滅びの前のシャングリラ

凪良ゆう
キノベス!2021
2021年本屋大賞 第7位受賞
2021年本屋大賞 第7位受賞
プレゼントキャンペーン実施中
明日死ねたら楽なのにと夢見ていた。なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている

「一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する」

突然宣言された「人類滅亡」。
学校でいじめを受ける友樹(ゆうき)、人を殺したヤクザの信士(しんじ)、
恋人から逃げ出した静香(しずか)、そして――
荒廃していく世界の中で、「人生をうまく生きられなかった」四人は、最期の時までをどう過ごすのか。

滅びゆく運命の中で、凪良ゆうが「幸せ」を問う。

『流浪の月』『汝、星のごとく』で
二度の本屋大賞を受賞した著者による
心震わす感動作、待望の文庫化

滅びの前のシャングリラ

凪良ゆう

初版刊行日:2024/1/23 定価:820円(税込902円)
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【単行本刊行時の動画です】

  • 「いつ死んでもいい」と自棄になっているなら、今すぐこの物語を手に取ってほしい。きっと、ここからスタートできる勇気がわく。

    ジュンク堂書店名古屋栄店・西田有里さん
  • 8月に私が勤務していた書店は閉店してしまった。最終日、この作品のラストがずっと頭の中にあった。なくなってしまう店なのに、確かに美しい光を感じた。これは死や終わりの物語ではなく、これから生きていくための物語だ。

    SuperKaboS新二の宮店・樋口麻衣さん
  • 凪良ゆうさんは私たちの抱える生きづらさ、苦しみ、悲しみをすくい、小説という魔法を使い「希望はまだある」と伝えてくれる。まさに今、読まれるべき作品だ。

    ジュンク堂書店滋賀草津店・山中真理さん
  • 「すごいものを読んだ」ただそれしか言えず呆然とした。もしかしたら二年連続で大賞を......そう思わされるだけの筆力だった。

    紀伊國屋書店mozoワンダーシティ店・小杉康平さん
  • 「滅び」という言葉には後退する印象があった。でもこの物語で描かれる「滅び」は全く違う。まぶしくて目も開けられないほど、命のきらめきを感じる作品だ。

    紀伊國屋書店福岡本店・宗岡敦子さん
  • 登場人物との別れを惜しむ寂しさなのか、幸福なのか、自分の願いなのか、何の涙か分からないが勝手に出てきた。絶対に、たくさんの方に読んでいただきたい。

    くまざわ書店岩倉店・大洞良子さん
  • 今まさに、作家が以前の作品を超えていくのを目の当たりにして、感動している。

    未来屋書店有松店・前田ゆきさん
  • 今年一番の作品、というレベルで語られる本ではない。人生で一番面白かった本、生涯かけて何度も読み返し、そのたびに生きる希望をもらえる宝物になり得る本。

    明林堂書店南佐賀店・本間悠さん
  • 凄いなぁ。「最後3Pに2ヶ月かかりました。」という凪良先生のコメントが心に染み込んできます。この作品、なんでこんなにも壮大なんだろう。滅びへと向かうのに、壮大さを感じる私はおかしいのだろうか...。気が付くと滅びへと向かう世界に自分自身が投下されている。物語へと惹き込む力が凄い! ここまで人に勧めたい本と出会えた事に感謝です!!

    文真堂書店 ビバモール本庄店・山本智子さん
  • 地球が滅亡に向かい人類がいなくなる世界―まるでそう遠くない未来を予言しているかのようで身の毛がよだつ。やがて、予言の書はお守りの書に姿を変え、ページから希望の光をキラキラと溢れさせながら手の平で震えている。この震えを、光を、受け取って欲しいと、ただただ願う。

    本の森セルバBRANCH岡山店・横田かおりさん
  • この心の中の感情を、上手に表現する事が出来ずにもどかしいのですが、生きる事の意味を問い質された気持ちになりました。私はもう少し生きることを諦めないでいたいと思えました。悩む人にこそ届けたい、読んで欲しい一冊です。

    books OHKURA・石原さん
  • 章ごとに語り手が変わり、それぞれ沢山の荷物を抱えながらも、心の底にあった本当の自分にもがきながらたどり着く姿に胸をうたれました。滅亡を前にどんどん普通が崩れていく中で、自分を取り戻していく姿に、自分らしく生きるメッセージを感じました。

