幸村を討て

今村翔吾 直木賞受賞第一作

イラスト・茂本ヒデキチ

今村翔吾(いまむら・しょうご)

1984年京都府生まれ。2017年刊行のデビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で、18年、第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年、「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞。『童の神』と改題された同作は第160回直木賞候補にもなった。20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞と第8回野村胡堂文学賞を受賞。同年、『じんかん』が第163回直木賞候補になるとともに、第11回山田風太郎賞を受賞。21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の文庫シリーズに「くらまし屋稼業」「イクサガミ」がある。

幸村を討て

今村翔吾

亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される諸将。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫んだ。「幸村を討て!」と......。戦国最後の戦い「大坂の陣」を通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。

発売日:2022/3/22 定価:2200円(10%税込) ISBNコード:ISBN978-4-12-005515-7
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詳しくは、『幸村を討て』封入の「スペシャルレター」またはキャンペーンサイトをご覧ください。

https://tree-novel.com/works/episode/3cddd3b2364176cee1933fbc4fc68ae1.html

  • 歴史小説というよりも極上のスパイ小説を読んでいるようでした。仮に今回直木賞をとれなかったとしても、今作で間違いなく受賞したと言いきれるくらいの力作でした。

    博文堂書店 田無店 外山隆光さん
  • 真田幸村。もはや、書き尽くされたのでは?と思っておりました。さにあらず、このような手があったとは! 戦国時代小説であり、見事な群像劇。さすがの手腕に、ただただ感嘆!の一言です。

    蔦屋書店 熊谷店 加藤京子さん
  • 作中幾度となく登場した「幸村を討て」が信之の口から出た瞬間、ここにきたかとゾクゾクと戦慄が走りました。不器用な親子の夢が、幸村という名と真田という家を、今に至るまで連綿と繋いでいるのかと思うと胸アツです。

    戸田書店 山梨中央店 望月佳代さん
  • まるで映画館で壮大な映画を観続けているような感覚でした。男達の目に見える戦いも目に見えない戦いも、想いも、すべてが真っすぐに熱く、胸に刺さりました。

    岩瀬書店 富久山店 吉田彩乃さん
  • クライマックスの家康と信之の対決、今までの著者の作品の熱さとは少し違った、張り詰めた緊迫感の中での攻防の描写に圧倒されました。

    ジュンク堂書店 旭川店 松村智子さん
  • 今まで、面白い歴史小説を読んでも、自分の中の歴史上人物や事件のイメージがさして変わることはなかったのですが、今回、幸村どころか歴史小説への印象まで変わってしまいました!!

    ジュンク堂書店 松山三越店 木﨑麻梨子さん
  • ひょっとしてこの作品、私と違って日本史に詳しい人、普段から大河ドラマを熱心に観ているような人には、もっともっと面白さや凄みが伝わってくる物語なのではないでしょうか!? ボリュームありますが、一息で読み終えそうなほど、のめりこませる小説でした。

    本のがんこ堂 野洲店 原口結希子さん
  • なんて凛として美しい読後感だろう。登場人物に興味が湧いて、毛利勝永など次々と調べながら読み進め、歴史を翔ける人間ドラマに圧倒された!

    うさぎや 矢板店 山田恵理子さん
  • 「真田の戦」の前まで読んだ後、再度「家康の疑」を読み直してみたり、「真田の戦」ではやられたっ!!と思ったり。まるでミステリー小説を読んでいるようなおもしろさも含む、まさにエンターテイメントでした。

    明屋書店 MEGA大内店 延永ひとみさん
  • この「最後の戦い」に皆、全てを賭けていたのだ。全ての登場人物が愛おしくなる歴史小説がここにある!

    あおい書店 富士店 鈴木裕里さん
  • 終章の幸村の兄信之と家康との舌戦は、血も流れず言葉のみが武器であるのに、この作品の白眉である。

    有隣堂 東急プラザ戸塚店 高橋美羽子さん
  • いつもであれば読み終えたらそのまま感想が浮かぶはずなのに、今作にいたっては全くの例外。言葉にできない、とはこういうことを言うのかと実感。感想をまとめようとしたら自然と涙が出てまとまりません......。

    明林堂書店 ゆめタウン大竹店 船川梨花さん
  • ミステリ好きの私としては鳥肌ものの構成でした!! 先に読んだ知人から「早く語りたい!」と連絡をもらっていたのですが、これは確かに語りたくなる作品です。

    勝木書店 新二の宮店 樋口麻衣さん
  • 読み終わった後しばらく放心状態に。真田信之。今いちばん知りたい男になりました。

    未来屋書店 宇品店 山道ゆう子さん
  • 真田が好きだっ!! みんな好きだ。最後の章でタイトルの真の意味がわかり、鳥肌が立ちました。全部の章で泣いたので、目がカラカラです。助けてください。

    椿書房 渡部哩菜さん
  • ううむ、なんということだ。この構成、謎の配置。あっという間に読み終わった第一章にすべての謎のタネがある。すべてが終わった後、もう一度読むと見えるちりばめられたタネたち。それをもう一度拾いながら読みなおす快感。

    精文館書店 中島新町店 久田かおりさん
  • 2022年は真田信之松代入部400年の記念イヤー。その年に今村さんの「真田の物語」を読むことができ、感激です。

    平安堂 長野店 清水末子さん
  • ラストの家康との駆け引きまで一気に読まされました。これは間違いなく直木賞級の面白さ!!

    くまざわ書店 錦糸町店 阿久津武信さん
  • 大坂城内で繰り広げられる頭脳戦、心理戦やかけひき。そして幸村と改名した理由や「幸村を討て」の言葉。最後に全てが明らかになった時、思わず鳥肌が立ちました。

    スーパーブックス 八橋店 照井浩美さん
  • 名だたる武将がそれぞれ思いを込めて口にする「幸村を討て」。こんなにタイトルがしっくりと、そして最後まで心に残る小説は初めてです。戦国物なのにミステリーを読んでいるような気分で、一冊で二度楽しませていただきました。

    ブックハウスひらがき 奥村恵美子さん