https://www.jidai-show.net/2023/01/10/post-best10-2022-hardcover/
https://fujinkoron.jp/articles/-/5813
https://www.tokyo-np.co.jp/article/175949?msclkid=72700bd1cf4211ec836ff159912e0d73
日時:4月28日(木)18時~
場所:三省堂書店神保町本店
お問い合わせ:03-3233-3312(三省堂書店)
【先着100名】
詳しくは三省堂書店ホームページをご覧ください
https://www.books-sanseido.co.jp/
https://dot.asahi.com/aera/2022042000048.html?page=2&msclkid=9322c5cdcf4011eca0db0dfd73a73684
https://www.sankei.com/article/20220403-GWJCNNTZXRLX3GOZYLQYFKQYNM/
https://www.yomiuri.co.jp/life/digilife/online/20220318-SYT8T2840571/
5か月連続新刊を発売されるということで、
現在、書店へ5・5キャンペーンを実施中!
そこで、キャンペーン実施記念として、
TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢 SHARELOUNGEにてトークイベントが開催決定!
詳しくはイベント詳細ページをご覧ください。
https://eventmanager-plus.jp/get/8465ac2603e531fb9e3ca4e7c83699ceadd50644469c494fda5f3d9289a7e06c
1984年京都府生まれ。2017年刊行のデビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で、18年、第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年、「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞。『童の神』と改題された同作は第160回直木賞候補にもなった。20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞と第8回野村胡堂文学賞を受賞。同年、『じんかん』が第163回直木賞候補になるとともに、第11回山田風太郎賞を受賞。21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の文庫シリーズに「くらまし屋稼業」「イクサガミ」がある。
詳しくは、『幸村を討て』封入の「スペシャルレター」またはキャンペーンサイトをご覧ください。
https://tree-novel.com/works/episode/3cddd3b2364176cee1933fbc4fc68ae1.html
歴史小説というよりも極上のスパイ小説を読んでいるようでした。仮に今回直木賞をとれなかったとしても、今作で間違いなく受賞したと言いきれるくらいの力作でした。
真田幸村。もはや、書き尽くされたのでは?と思っておりました。さにあらず、このような手があったとは! 戦国時代小説であり、見事な群像劇。さすがの手腕に、ただただ感嘆!の一言です。
作中幾度となく登場した「幸村を討て」が信之の口から出た瞬間、ここにきたかとゾクゾクと戦慄が走りました。不器用な親子の夢が、幸村という名と真田という家を、今に至るまで連綿と繋いでいるのかと思うと胸アツです。
まるで映画館で壮大な映画を観続けているような感覚でした。男達の目に見える戦いも目に見えない戦いも、想いも、すべてが真っすぐに熱く、胸に刺さりました。
クライマックスの家康と信之の対決、今までの著者の作品の熱さとは少し違った、張り詰めた緊迫感の中での攻防の描写に圧倒されました。
今まで、面白い歴史小説を読んでも、自分の中の歴史上人物や事件のイメージがさして変わることはなかったのですが、今回、幸村どころか歴史小説への印象まで変わってしまいました!!
ひょっとしてこの作品、私と違って日本史に詳しい人、普段から大河ドラマを熱心に観ているような人には、もっともっと面白さや凄みが伝わってくる物語なのではないでしょうか!? ボリュームありますが、一息で読み終えそうなほど、のめりこませる小説でした。
なんて凛として美しい読後感だろう。登場人物に興味が湧いて、毛利勝永など次々と調べながら読み進め、歴史を翔ける人間ドラマに圧倒された!
「真田の戦」の前まで読んだ後、再度「家康の疑」を読み直してみたり、「真田の戦」ではやられたっ!!と思ったり。まるでミステリー小説を読んでいるようなおもしろさも含む、まさにエンターテイメントでした。
この「最後の戦い」に皆、全てを賭けていたのだ。全ての登場人物が愛おしくなる歴史小説がここにある!
終章の幸村の兄信之と家康との舌戦は、血も流れず言葉のみが武器であるのに、この作品の白眉である。
いつもであれば読み終えたらそのまま感想が浮かぶはずなのに、今作にいたっては全くの例外。言葉にできない、とはこういうことを言うのかと実感。感想をまとめようとしたら自然と涙が出てまとまりません......。
ミステリ好きの私としては鳥肌ものの構成でした!! 先に読んだ知人から「早く語りたい!」と連絡をもらっていたのですが、これは確かに語りたくなる作品です。
読み終わった後しばらく放心状態に。真田信之。今いちばん知りたい男になりました。
真田が好きだっ!! みんな好きだ。最後の章でタイトルの真の意味がわかり、鳥肌が立ちました。全部の章で泣いたので、目がカラカラです。助けてください。
ううむ、なんということだ。この構成、謎の配置。あっという間に読み終わった第一章にすべての謎のタネがある。すべてが終わった後、もう一度読むと見えるちりばめられたタネたち。それをもう一度拾いながら読みなおす快感。
2022年は真田信之松代入部400年の記念イヤー。その年に今村さんの「真田の物語」を読むことができ、感激です。
ラストの家康との駆け引きまで一気に読まされました。これは間違いなく直木賞級の面白さ!!
大坂城内で繰り広げられる頭脳戦、心理戦やかけひき。そして幸村と改名した理由や「幸村を討て」の言葉。最後に全てが明らかになった時、思わず鳥肌が立ちました。
名だたる武将がそれぞれ思いを込めて口にする「幸村を討て」。こんなにタイトルがしっくりと、そして最後まで心に残る小説は初めてです。戦国物なのにミステリーを読んでいるような気分で、一冊で二度楽しませていただきました。