    ブックスモア 大曲店・長沢葉月さん
  • 最後の一ページに最高のボルテージで立ち上がってくる、絶望と希望が無秩序に入り混じった命の煌めきを全身で受け止めるために、この物語世界を読み進んできた。凪良ゆう、すごい。凪良ゆうさんは、自分にも身に覚えのあるその切実感に、いつも胸を押しつぶされそうになります。

    紀伊國屋書店 イトーヨーカドー木場店・平野千恵子さん
  • 救いのない状況の中で、救われていく人たち。こんな状況だからこそ、この人たちは気付く事、行動する事が出来たんですね。幸せを手に入れた先にあるのは滅亡なのに、読んでいる私に絶望していない。読後、今まさにふりそそぐものを、ここにはないそれを想像し、思わず空を見上げました。今回もしばらく余韻から抜け出せそうにありません。

    未来屋書店 りんくう泉南店・余越瞳さん
  • さあ、地球が滅びる、一体自分はどうするだろう、とこの作品を拝読しながら、ずっと考えてました。自暴自棄になって荒れ狂い、思わず人を殺めてしまうかもしれない。ずっとお家にこもって、膝をかかえているかもしれない。最後の最後で、人の心を救う事ができるのなら、最高に幸せなのかもしれない。友樹くんのように勇気をもちたい、と思いました。

    書泉芳林堂書店 高田馬場店・江連 聡美、鈴木 正昭 さん
  • 読了後「すっげー本読んじゃったな~」と思わず口に出してしまいました。まさに一気読み!鳥肌ものでした。コロナ禍の今まさに、私たちの生き方を問われている作品だと思いました。そして迎える最期の瞬間、この3ページに2ヵ月かかったそうですが、この3ページは何度読み返しても言葉になりません。圧倒的でした!

    紀伊國屋書店 セブンパークアリオ柏店・伊藤奈穂子さん
  • 誰でも一度は考えた事のある「明日世界が滅びてしまえばいいのに...」っていう感情が現実になったら、世界がどんな風に壊れていくのか、を表現した著者の想像力がすごいと思いました。そこにある圧倒的理不尽にどう立ち向かうかという事を考えさせられました。

    HMV&BOOKS HAKATA・一力くるみさん
  • 人類滅亡まで1ヵ月。人生の最後が決定している状況でそれぞれが眩しいくらいに輝いていました。この気持ちはどう表現していいのか分かりませんが、「うわ~!」と迫ってくる感情を何度も味わいました。最高に面白かったです!

    文苑堂書店 富山豊田店・菓子涼子さん
  • 地球最後の日が迫る中、生きづらさを抱えた四人が、自分を取り戻していく姿にぐっときました。ラストシーン、こんな残酷なのに美しい。命が尽きるその時にこんな気持ちになれるなんて。幸せって、こういうのをいうんじゃないか。しばらく放心しておりました。余韻なんてものじゃない。凪良ゆうさん、なんて物語を産み出したのか。

    MARUZEN 名古屋本店・竹腰香里さん
  • 世界が終るその日まで、人々は、仲間たちは、家族はどのようにすごすのか。辛いラストしか想像できないけれど、どこかに希望があるはずだと夢中で読みました。もし自分がその日を迎えるとしたら一人の人間として父親として最後まで家族と向き合えるのか守れるのかと自問自答がとまりませんでした。大切な人を想って読んで欲しい名作。

    未来屋書店 沖縄ライカム店・岡部崇さん
  • 読み始めてすぐに「これは面白い!」単純に作品世界を堪能しました。もう何も深く考えずに。実際起こりそうな奪略、暴力、そこから目を背けず、最期の時をまつというのもかなりつらい。滅びゆく世界なのに、小惑星の鮮やかな光と熱狂、熱気、みんなの笑顔が浮かび、最期の輝きがとてもきれいだった。

    宮脇書店 ゆめモール下関店・吉井めぐみさん
  • すごくおもしろくて読みやすい。笑いも涙もありのサスペンス。1か月後には地球が滅びるってすごい話だ。1か月間いろいろな事があって、町もどんどんこわれていった。でも地球最後の日はみんないい顔してるのがみえるようだった。いいラストでした。

