「威風堂々」刊行記念

作者・伊東潤 特別インタビュー
「威風堂々(上)」 「威風堂々(下)」

伊東潤

(いとう・じゅん)
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に勤務後、経営コンサルタントを経て2007年、『武田家滅亡』でデビュー。『黒南風の海――加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で「第1回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞。著作多数。近著は『夜叉の都』。

誰もが大隈重信の名を知っている。彼がのこした数多の事績は、今の日本という国を語るうえで、非常に重要なものばかりだ。だが、そのことを知らない人は多い――。
今回、この偉人にスポットライトを当てた小説『威風堂々』について著者に訊いた。

近代国家・日本誕生で大隈重信がはたした役割

――これだけの長さにもかかわらず、一気読みでした。大隈重信の一生は、まさに波瀾万丈だったんですね。

 一気読みできたのは、私の腕というより大隈の人生が面白いからだと思います。これまで小説として誰も取り上げなかったのが不思議なくらいです。大隈は弁舌縦横で行動力があり、しかも計画的に物事を進められる現代的な人物です。彼が幕末から明治維新という動乱期に世に出られたことは、日本という国家にとって天祐でした。

――大隈の役割とは何だったんですか。

 幕末から維新を生きた若者たちによって日本の近代化は一気に進み、西洋列強に伍していけるだけの進歩を遂げていくわけですが、その原動力となったのが大隈です。
 大隈は近代化を早急に推し進めることを強く主張し続けましたが、その急進性には同志の伊藤博文や井上馨さえついていけなくなるほどでした。しかし彼が政府要人たちの尻を叩いて近代化に邁進したおかげで、日本は急速な発展を遂げ、西洋諸国に負けない近代国家へと変貌していったのです。
 最近、しばしば話題に上る高輪築堤などは、「陸蒸気を海に通せ」という大隈の号令一下、一気に実現した鉄道事業の遺構になります。これなどは、無理を無理とも思わず、不可能を不可能としない佐賀藩スピリットのなせる業だと思います。

『威風堂々』を執筆するきっかけと魅力

――本作を書いたきっかけは何だったんですか。

 佐賀の偉人を小説にしてほしいという佐賀新聞さんの依頼を受け、誰にしようか考えました。最初は佐野常民、続いて江藤新平にしようかと思いましたが、佐野常民は史料が少なく、江藤新平は司馬遼太郎さんの『歳月』という先行作品があるので、これまで誰も小説として描いたことのない大隈重信を取り上げることにしました。私は早稲田大学の出身なので、大隈には親しみもありました。
 「威風堂々」は2019年の8月から2020年の12月まで、501回にわたって佐賀新聞さんに連載したものを改稿した作品ですが、実は佐賀戦争直前の江藤新平との別れのシーンで終わらせる予定だったんです。ところが「続きを書いてほしい」という佐賀新聞購読者のみなさんから熱烈な要望を受け、大隈の死まで完走しました。書き終わった時は、大隈から「お疲れさん」と言われた気がしました(笑)。

――本作は評伝小説というジャンルになりますか。

 評伝というのは史実に基づいたノンフィクションですが、評伝小説は取り上げた人物がいかなる生涯を送ったのかを探求していく小説です。つまり、その人は何を目指し、何を考え、いかに生きたかを小説として描くことです。となると、史実に基づきながらも、その行間を埋めるための人間ドラマが必要です。それには深い人間洞察力を要します。
 私もデビューから14年目を迎え、人間洞察力も鍛えられてきたので、今、取り組む題材としては最適でした。
 本作は、私にとって初の評伝小説になります。大隈の視点から幕末、そして明治から大正までをウォークスルーしていくことで、全く新しい近代日本の姿が見えてくるはずです。

