おしゃべりな部屋

川村元気 近藤麻理恵

イラスト・大桃洋祐
近藤麻理恵が片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、川村元気が紡ぐ7つの部屋の物語。
読売新聞連載時から話題沸騰の小説がついに単行本化!
気鋭の絵本作家・大桃洋祐のカラーイラストを40点以上収載。
わたしにはモノの声が聴こえる

ミコは、依頼された家の〝片づけ〟を手伝う仕事をしている。

服を手放せない主婦、本を捨てられない新聞記者、なんでも溜め込んでしまう夫婦、

好きなものが見つけられない少女、死の間際に片づけを決意する老婦人......。

部屋の数だけ、そこに暮らす人と、おしゃべりなモノたちとの思い出がある。

これは彼女が体験した、すこし不思議な7つの部屋にまつわる物語。

  • 最近話題になった覚え違いタイトル集に、「人生が片づくときめきの魔法」とありましたが案外真理をついているのではないかなと思いました。
    「片づけ」と「人生」は繋がっている、そんな実感を本の塚が乱立した自身の部屋の中でひしひしと感じました。
    少し本を整理して片づけようかなという気分になりました。。。

    ジュンク堂書店 旭川店 松村 智子さん
  • 可愛らしいイラストとミコとモノたちのやりとり、読んでいてワクワクするまさに大人の絵本だと思いました。そんな優しい物語に教えられたのは、片づけに対する考え方を変えるだけで、これから先の明るい未来が描けるのだと、生きていくうえで、かなり大切なことでした。よくある片づけに関する実用書より説得力大です

    ジュンク堂書店 郡山店 郡司 めぐみさん
  • 片づけの魔法はもちろん知っていました。それが物語になると、とても心にしみる作品でした。モノにときめくということは思い出や想いにときめくことなんだと、気づかされました。片づけることは前へ進むためのステップなんですね。

    岩瀬書店 富久山店プラスゲオ 吉田 彩乃さん
  • ファンタジーのようであり、実用書のようでありながら、なにか大切なものを教えてくれる物語でした。ほぼ片付けのみで物語が進行するのに、それぞれの人生の振り返りや未来への明るいリスタートが優しくほっこり胸にしみ入りました。
    温かい気持ちになりながら人生と向き合うコツが学べます。
    『空間は過去の自分ではなく、未来の自分のために使うべき』はけだし名言です。
    私もこの言葉を心にとめて自分と向き合うためにがんばってみたいと思いました。

    戸田書店 山梨中央店 望月 佳代さん
  • 私はこの本を読みながら、自宅のクローゼットや本棚やキッチンの収納やらが気になって気になって仕方がなかった。ときめかないモノがあることを薄々感じてしまっている。
    「あるに越した事はない」ではなくて「なくてもどうにかなるかも」と考えるのがモノを増やさない極意と知る。
    不要なモノを買いたくなる時、この言葉を思い出したい。
    訳ありの依頼者の部屋で片づけをしているうちに、依頼者の人生が見えてくる。そして片づけることによって見失っていたものを発見したり、家族の絆が深まったりする。
    部屋を片づけたい人にはもちろん、人生を見つめ直したい人にも読んでもらいたい、と思う作品だった。

    くまざわ書店 新潟西店 大谷 純子さん
  • 小説を読みながら、楽しく、片付けの極意を知れます。登場人物の名前に、虹の色が入っているのもおしゃれ。還暦を過ぎた私にとって、片付けはいろいろな意味で大切なもの。物の片付けとともに心の片付けも、素敵に出来ればと思いました。

    正文館書店長久手フレンドタウン店 各務雅美さん
  • 捨てられない理由に、そんなことないよと思いつつも
    片づけてみようかな?と思わせる不思議な本です。

    ジュンク堂書店藤沢店 鈴木 かがりさん
  • 片付けの仕方、残す物、手放す物、それぞれに人の生き方が詰まっていて、片付けていくなかで、それが引き出されていく。
     読みながら、自分ならどのようなことが引き出されているのだろうかとシミュレートしてしまう。
     片付けは、誰しもが必ずすることだから、自分を振り返る機会になる一冊。