    文教堂 相武台駅前南口店・鈴木さん
  • 今作も「普通」に楽しみにしておりました。第一話の「シャングリラ」を読み終えたとき、これは普通ではない、言葉に出来ないほどの衝撃を受けました。設定はSFですが、ありえないことではなく、とても身近な問題のように感じ、考えなければならないのだと強く思いました。「幸せ」は人それぞれだけれど、誰もが求めていいのだと思いました。

    福岡金文堂 行橋店・大山侑乃さん
  • 死が近づいた時 誰にでも起こるであろう自分勝手な感情をこんなにも いとおしく描写する人を私は今まで知らなかった

    未来屋書店 レイクタウン店・逸見夏来さん
  • 死へのカウントダウンが始まると、人間の本性が出るのだろうな、と恐ろしさを感じた。反面、本当の幸せは身近な所にあるという事もしみじみ感じた。コロナ禍にあるいまだからこそ、本当の幸せを大切にしたい。凪良ゆう様のますますの活躍を祈っております。

    未来屋書店 各務原店・松村朋子さん
  • この物語はきっと多くの人を救うと思うけれど、それは単なる癒しや慰めではなく、自分の人生の根源といやおうなしに向き合わされた果てでの希望、あるいは諦念。だからこそより意味があるような感じもして。希望と幸福と滅びが同時に存在して輝いているラストシーンの美しさはこの先もずっと忘れられないでしょう。

    紀伊國屋書店 ららぽーと横浜店・千葉拓さん
  • 1か月後に死ぬとわかっているのだが、1ヵ月という時間で皆の状況が変化していくので、ただただつらい。「明日死ねたら楽なのに」という思い。いざ明日が最後の日になる時に「もう少し生きてみてもよかった」という思い、どれも本当の気持ちで、それは日々変化していく。死を前に悩んでもがいて最後の時まで必死に生きる四人に私も考えさせられました。

    明林堂書店 イオンタウン荒尾店・稲田喜美さん
  • 凪良ゆうの作品は、「暗」の中に存在する小さい小さい「明」をとびっきりのまばゆい「明」にしてくれる。だから救われる。大事にしたい大好きな1冊に出会えることができた。読後、ベットに入って思う。「今日も疲れて特別いいことなかったな」でも...明日世界が終っても「今この瞬間と同じ事をやっていたいな。」隣で眠る家族にそっと感謝し、幸せを噛み締めた。

    喜久屋書店 千葉ニュータウン店・堀一星さん
  • 凪良さんの凄さはわかっているつもりでしたが、期待以上、予想以上の凄さと面白さでした。10代の頃に読んだ新井素子先生の『ひとめあなたに...』と同じくらいの衝撃を、アラフィフになった今、また受けるとは思いませんでした。滅亡寸前なのに、とにかく、美しく、力強く、生き生きと輝いている。だから、ラストシーンは超絶かっこいい。

    精文館書店 豊明店・近藤綾子さん
  • 隣の芝生は青い。他人の持っているものに目を奪われるのは仕方がない。振り返って自分の持っているものに気付けないのは悲劇で、人はいつもそれを繰り返している。常識を自分の判断基準にするのは控えようと思う。柔軟な、強い基準をもちたい。守るために。傍にいるために。

    今井書店 倉吉パープルタウン店・石田麻美さん
  • すみません、ビックリしました。こんなに面白いと思わなかった。暴力満載、理不尽で制御の無い世界が描かれているのに、バックグラウンドでは、あったかい気持ちがしっかりあって、なるほどと。本屋大賞2連覇応援しています。

    くまざわ書店 蘇我店・西村彩乃さん
  • 脱皮?というか進化?今まさに作家さんが、以前の作品を軽々と超えていくのを目の当たりにして感動しています。コロナ禍を私たちは体験している最中ですが、そんな世界で、こういう作品が生まれてくるかと思うと、トリハダが立ちました。

    未来屋書店 有松店・前田ゆきさん
  • 登場人物たちと自分自身が重なり、心が救われました。人類滅亡に怯えながら生きる作品の世界とコロナに怯えながら生きる今のリアルな世界に通じるものがあり、今、多くの人に読んで欲しい1冊だと思いました。素敵な作品をありがとうございました。

    紀伊國屋書店 さいたま新都心店・五味雅子さん
  • 最期のページ、読みながら鳥肌がたちました。自分がこの立場になった時、1ヵ月どう過ごすのだろうか。自分の守りたいものは何なのか。なにをおいても守りたいものが自分にはあるのだろうか。家族、友達...、大切なものをたくさん作っていきたいと思いました。

    フタバ図書 TERAイオンモール福岡店・増本美佐さん
  • ただただ圧倒されました...。凪良さんにこれからもたくさんの作品を書き続けていただくために、多くの方の手元にこの作品を届けたいです...!

