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大統領奪還指令2

C★NOVELS

大統領奪還指令2
自衛隊、籠城す

大石英司 著

アメリカ正規軍の反乱に同盟国軍が次々撤退していくなか、自衛隊は貧者の戦いで強敵に立ち向かう。次なる脱出作戦の行方は----。

カバー:安田忠幸
新書判/224ページ/定価:1265円(10%税込)
ISBN978-412-501488-3


だいとうりょうだっかんしれい2
じえいたい、ろうじょうす


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コメント

 2024年、大変な、そして怒濤の1年でした。
 まずは元旦の能登地方の大地震によって、正月所ではなくなり、4月には韓国の総選挙で与党が大敗。これはつい先日の戒厳令へと繋がる。英国では14年振りに労働党が政権奪取。今年、欧州の大国では、どこも与党が大敗する結果となりました。ウクライナ所ではなくなった。
 大谷が快進撃を続ける最中、パリ・オリンピックが開催。日本では8月、宮崎沖で震度6弱の地震が発生、すわ! 南海トラフ地震の前触れか、と震え上がった。そして9月、たいした理由もなく岸田政権が退陣、石破政権が誕生し、トドメは、11月のトランプ選出です。
 もちろん、その間、ロシアによるウクライナ侵攻は続いたし、イスラエルによるガザの侵攻も続いています。年末には、北朝鮮が事実上、国としてウクライナ侵攻に兵隊まで出した。
 そして日本でも、都知事選の石丸現象や、衆議院選での自公の敗北、兵庫での県知事選など、政治的に大きな出来事が続きました。
 われわれは今どこにいるのか? 劇薬が入ったコップの水が溢れようとしている。その劇薬とは、エイリアンの体液ほどに凶悪な劇薬であり、あるいは火薬の類いかも知れない。コップから溢れた途端にそれは爆発する。
 私たちのコップはまだ満ちていないのか? あるいはその水はすでにコップの縁を越え、表面張力と界面張力でせり上がりながらも、まだ辛うじて持ち堪えているだけなのか?
 2025年という年が、2024年より平和で、繁栄している絵柄を何一つイメージできないとしたら、私たちはもう、そのコップが本当は溢れている事実を、見ないことにしているのかも知れません。

〔大石英司/2024年12月〕

BOC
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