    正文館書店 本店 鶴田 真さん
  • 片付けるということを完全に誤解していた。この本をよむまでは。
    モノと真剣に向きあうことで見えてくる物語として読むとこんなに心にすとーんと落ちてくるのか。
    過去に対する執着、未来に対する不安、今向き合わなければならない、
    登場する人がときめきでモノを選択し、片付けていく様子に自分と重なり
    苦笑いをしたり、迷いが解けたり、ひとつひとつが納得で満たされた。
    モノを片付けることモノを選択することはこれから生きていく、最重要で
    必要な人生のセレモニーだ。
    プルーフを送っていただきありがとうございました。
    片付けられない自分にとっては、すごく意味深い作品でした。

    ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中 真理さん
  • ミコさんの優しい語り口と考え方が、見事に近藤麻理恵さんとかぶりました。ボクスとのコンビもあたたかみがあって、イラストレーションの大桃洋祐さんの作風とよくあっていると思います。
    大人だけでなく子供にも読んでほしい、幅広い年齢層にむけた素敵な作品だと思います。

    書店員 藤原 昌代さん
  • 大変読みやすく心が軽くなりました。大切なモノ、ときめくモノを見つけ出す目的に向かってわたしが依頼を見守っている。ストーリーを読み進めながら要点をチェックしているとエピローグの後に「ミコのお片づけノート」でまとめられており素敵だなぁと感じました。本当にありがとうございます。文芸書・実用書・話題書コーナーで長く販売したい作品です。

    ジュンク堂書店 三宮店 宮崎 雅樹さん
  • 良い本でした。前向きな気持ちになって「私も台所等片付けよう!」と思いました。こういう心が暖かくなる話、好きです。3月にカラーイラストで再びよみたいなあ。

    喜久屋書店神戸北町店 伊藤さん
  • こんまりさんのルーツに触れながら、優しい気持ちでお片づけと向き合える気がしました。
    キッチンのお片づけで"何で私ばっかり"ってなっていましたけど、実際これの壁ってずっと高いというか、イライラの波が繰り返しおそってくると思うんですけど、どこもそう。うちだけじゃないと思うと少しは気が軽くなって、取りかかれそうです。
    もったいない、いつか使うかも・・と思ってしまうのをやめたいです。

    明屋書店ブックスユートピア野間店 岡崎 三恵さん
  • 私も片づけは好きです。家はきれいであってほしいしモノもちもちゃんと定位置にないと落ち着かない。ムダな動きをせんでいいように、シンプルに収める事が好きだし書類系も・・と、自分なりに片づけをしているつもりでしたが、そこに「ときめき」の判断があったかどうかは正直、首をかしげます。
    ミコが今の仕事をしようと思う前、モノを敵視して、捨てなきゃ!と思っていた時同様、私の片付けは「ムダ!ムダ!」とモノを邪魔扱いしていたように思います。
    でもそうじゃなくて、モノ全て大切で手放す時がきたら、ありがとうを忘れずに言う。それってすごくステキなことで、とても大切なことだと気づかされました。ときめく心を大切に育んでいく。お別れの時は感謝を忘れずに。片付けのハウツーだけでなくそういう向き合いかた、心の切り替えも絶対に必要だということを教えてくれた本でした。自分が変わる、自分そのものがときめく自分になれる、不思議な片づけの本面白かったです

    書店員 相良 友恵さん
  • 人生がときめく片づけをしようと思いました。
    ROOM1を読んで片づけをしよう!と思いROOM2で自分の本棚とそこら中に突っ込まれている本を眺めました。果たしてこれらの中で私のときめく本は一体どれだけあるのだろう?と今にも本棚から本を床に並べようとする自分を押し留めました。
    ミコの言う通り、片づけには順番があるらしい。先走って大切にしたい本を捨ててしまったらどうする?まずはこの本を最後まで読もうぜ。
    私の中のなんちゃってボクスの言う通り、最後まで読んで大正解でした。片付けは焦っては駄目なんですね。自分と向き合うための人生そのものをみつめなおす作業。
    行動を起こすのは春。衣替えに合わせて順番に片づけていこう。それまでは今の部屋を、たんすの中の服を、本を、小物たちを見つめてどんな部屋にして、どんな生活にするのか想像して、し尽しそうと思います。
    大桃洋祐さんのイラストがとても可愛く、次のページを開くのが楽しみでなりませんでした。完成本はどんな表紙になっているのかとても楽しみです。
    今、私はとてもこの作品にときめています。発売まで約1カ月。このときめきが続いてくれると嬉しいなぁと思っています。
    好きでときめいていたものに、ある日全くときめかなくなる自分に罪悪感を抱いていました。先月ずっと大切にしてきたものとの別れをしました。その決断をさせてくれたのはこの作品でした。今までたくさんの思い出をありがとう。またいつか出会ったときにはよろしくお願いしますと。心の中で手を振りました