    精文館書店 おゆみ野店・須山 知子さん
  • くすっと笑ってポロリと泣ける、つらい言葉のうしろからやさしい気持ちがあふれだす。あした世界が終るなら私は最後にこの物語を読む。

    喜久屋書店 小樽店・渡邊裕子さん
  • 「フツ-」な世界で生きにくかった人々が「フツーじゃない」世界で活き活きと生きた話。なんという皮肉!! 素敵!! もちろん葛藤も哀しみもあるけれど...。いいぞ!! もっと生きろ!!生きているを楽しめ!! 絶望しかない筈なのに、 ずーっとわくわくして、読み終わったあとは、ただただ凪良先生すごい!...好き。

    三省堂書店 有楽町店・菊地あきさん
  • 読み終えたあと、明日がまたやってくることがとても不思議で愛おしく感じました。生と死について考えることは自分や世界を見つめ直すことに繋がっているのだと思い出させてくれるような1冊でした。人は何度でも自分の人生を生き直すことができると信じて、今を精一杯生き抜いている方へ届けるお手伝いができたら本望です。

    NET21井上昭島店・文庫担当さん
  • 電車内でしたが、周りに人がいることも忘れ泣くところでした。私のあらゆる感情が揺さぶられ、ラストにはそれらが一気に流れ込んできて震えました。多くの読者へ届けたい作品です。

    ブックマルシェ 我孫子店・田村さん
  • なんだ!?えっ?次どうなるの!?どうつながるの!?と一気に読みすすめてしまった。滅亡を前に、何をするか...ただの普通の日常にとつぜんあらわれた滅亡?自分なら何をするだろう...と考えてしまった。

    ジュンク堂書店 西宮店・水口真佐美さん
  • 確実に1か月後に全員死ぬ。この世界が滅ぶという事を軽々とイメージできたことに驚いています。最期の時間を誰と共に迎えるか。誰の手を握っていたいのか。

    文教堂書店 北野店・若木ひとえさん
  • 絶対的な絶望に陥る中で、それまでも愚直に生きていた者たちが逆に再生し、成長していく姿が印象的です。周囲も自分もそれまでの仮面が剥がされていくようでかさぶたを剥がした時のような、痛いけどなんとなく満足するような不思議な感覚でした。家族や周りへのつながりを確認せざるを得ない、『ユートピア』ではなく『シャングリラ』の物語。

    明林堂書店 南宮崎店・河野邦広さん
  • ラストに手を入れるのに時間がかかったとの著者のコメントにあったとおり、読み進めている最中から、これは収束させるのは難しいだろうな、と思ってました。案の定、破滅寸前で物語は終わりましたが、救いがない分、ある意味スッキリしました。潔い終わり方だなと。とても面白かったです。

    博文堂書店 田無店・外山隆光さん
  • 読み始めてまず「流浪の月」「わたしの美しい庭」との違いに驚いた。こんな凪良ゆうもいるのかと。読後、生きていることへの感謝、死への恐怖、つまらない日々への絶望、何もない自分への苛立ち、家族への愛、色んな感情に一気に襲われて子供のように声を出して泣いてしまった。今までの、これからの自分の人生について考えずにはいられない物語だった。

    東京旭屋書店 新越谷店・猪股宏美さん
  • インパクトのあるタイトルで、ホラー?ミステリー?と思いましたが、「あっ作家凪良ゆうという一つのカテゴリだった」と思い出しました。皆それぞれに愛されていることに気付かないもどかしさに、じれったい思いでページをたぐりました。「幸せ」という形のないものに焦がれ、時には立ち向かう。痛々しくも、読後は晴ればれとした気持ちになりました。

