C★NOVELS
ついに復活を遂げた戦艦「大和」。皇国の存亡を懸けた最終決戦の時、日本軍の仕掛ける乾坤一擲の秘策とは? シリーズ堂々完結。
カバー:高荷義之
刊行日:2019/4/22
新書判/256ページ/定価:990(10%税込)
ISBN978-412-501400-5
今回のシリーズを書き終えて思ったのは、「水上偵察機の活躍場面が、いつになく多かった」ということでした。
水偵は地味な機体ですが、偵察、対潜哨戒、魚雷艇の制圧、不時着搭乗員の救助等、縁の下の力持ちとして、なくてはならない存在でした。
真珠湾攻撃のときにも、攻撃隊の発進に先立って、重巡「筑摩」に搭載された零式水偵が真珠湾上空に飛び、機動部隊の司令部に敵情を報告しています。
架空戦記となりますと、どうしても戦闘機や艦爆、艦攻といった機体にスポットライトを当てることが多くなりますが、水偵のように地味ながらよく働いた機体の存在をクローズアップすることも、作者の役目だと考えています。
〔横山信義/2019年3月〕