――本作の魅力はどこにありますか。

 長いことです(笑)。それは冗談ですが、読者は大隈という一人の偉人の生涯を併走していくことで、歴史の流れを時系列に俯瞰できることが、まず魅力ではないでしょうか。
 さらに大隈がいかに決断し、行動に移していったかを知ることで、読者個々の人生や仕事にも少なからず影響があると思います。幕末から明治という激動期が舞台ということもありますが、まさに次から次に持ち上がる難問を、あの手この手で解決していく大隈の活躍は、誰にとっても役立つに違いありません。その意味では、『威風堂々』は、自作の『江戸を造った男』や『男たちの船出』に通じるお仕事小説・問題解決小説の系譜に連なるものです。
 しかし何と言っても本作の魅力は、力強い人間ドラマにあります。大隈と同時代を生きた人々との出会いと別れ、そしてそこで起こる人間ドラマこそ、本作の最大の読みどころです。

――執筆する際に注意したことはありますか。

 これだけはやりたくないと思ったのが、「偉いぞ」「凄いぞ」という評伝小説にありがちな描き方です。作家というのは「その人の偉さや凄さを知ってほしい」という思いから、つい過剰なほどの思い入れで対象となる人物を描いてしまいがちです。しかし人なんてものは、誰でも長所もあれば短所もあり、成功もあれば失敗もあります。それをしっかり描いていこうと思いました。
 私も早稲田大学の卒業生なので、大隈を描くとなると、つい贔屓してしまいます。しかしそうした思い入れが「贔屓の引き倒し」につながらないよう、細心の注意を払いました。
 本作では大隈の良さも悪さも余すところなく描きましたが、自分が取り組んできた主人公の中でも、とくに大隈には愛着を感じるようになりました。

――佐賀藩の面々のキャラクターも立っていましたね。

 そうですね。とくに義祭同盟(佐賀藩尊王派)の面々は、大隈と共に明治政府でも出世していくので、若い頃からの人物像をきめ細かく設定しました。もちろん明治の人たちですから、記録や書簡などもしっかり残っています。つまり史料や事績を踏まえたキャラクターになっています。
 不器用で不愛想な副島、頭脳明晰で堅物の江藤、大食漢で(史実です)のんびり屋の大木、昔気質で無骨な島、優秀な技術屋の佐野、賢い弟分の久米、そしてビッグボスの鍋島閑叟といった面々が縦横無尽に活躍するので、佐賀藩士が好きな方には、たまらないと思います。
 もちろん佐賀藩士以外の偉人たちも総登場しますので、それぞれがどう描かれるかを楽しんでほしいですね。

大隈重信を育んだ佐賀の素晴らしさ

――取材や講演で佐賀に何度も行かれたと聞きました。

 今回のプロジェクトが始まった時から数えると、刊行までに4回行きました。2022年1月10日の「出版記念トークイベント」で5回目になります。
 佐賀の素晴らしさは行ってみないと分かりません。吉野ヶ里遺跡、肥前名護屋城、佐賀城、唐津城、三重津海軍所跡といった名所旧跡はもちろん、伊万里焼や有田焼の窯元もありますから、何度行っても飽きません。私の場合、城めぐりの趣味や取材で全国津々浦々を回りましたが、「第二の故郷といえば佐賀」と答えるくらい好きになりました。
 ちなみに私は生まれも育ちも神奈川県横浜市なので、佐賀との縁はなかったのですが、本作をきっかけにして、これからも末長く交流していきたいですね。

――司馬遼太郎さんは『歳月』で、同じ佐賀藩の江藤新平を描きましたが、伊東さんはなぜ大隈を選んだのですか。

 私にとって『歳月』は、繰り返し読んだバイブルのような作品です。絶対に妥協せず正義を貫いた江藤新平の壮絶な生き様は、まさに私の人生の指針となりました。しかし小説として書くとなると、どうしても『歳月』の影響からは逃れられません。その点、大隈は誰も書いていない白いキャンバスのようなものなので、描きやすいと思いました。