    明文堂書店 富山新庄経堂店・野口陽子さん
  • 静香さんが心の底から格好良かった!ぎりぎりのところで生きている登場人物たち。地球がもうすぐ終わるとしたら自分はきっと心身共にぐだぐだになってしまうだろう。今まで綺麗だったものは汚くもなり得るのだ。清濁併せ呑みながら地球は滅亡してゆく。殺伐としながらも柔らかい夢のような話だった。

    正文館書店 知立八ツ田店・清水さん
  • 死を目の前にして、彼らが思う事は、好きな人を守りたい、側にいたい、大切な人に会いたい。その願いは尽きない。願い続けることこそが生きることであり、希望なのではないか。最期の時が訪れるその瞬間まで、彼らはきっと生きることをやめない。(自分なら、と考えましたが、やはり最期は家族の手を握っていたいなとおもいました)

    SuperKaBoS 鯖江店・峯森和代さん
  • 人生、地球最後の日は、好きな人とか、家族に一緒に過ごすか、両方ならなおさらいい。不器用な人間ほど心根に温かいものが流れているのかもしれない。人生最後に、誰とどの様に過ごしますか?

    (感想は鈴木裕里さん)
  • 本当にすごい本です。終りの地であるはずなのに、そこには一緒にいたい人がいて、そして希望が確かにある。一緒に居たい人がいる幸せと、苦しい時こそ、それを伝えられる強い心を持つべきだと教えられました。

    あおい書店(らくだ) 富士店・望月美保子さん
  • 読み終えた後、しばらく放心状態でした。もし、自分が同じ境遇に立たされた時、どう感じ、どう生きるかを深く考えさせられました。

    明林堂書店 神宮店・大塚亮一さん
  • 震えるほどの傑作でした。超絶な特殊状況に向かう中での4人の群像劇、と思いきや、話が一つになっている。「お母さん。ごめん。ぼくは今、息子ではなく騎士なのです」(74ページ) めちゃくちゃカッコいい!!

    啓文社 西条店・三島政幸さん
  • 現在、日本を含め世界中が人類が今までに経験したことのない「コロナ禍」に見舞われています。収束の見通しは全く立っていませんが、きっと何かできることがあるはずです。1ヶ月後に滅んでしまう世界でも何かできることはきっとある、現在の苦境を生きている私たちへの凪良さんからのエールにも感じられた作品でした。

    恭文堂書店学芸大学店・菅原さん
  • ものすごい作品を読んでしまった...。これは本屋大賞2連覇が十分ありうる...。すごい世界観でした。逆にリアル過ぎて、めっちゃ想像しました。死が確定した世界で自分はどう生きるのか、何を考え、どう行動するのか、最期の瞬間を誰とどう過ごすのか...。こんなのもかけるのか凪良ゆう...、すげえな...。

    明屋書店 厚狭店・小椋さつきさん
  • 大変面白く読ませていただきました。今の世の中、この先何があるかわからない状況。だから本作品も非現実的なフィクションだとは決して言えません。究極の家族のカタチ?とパワーみなぎる描写は迫力満点です。

    教文館・岩本洋一さん
  • とても楽しく読ませてもらいました。世界が終るからこそ言える言葉もあるし、世界が終るからこそと出来る行動もある。世界が終るからこそ感じられる感情もあるのだなぁ。世界中の人たちと「いっせーのでっ」で死ねる事はある意味ではとても幸せな事なのかもしれない。そんな事を考えると同時に今、生きているこの世界をもっと大切にしたいと思いました。

    ブックスタジオ 大阪店・渋谷宙希さん
  • 誰も隕石を壊してはくれない。終わりは本当の終わりなんだとわかっていても、ああ、よかったね、と思えるものでした。そうして読了して、立ち返るのは自分に関してでした。地球がなくなるとしたらどうしたい? 最後がわかったからって、特段いいことはしないし、もちろん悪いこともしない。そんなのがやっぱりいいかな。そんな風に思える一冊でした。

    星野書店 近鉄パッセ店・柘植和紀さん
  • 夢中になって駆け抜けて読みながら、愛しい気持ちがあふれてくる。 なんてロックなんだ。混沌としながらも、魂の共鳴で、血が通う世界。コロナ以前に書かれていたのに、今の社会に見事にリンクしている。とんでもないエネルギーを放つ本。凪良ゆうが降り注ぐ!地上の愛を引き連れて。今1番気に入っている言葉はシャングリラ。

