ホーム > 中公新書 > 中世の風景(上)
阿部謹也/網野善彦/石井進/樺山紘一 著
これまで私たちにとって、中世の明瞭なイメージを結ぶことはむずかしかった。しかし、近年の中世史研究の新しい動向はめざましいものがあり、具体的な中世の諸相が浮かび上がってきた。本書は、四人の中世史家による中世についての活発な討論の記録である。上巻は、「海・山・川」などの縁辺に暮らす民の文化、社会に独自の地位をしめはじめる多種多様の「職人」、中世の忘れられない点景である「馬」、そして「都市」がテーマとなる。