    今井書店 倉吉パープルタウン店 石田 麻美さん
  • こんまりさんお片付けの魔法にかかり、自分自身の足で幸せへの一歩を踏み出した人たち。
    彼らの片付けにとりかかる前の憂うつ、片付け中の葛藤や「ときめき」が降りてくる瞬間の喜び、片付けを終えた後の晴ればれとした姿...そのすべてがまるで自分のことのように感じられました。
    それは、この本が「物語」であるからこそ、頭ではなく心に響いたのだと思います。
    片付けがきらい、苦手だという方の明日を変えるかもしれない、そんな一冊でした。

    平惣 徳島店 萩原 美希さん
  • 大切だったものを整理して手元になくなってしまっても、想い出は決してなくならない。
    「片づけ」は"ものだけでなく心も"整理するという事。そして、部屋の換気が必要なように心の換気も必要ということを物語を通して教えていただけました!
    読み終えた後、フレッシュな空気が体と心のすみずみまで広がりました。
    まさにすっきり爽快なクリーンアップ小説!「片づけ」がとても楽しくなる素敵な作品を拝読させていただき、誠にありがとうございました。

    紀伊國屋書店 福岡本店 宗岡 敦子さん
  • とても素敵な出会いになりました。
    冒頭から、絵本の世界に引き込まれる感覚になり、とにかく初めから最後まで優しい気持ちになりました。
    どのストーリーにも「ときめく」優しい言葉の数々。私は、この本がとっても大好きになりました!是非たくさんの方に読んでほしいです!!応援させていただきますね!!

    うさぎや 宇都宮テクノ店 中村 百恵さん
  • 私もすきな本はなかなか片付けることが出来ず大変です。
    こんまりさんの「ときめく~」がはやったときに洋服の片付けをしました。結婚したとき他のものを同じように片付けをしました。子供が生まれ、また違った意味で片付けることが出来ないものが増えました。
    「物が自分で言ってくれたらな」と思ったことがあります。
    この本を読んだとき、そっか声が聞こえても主張するからやっぱり片付けるのは自分なんだと。
    はじめておこづかいで買った本と何回も読んでボロボロの本。色々なものがあるけれど、すべて自分の意志でここに残しているんだなぁと。片付けを仕事にしているミコちゃんはたくさん話かけられてうらやましいです。
    私の部屋にあるものたちはどんな歌を歌っているんだろう。

    宮沢書店 TSUTAYAイオンタウン館山店 新藤さん
  • 片付けが苦手なお子さんにも忙しくて部屋が散らかりがちな大人にもどちらにもささりそうな1冊だなと思いました。
    部屋にいる時間が長い今の時代だからそこたくさんの人に読まれて欲しい本だと思います。ときめくものだけに囲まれた生活を送るために私もミコとボクスのアドバイスに従ってみようと思います。

    ジュンク堂書店 名古屋店 二村 有香さん
  • 片付けのイメージが変わる一冊。
    モノと向き合いながら自分と向き合う。モノの持つ思い出や記憶をなつかしみながら、未来へも目を向けていく。
    私も片付けしよう!ときめくモノ達と暮らそう!とやる気が!!
    片付けをした先に待っている未来を楽しみに。
    イラストがとても素敵で、より一層楽しく拝読させていただきました。
    発売楽しみにしています!

    未来屋書店 松本店 片岡 菜穂さん
  • ときめいて購入した服や物が、日の目を見ることなくクローゼットの隅でいつの間にかときめかないものになってしまっている...。私もささやくクローゼットの依頼人の真由子さんと同世代の片づけが苦手な主婦なので、自分が物語の主人公のような感じで読めてとても感情移入がしやすかった。よくある日常なのに、服や物がおしゃべりするファンタジーな非日常なところも愉快でいつのまにか物語に引き込まれていた。近藤麻理恵さんの収納術も学べるし、とてもおもしろかったです。

    本のがんこ堂 石山駅前店 南部 雅子さん
  • 柔らかい語り口で紡がれる少し不思議な7つのお話。自分の未来に必要なものかを考えること、今までの自分に片を付ける。「片付ける」だから、ときめくか、ときめかないか。なるほど、そういうことかと、心にストンと収まりました。「片付けの時間」は自分に向き合う、大事な時間。片付けが苦手な人や、何か変わりたいと思っている人、色んなことに迷っている人・・・。そんな人達にそっと背中を押してくれる素敵なお話でした。この出会いに感謝です。素敵な本をありがとうございました。