    うさぎや 矢板店・山田恵理子さん
  • 凪良ゆうという作家は、読むたびに新鮮な心のザワつきを味わわせてくれる人だ。ここに登場する人たちは、誰もが心も体もボロボロになっている。私だって滅亡前の世界にいたらボロボロになる。それでも、この人達みたいに大切な人達と一緒にいて、「生きたいね」と言いあいながら最期を迎えたい...。そう思ってしまった。ボロボロな彼らは美しかったです。

    宮脇書店 本店・藤村結香さん
  • 人がタイムアップする時、どう過ごすか。ここに出てきた人たちはとてもまともに終末を迎えている。自分を見つめ直し、自分が思うように生きている。かっこいいし、羨ましい。こんなに強く生きられるだろうか。できれば私も息子と娘と好きな人たちと一緒にいつも通りご飯を食べて笑い合いながら終末を迎えたい。

    水嶋書房 くずは駅店・枡田さん
  • これは【今年一番の作品】とかそういうレベルで語られる本ではないです。人生で一番面白かった本、生涯かけて、何度も何度も読み返して、そのたびに生きる希望をもらえる、読んだ人の生きる指針、バイブル、宝物になりえる本だからです。この本の誕生に書店員として立ち会える事が、何よりの喜びです。私の生きる希望をありがとうございます。

    明林堂書店 南佐賀店・本間悠さん
  • すごい、すごいじゃないですか! ストレートに届きました。この人の書く家族はちょっと変わっている。『流浪の月』の家族も歪だったけれど、『滅びの前のシャングリラ』の家族もちょっとおかしい。けどそれがいい。今年の今のところの一番です。

    精文館書店 本店・保母明子さん
  • 世間的に見ればクズと言われるような家族だけど、強くて、どこか笑いのある世界に絶体絶命でも生きていればいい事があると勇気をもらえた作品です。凪良さんの人生の見方がユニークで独特でとても好きです。

    ジュンク堂書店 三宮店・三瓶さん
  • 学園ものから、いきなりSF的な展開になり、後半はヒューマンドラマと、物語の変調を楽しませていただきました。一歩間違えると滑稽にさえなり、リアリティを失いかねないテーマの中で、家族の関わり、人間の本性を描く鋭さと、作者の想像力の凄さにただただ脱帽です。

    勝木書店・海東、樋口さん
  • 一番尊いものは、きっと、希望を放つ命だ。 滅亡という絶対的な死を前に、こんなにも眩しく生を放つ。込み上げてくる想いと涙が、どうしようもなく胸を震わせる。 こんな景色、見たことない...凪良ゆうさん、とんでもないものを見せてくれました。命が、眩しい。 それって、最高に「幸せ」なんじゃないでしょうか。この作品を読めて幸せです。

    宮脇書店 青森店・大竹真奈美さん
  • まるで映画を観ている様な気持ちになりましたが、登場人物たちの繊細な胸の内は小説ならではだと思いました。

    泰文堂 日比野本店・青木裕美子さん
  • 自分はこうなりたくないと思っても、こういう状況下ではそうしないと生きられない。自分にとっての"正義の仮面"を外したうえでも受け入れてくれる人たち。それは家族しかいないのかもしれないですね...。

    書泉グランデ・飯田和之さん
  • 迫る終末、絶望にすさむ世の中で、人はどのように暮らして最期を迎えるのか考えさせられた。本書は突然にして滅亡へと至る事になったが、現在のコロナ禍にしても突然の状況である。唐突な災厄における人の心のすさみは近しいものではないだろうか。主人公の数奇な生い立ちが結集し、最期を迎えようとする姿は却って、読後は清々しく感じられた。

    スーパーブックス本部・古沢 覚さん
  • ひと言でいうと私はこの本に救われました。一か月後に死が迫っていると分かっていながらも、こんなにも前向きに今出来る事をし、精一杯生きようとしている登場人物たちを見てとてつもない希望を感じました。今、コロナ禍で疲れている方にこそ、読んでいただきたい一冊ですね。

