第8回
しりあがり寿谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」×ヘミングウェイ「老人と海」REMIX
作者より

原作を読んで、「いやーこの老人のスケベさ、なんとなくわかるわ。
てことはオレもそんな歳かよ。やべー!
てゆーかなんか他にも老人のこう残り火というか、生の最後の一滴しぼりとるみたいな小説なかったっけ?
うーんなんだっけなんだっけ……あったあった、ヘミングウェイの『老人と海』!
老人が格闘したカジキって女じゃん。このボロ舟って老人そのままじゃん!
よーしくっつけちゃおう。」ということで書きました。
谷崎ファン、ヘミングウェイファンの皆さまごめんなさい。

プロフィール

しりあがりことぶき
1958年、静岡県生まれ。85年、『エレキな春』でデビュー。ヘタウマな画風でパロディやギャグ、死や人生をテーマにした哲学的な作品を精力的に生み出し、多くの読者から指示されている。主な著書に「真夜中の弥次さん喜多さん」「ヒゲのOL籔内笹子」「オーイ・メメントモリ」などがある。2014年、紫綬褒章受章。

原作の「瘋癲老人日記」や、老いと性の悦楽をテーマにした谷崎潤一郎の晩年の作品は下記の書籍でお楽しみいただけます。

『瘋癲老人日記』(中公文庫)

『鍵』(中公文庫)

『台所太平記』(中公文庫)