――冒頭でおっしゃっていた大隈という人物が現代的だという点も、選んだ理由ですね。

 そうです。鉄製大砲や蒸気船などを内製していた佐賀藩は司馬さんの好みなので、司馬さんが佐賀藩を長編で描こうとなった時、当初は鍋島閑叟や佐野常民を描こうとしたのではないかと思います。ところが調べていくうちに江藤新平に突き当たった。江藤の生涯はドラマチックなので、小説家なら描きたくなるんです。それで江藤を主人公に選び『歳月』を描いた、という流れではないかと想像します。
 司馬さんは先進的な男が好きな半面、不器用で真っ正直な生き方しかできない男も好きなので、弁舌縦横で清濁併せ呑む大隈が、あまり好みではなかったと思います。
 しかし司馬さんの時代と今は違います。高倉健さんが演じたような「男は寡黙であるべき」という人物像は、昭和だからこそ評価されたわけで、よい意味でグローバリズムが浸透した現代では、しっかりと自己主張できる人物が評価されます。そんな時代性を考慮すると、今だからこそ大隈を描く意義があると思ったんです。

大隈重信の凄さと、その人生

――大隈に話を戻しますが、彼の凄さはどこにあったと思いますか。

 やはり実務家としての才能ですね。大久保や木戸が漠然と思い描く明治日本の近代化構想を、実現可能なものにしていくのが大隈の仕事です。大隈は構想を実現するためには、どういう手順で行えば、いつまでにできるといったロードマップを描くのが得意で、また予算の算出能力にも長けていました。しかもそれでおしまいではなく、「イギリスから何万ドル借款して、その年利が何パーセントだから、いつまでに借款を返せて、いつから利益が出る」といった計算までやっていました。
 こうした実務家としての能力が評価され、大隈の台頭が始まるわけですが、この能力は大隈に限らず、佐賀藩士の多くが持っていたものなんです。大隈だけでなく、江藤新平、副島種臣、佐野常民らも実務家として手腕を発揮していきます。
 大隈は後半生、一転してビジョナリストとしての道を歩み始めます。彼は日本の進むべき道を模索し、晩年には「東西文明の調和による平和」という一大ビジョンを掲げ、「大日本文明協会」を設立し、雑誌「大観」を発刊し、これからの日本とアジアはどうあるべきかを主張していきます。それが不世出の国民政治家としての大隈のイメージを形成していくわけです。その結果、大隈の国民葬では、会場の日比谷公園に三十万人余が集まり、大隈との別れを惜しんだのです。
 その人懐っこい性格もあってか、大隈ほど人気のある政治家は当時の日本におらず、まさに大隈は国民の輿望を担っていたと言えます。

――大隈の前半生と後半生の目標は明確ですね。

 前半生というか人生の三分の二くらいまでは、「藩閥政治の打破」、「近代化の促進」、「議会制民主主義の導入」といったところが目標でした。
 それらが実現されてからの後半生から晩年にかけては、「民主主義の定着」と「軍部の暴走阻止」「人材育成=学校の創設」になります。大隈がもう少し長く生きていれば軍部の台頭を防げたのではないかと思うと残念でなりません。とくに精神的後継者と言ってもよい原敬が暗殺されたことで、軍部を抑える大政治家がいなくなり、軍部の暴走に歯止めが利かなくなるのです。

――大隈と言えば早稲田大学ですね。

 「大隈って何をした人?」と問われれば、十人中九人が「早稲田大学を創設した人」と答えると思います。かくいう私も卒業生の一人として、歴史に携わる前までは、それしか知りませんでした。本作では、「早稲田大学を創設した人」だけではない大隈の生涯と事績のすべてを知ってもらいたいという思いで取り組みました。
 それにしても、これだけ多くの卒業生がいる中で、私が最初に大隈の小説を書くことになるなんて考えてもみませんでした(笑)。