    旭屋書店本部・西形教江さん
  • 挑戦者で、求道者。凪良ゆうさんの力強さに感動しました。滅亡への荒廃が刻々と(あるいは切々と)書かれていく。"うまく生きられなかった"と"うまく生きられた"の差が段々とあいまいに感じられて、この小説はどこまで行くのだろうと苦しくなっていきました。ラストまで生き抜けた人々もそうでなかった人々にも、幸福を願わずにはいられません。

    TENDO八文字屋・石山泉さん
  • 世界全てのおしまいの日、自分は誰とどう過ごすだろうか?本当の幸せ(居場所)って?「その時」には大切な人と一緒にいたい、笑っていたい!!シンプルだけど強い思いの物語でした。その時に間に合って良かったね。とても心に響く物語でした。ありがとうございました。

    未来屋書店 木曽川店・牧谷さん
  • 明日死ねたら楽なのに!と思う事は人間生きていれば必ずや経験している。実際に死にいく人を目の前で見た時、「もう少し誰かの為に生きてみようと思える自分がいる。「生きる事」「生きてみようと思う事」とても大切な事を改めて考えさせられた1冊! やはり凪良さんは上手いなぁとつくづく感じた。

    ゲオ・星由妃さん
  • ラスト数ページに2ヶ月を要したとの言葉に、残り数ページになった辺りからいよいよだな!とドキドキしながら考えずにはいられませんでした。もしも私が同じ状況下に置かれてしまったら、と。心震える作品にまた出合えたことが嬉しくてたまりません。

    未来屋書店 大日店・石坂華月さん
  • 幅広い層に読んでいただけると思います。私は静香さんのキャラクターに惹かれました。格好良いお母さんであり、女性としても人間としてもとても魅力的です。凪良先生は作品を出すたびにパワーアップしており、これからも楽しみにしております。

    有隣堂 ららぽーと海老名店・山田美香さん
  • 自分が生きるために、他者から奪って、他者を見捨てていく。そしてそれらの行いから目を背けない生き方にグッときました。この本には善悪や好き嫌いという価値観を超えたところにある「生」が詰まっていて、それはとても過酷なことなのに、1つ1つを選択して生きる人々が、幸福に見えたことが、とてつもない希望でした。

    岡本書店 恵庭店・山口榛菜さん
  • 未来を見てしまった様な衝撃。 抗えない現実を突きつけられたとき、人はどうなっていくのか...。壊れていく世界を目の当たりにする日々を過ごす1ヵ月、決して後ろ向きではない彼らの気持ちと行動に引き込まれます。最期を迎えるその時も、おそれや怖さよりも、清々しさと幸せな気持ちを噛み締めている姿の尊さ。心に刺さります。

    未来屋書店 高崎オーパ店・竹腰美峰さん
  • シャングリラとはどこかにある場所ではなく、ここにある「幸せな家族」のように見える排他的なコミュニティのことなのか。それは「滅びの前」という非常時にしか現れない幻なのではないか。本作に希望を見出すことは、わたしにはできなかった。でも、そんなものはハリウッド映画に任せておけばいい。凪良さんの作品からわたしは、傷みを背負い続けていく覚悟をもらう。

    くまざわ書店 南松本店・若林美佳さん
  • ページをめくる手が止まらず、一気読みでした。滅ぶことが分かっている世界で、何が大切なんだろう...、家族や恋人や親や、兄弟...。人間の幸せって何なのだろ...と深く考えました。自分の命や自分の子供以外の命はどうなる...、きっと助けることは出来ない気がします。それは仕方ないことなのか...。未だに答えはでていないまま。

    ブックランドフレンズ・西村友紀さん
  • 理不尽だらけの地獄のような世界を駆け抜け、登場人物たちが守ろうとした、たったひとつの大切なもの。天から落ちた小惑星に世界が呑まれるその瞬間、彼らの手のひらがどれほど汚れていようと、その姿はとても美しい。わたしたちが死に対峙するとき、一体何を残せるのか。答えはとてもシンプルなものに違いない。

    ジュンク堂書店 吉祥寺店・田村知世さん
  • 危機的状況に際し、人間のメッキはあっけなく剥がれる。けれど、剥がされたメッキの奥から輝きを放つものがある。世界を終わらせようとする絶対的なものを前に、溢れんばかりの光を放つ人々の"生"が、強く眩しく輝いている。「最期の時まで死ぬのは惜しい」――これほどまでに、そう思わせてくれる小説が他にあるだろうか...。