    TSUTAYA高砂米田店 石川真子さん
  • 部屋を整えると生活にハリが出て、自分自身のモチベーションを上げる。言葉にするととてもシンプルなことなのに、日常をこなすのが精一杯でつい疎かになってしまう。特にこの終わりの見えない不安な日々を過ごす今だからこそ、読んでいて自分のことのように、すっと心に入ってくる言葉たちにどれだけ気付かされたか。読み終えた後、自分の部屋を見渡した時につい出しっぱなしにしている読んだままの本棚に戻ることが出来ず、ソファーの上で半永久的に居座っている本たちの「俺たちの存在にやっと気付いたか」という呆れた声が聞こえた気がした。

    明林堂書店 ゆめタウン大竹店 船川 梨花さん
  • 部屋の片づけが苦手な私にとっては、重い腰を上げるきっかけになりそうな宝物と言える作品でした。我が家にも訪問して下さったらなあ...と主人公のミコさんとボクスにとっても会いたくなりました。
     片づけをすることは自分を見つめ直すこと。そして"ときめくもの"に囲まれて、新たな人生のスタートラインに立つことのなんてドラマチックなことでしょう!
     ドラマチックながらも、どのお部屋の物語も決して他人事とは思えないリアリティーを伴うことで、私達読者はさらに続きを知りたくて引き込まれていくのです。
     モノの声に耳を傾ける-今まで思いもよらなかったこの発想が、読者のこころをあたたかく包んでくれることでしょう。

    フタバ図書 TSUTAYA GIGA祇園店 高橋 由美子さん
  • 1話1話は短いのでサクッと読めて、だけれどもどこかホッとする物語には充分すぎるほどの満足感がありました。そして、話を読み進めるにつれ、自然とこんまりメソッドの芯の部分が頭の中へインプットされてゆきます。ストーリーの中で相棒の「ボクス」とのやり取りは軽快で楽しく自分にも、そんな相棒がいたら、もし声が聞こえたら、楽しく片付けが出来たのかな?と考えてしまいます。でも、読み終えるころには少し、部屋の片付けに手をつけて、眠っているモノ達と対話してみようかなという前向きな気持ちになりました。

    ジュンク堂書店 松山三越店 竹本 未来さん
  • "片付け"って日頃からやっている、やれていると思っていたけれど果たして本当にそうなのか?と身につまされる思いで読み進めました。とくに本を片付けることの難しさといったらもう本当に閉口します。緑川さんと同じで選べないですから。でもこの作品を読んで、"片付け"に対する概念が変わったというか違う視点で考えられるようになりました。次のお休みにさっそく試してみたいと思ってます。"片付け"というと実用書というイメージですが、敢えて物語にして、可愛らしいイラストをプラスしたというのは画期的だと思います。カラーのイラスト早く見てみたいです。

    六本松 蔦屋書店 峯 多美子さん
  • 片付けを通して展開されるストーリーがとっつきやすく、文章もライトで読みやすかったです。
    読書好きの方には物足りなさもあるかもしれませんが、普段読書をしないような方にはおすすめしやすいので、一点集中販売などでいろんな方に向けて販売したいなと思いました。

    明屋書店行橋行事店 上村美由紀さん

川村元気(かわむら・げんき)

1979年横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米『The Hollywood Reporter』誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌2011年には「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表し、同作は21か国で出版された。18年、初監督作品『どちらを』が第71回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に選出される。他著に小説『億男』『四月になれば彼女は』『神曲』、対話集『仕事。』『理系。』、翻訳を手がけた『ぼく モグラ キツネ 馬』(翻訳)

近藤麻理恵(こんどう・まりえ)

片づけコンサルタント。幼少期から片づけの研究を始め、独自の片づけ法「こんまり®メソッド」を編み出す。2010年に出版した著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界40か国以上で翻訳され、1300万部を超える世界的大ベストセラーに。15年、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。Netflixに冠番組を持ち、当番組はエミー賞2部門にノミネートされた。他著に『人生がときめく片づけの魔法2』『人生がときめく魔法の片づけノート』、『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』(共著) など。片づけとときめきのセンスを磨けるゲーム『KonMari Spark Joy!』も全世界で発売中。

おしゃべりな部屋

川村元気近藤麻理恵

発売日:2022/3/9 定価:1760円(10%税込) ISBNコード:ISBN978-4-12-005510-2
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