――連載が始まった頃、伊藤之雄氏の『大隈重信』の上下巻が中公新書から発刊されましたね。

 まさに「天祐われにあり」の感がありました。もちろん伊藤先生のご著作が発刊される前にも、しっかりした評伝や研究本はありましたが、最新の研究成果を反映した伊藤先生のご著作により、かなり書きやすくなりました。
 私が歴史小説を書く理由の一つに、「史実を知るきっかけ作り」になってほしいという願いがあります。つまり小説がブリッジの役割を果たし、さらに深く歴史に対する興味を持ってほしいのです。小説をきっかけにして歴史や歴史上の人物に興味を持った人が、参考文献を見て研究本を読んでくれたら、歴史小説家として、これ以上の喜びはありません。
 すでに何度も話していることですが、私の執筆ポリシーの一つに「歴史の改変は一切せず、歴史解釈で読ませる」というものがあります。最新の研究成果を反映した歴史研究本のおかげで、それも実現できるのです。研究家の先生方とは、これからも共存共栄していきたいと思っています。

――大河ドラマの原作になってほしいですね。

 そうなんです。実は明治維新に功のあった薩長土肥四藩のうち、薩長土の三藩はこれまで二回ずつ大河ドラマの舞台になってきましたが、肥前だけは一度もないんです。肥前を舞台にした大河ドラマの実現こそ、佐賀県民の悲願です。本作によって「大隈は面白いぞ」となり、オリジナル脚本でも構わないので、大隈を主人公にした大河ドラマを実現してほしいですね。

――――最後に何かありましたらお願いします。

 とにかく冒頭の何行かでも読んでほしいです。「長いからやめとくわ」という気持ちも分からないではありませんが(笑)、小説は長さではなくリーダビリティです。つまり熟練した技で一気読みできるようになっているので、長さは全く気にならないと思います。
 この『威風堂々』は何度も読み返す価値のあるものだと自負しています。
 ぜひ、お読みいただければと思います。

『威風堂々』の主な登場人物たち

大隈重信(1838〜1922)
『威風堂々』の主人公。幼名は八太郎。佐賀城下に生まれる。鍋島直正(閑叟)に見いだされ、幕末明治大正と活躍。立憲改進党結成など、政党政治への移行に尽力、早稲田大学の創立、二度の内閣総理大臣就任など、日本の礎となる数多の事績をのこした。佐賀の七賢人の一人。
久米邦武(1839〜1931)
幼名は丈一郎。佐賀城下で生まれる。江戸の昌平黌、佐賀の弘道館に学ぶ。明治政府の岩倉使節団に参加する。大隈の良き友人であり、歴史学者として有名。のちに大隈が創立した早稲田大学でも教えることになる。
鍋島直正(閑叟)(1814〜1871)
佐賀藩第十代藩主。医学館の創設、反射炉を建てるなど数々の開明政策を進めた名君。大隈重信を見いだし、そして彼に多大な影響を与えた。佐賀の七賢人の一人。
江藤新平(1834〜1874)
佐賀郡八戸村に生まれる。明晰な頭脳を評価され、明治政府に出仕、裁判制度の整備、廃藩置県などを行う。司法卿、参議を歴任したが、1874年の佐賀の乱で敗れ、刑死した。佐賀の七賢人の一人
島義勇(1822〜1874)
佐賀城下に生まれる。江戸末期に北海道と樺太を探検・調査した。明治政府では北海道開拓使主席判官、秋田県令を歴任。江藤新平とともに佐賀の乱に参加するが、敗北、刑死した。佐賀の七賢人の一人。
副島種臣(1828〜1905)
佐賀城下に生まれる。枝吉神陽の実弟。明治政府では、参議、外務卿、内務大臣を歴任。書家としても有名。佐賀の七賢人の一人。
大木喬任(1832〜1899)
佐賀城下に生まれる。明治政府では、東京府知事、文部卿、参議、司法卿、元老院議長などを歴任した。日本の教育制度を整備した。佐賀の七賢人の一人。
佐野常民(1822〜1902)
佐賀城下に生まれる。早くから海軍の必要性を唱え、佐賀藩三重津海軍所の監督を務めた。1867年のパリ万博に参加。赤十字を知る。後に大給恒らと博愛社(後の日本赤十字)を創設。明治政府では大蔵卿を務めた。佐賀の七賢人の一人。
枝吉神陽(1822〜1863)
佐賀城下に生まれる。副島種臣の実兄。佐賀藩の思想家。勤王思想を唱え1850年に「義祭同盟」を結成し、尊王運動を展開。副島はもちろん、大隈、江藤、大木、島に多くの影響を与える。
岩崎弥太郎(1834〜1885)
土佐藩の地下浪人の子として生まれる。幕末の長崎で大隈と出会い、終生の友となる。維新後は海運業で財をなし、経営の多角化にも成功。のちの三菱の礎をつくる。弟の弥之助とともに、大隈を援助する。
木戸孝允(1833〜1877)
長州藩の武士の子として生まれる。松下村塾に学び、長州藩の実質的な指導者として倒幕運動に参加。維新後は明治政府に出仕、後に大久保利通と対立した。大隈や伊藤博文の才能を高く評価していた。
大久保利通(1830〜1878)
薩摩藩下級武士の子として生まれる。西郷隆盛とともに薩摩藩を率い、薩長同盟成立、倒幕運動を行った。維新後は内務卿として独裁的な政治手腕を振るう。日本を近代国家とするためには、非情に徹する大政治家で、大隈の前に立ちはだかる巨大な壁でもあった。佐賀の乱で江藤と島を、そして西南の役で、かつての友・西郷隆盛を討伐。
伊藤博文(1841〜1909)
長州藩の農民の子として生まれる。松下村塾に学び、木戸孝允たちとともに倒幕運動に参加。維新後は初代内閣総理大臣となる。大隈とは良き友でもあり、ライバルでもあり、政敵でもあった。