    金高堂 土佐山田店・小松航輝さん
  • 世界の終わりの物語のはずなのに、なんでこんなにも希望が見えるのだろう?もし世界が終わるとわかったら、何をしたいのか。何をしたくないのか。人の本質が見えてしまうのかもしれない。最後にやりたいことを叶えるための想い。好きな人、大切な人を守りたい想い。最後に強いのはそうゆうことなんだと思った。

    紀伊國屋書店 横浜店・川俣めぐみさん
  • 滅亡の、その日の、その瞬間の、その一点に向けて収れんしていく命。絶望はどこまでも絶望でしかない。けれど、そこに光を見ることもできる。これはそういうお話。私は死ぬその瞬間に誰かと一緒にいたい。私が好きで、私のことを好きな誰かと一緒にいたい。そういう誰かを見つけること、それが生き抜く意味だと、この物語は教えてくれる。

    精文館書店 中島新町店・久田かおりさん
  • ラスト数ページ、ここで物語を読むのをやめてしまえばこの世界は救われるのかもしれない、しあわせな未来が続いていくのかもしれない、それを望みながらも、ページをめくる手を止めることができなかった。絶望しかないはずの瞬間に、こんなにも美しいエンディングが待っていて、まぶしすぎて涙が止まらなかった。わたしはこの物語を希望の物語だと思う。

    丸善 ヒルズウォーク徳重店・熊谷由佳さん
  • 読み終えるまでもなく、途中でこの小説は名作だと感じ、それは読み終えた後で強い確信に変わりました。凪良ゆう、おそろしい子......ではなく、おそろしい作家です。本当に驚いています。もっともっと、多くの人に読んでもらえる、すごい作家さんになるのでしょう。これ、はじめての2年連続本屋大賞受賞あるんじゃないでしょうか。本当に素晴らしかったです。

    ブックポート 本部・成川真さん
  • 世界が終わるというのに、彼らは幸せそうに描かれている。「神様が創った世界では叶わなかった夢が、神様が壊そうとしている世界で叶ってしまった」友樹の母の言葉が物語る。儚い理想郷が見えたような気がした。

    水嶋書房 くずは駅店・永嶋さん
  • 読んでよかった。読み終わって、呆然としながらも沸き上がってきたのは、小説ってすごいな...という思いでした。 生きていくことって、決して綺麗事だけではないけれど、それでも慈しみ、愛することができることは尊いと、心から思いました。これを逃げ出さずに一心に書き上げられたであろう、凪良さんの勇気に、ありがとうと言いたいです。

    東京旭屋書店 池袋店・磯部ゆきえさん

漫画家・夏ノ瀬いのさんによる感想マンガはこちら!

「小説でボロボロ泣いたのは初めてです。とにかく最期の瞬間まで見届けたくなる1冊...!!」(夏ノ瀬さん)

fanbook

凪良ゆう初のファンブック、発売決定!

ニューワールド凪良ゆうの世界

四六判単行本
  • BL作品や本屋大賞受賞作の裏話から、親愛なる作家との対談まで。
  • 凪良ゆうを深く知るための必読書!
    対談 橋本絵莉子、芦沢央、ヤマシタトモコ、町田そのこ、榎田ユウリ、山本文緒
  • 浅野いにおによる『滅びの前のシャングリラ』コミカライズ
    ここでしか読めない掌編小説を特別収録。

2024年 2月21日
発売予定

2作品購入で全員プレゼント
『滅びの前のシャングリラ』文庫化記念
「Locoのライブチケットケース」
応募方法
中公文庫『滅びの前のシャングリラ』と2024年2月21日発売の単行本『ニューワールド 凪良ゆうの世界』の2作の帯にある応募券を切り取り、2枚をハガキに貼り、氏名、郵便番号、住所、年齢、感想をお書き添えの上、お送りください。
応募先
〒100-8152 東京都千代田区大手町1-7-1
読売新聞ビル19階 中央公論新社
「Locoのライブチケットケースプレゼント係」宛
締切
2024年5月31日(当日消印有効)
有志の書店員さんが『シャングリラ新聞』を作ってくださいました!

平和書店 TSUTAYA アルプラザ城陽店の奥田さん、ありがとうございます!
配布してくださる書店さん、大歓迎です。こちらからDLしてお使いください!

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