を隈なく歩き回り、庶民と民俗に愛情深い眼を注ぎつづけた著者の遺著となった。
1981/03/23 刊行

瀬田貞二 著
子どもと子どもの本の世界を愛しつつ逝った著者の真骨頂を伝える連続講話。東西のなぞなぞ、わらべ唄、民話についての造詣を自在に語り、確かな目で選ばれた詩や物語を朗読し鑑賞するなかで、幼い子どもの心を深くゆさぶり、そして大人の読者も惹きつけずにはおかない、本当の幼年文学の姿がありありと浮かびあがる。楽しい作品、数々の優れた翻訳によって日本の児童文学を豊かにした著者ならではの道案内。
1980/01/23 刊行

加賀乙彦 著
一九五四年、松沢病院の医師として一人の殺人犯を診察したときが、著者の死刑囚とのはじめての出会いであった。東京拘置所の精神科医官となってから、数多くの死刑囚と面接し、彼らの悩みの相談相手になることになる。本書では著者がとくに親しくつきあった人たちをとりあげてその心理状況を記録する。極限状況におかれた人びとが一様に拘禁ノイローゼになっている苛酷な現実を描いて、死刑とは何かを問いかけ、また考える異色の記録。
1980/01/23 刊行

毛利敏彦 著
明治六年十二月、西郷隆盛は、板垣退助ら四参議とともに、自らの手でつくった政府を去った。西郷はなぜ野に下ったのか。征韓論に敗れたからという。また不平士族の棟梁として殉じたのだともいう。当時の内政外交の激動の過程を先入見を去って正確にたどってみると、驚くべき事実が浮かび上がってくる。――西郷は、日本への法治主義導入をめぐる深刻な政争の犠牲者だった。「征韓論」政変の名の下に隠されていた事件の真相に迫る。
1979/12/18 刊行

悲しむということ
小此木啓吾 著
肉親との死別・愛の喪失・転勤・浪人等々、日ごろ馴れ親しんだ対象を失ったとき、その悲しみをどう耐えるかは、人間にとって永遠の課題である。ところが現代社会はいつのまにか、悲しむことを精神生活から排除してしまい、モラトリアム人間の時代を迎えて「悲しみを知らない世代」が誕生し、いたずらに困惑し、絶望にうちひしがれている。本書は具体例によって悲哀の心理過程と悲哀の意味を説き、自立することへの関係に及ぶ。
1979/11/21 刊行