『威風堂々』キーワード

佐賀の七賢人(さがのしちけんじん)
幕末から明治にかけて活躍し、功績を残した佐賀藩出身の七人。鍋島直正、島義勇、佐野常民、副島種臣、大木喬任、江藤新平、大隈重信のことをいう。
葉隠(はがくれ)
正しくは『葉隠聞書』江戸中期の武士道論書。全一一巻。佐賀藩士・山本常朝の談話を同藩士田代陣基が筆録したもの。主君に対する忠誠心や、「武士道と云うは、死ぬ事と見付たり」に有名な尚武思想を説き、佐賀藩士の精神に多大な影響を与えている。
弘道館
佐賀藩の藩校。江戸中期に創立され、鍋島直正の治世において改革と一層の充実がなされた。ここから、大隈をはじめ、多くの佐賀の偉人たちが青春時代を過ごし、後に明治政府で活躍することになった。
威風堂々

威風堂々(上)

幕末佐賀風雲録

天保九年(一八三八)二月一六日。九州の佐賀城下にひとりの男子が誕生した。幼名を八太郎。後の大隈重信である。名君と謳われた佐賀藩主鍋島直正(閑叟)に、その才能を見いだされ、同じく熱い志を持つ仲間たちと、激動の幕末へ乗り出した若き重信。西郷隆盛、大久保利通、坂本龍馬、岩崎弥太郎をはじめ錚々たる志士たちと巡り会い、佐賀の、そして日本の未来のために奔走する! 近代国家・日本の礎を築いた偉人の生涯を描く!

初版刊行日:2022/1/7 判型:四六判 定価:1980円(10%税込)
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威風堂々

威風堂々(下)

明治佐賀風雲録

明治維新を迎え、世界に近代国家としてデビューした日本。内実は多くの問題を抱えていた......。西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする、薩長による藩閥政治の巨大な壁にも怯まず、テロに遭い片足を失っても、信念のために邁進する大隈重信。国会開設、政党政治移行、内閣総理大臣就任、そして早稲田大学創立。後の日本の礎を築いた偉人の生涯を描く歴史巨篇。

初版刊行日:2022/1/7 判型:四六判 定価:1980円(10%税込)
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