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アメリカ陥落6

C★NOVELS

アメリカ陥落6
戦場の霧

大石英司 著

アリューシャン列島のアダック島を急襲したロシア空挺軍。米海軍の手薄な防御を狙った奇襲であったが、間一髪"サイレント・コア"の二個小隊が間に合った! 霧深き孤島の戦闘の行方は!

カバー:安田忠幸
刊行日:2024/5/22
新書判/232ページ/定価:1210(10%税込)
ISBN978-412-501479-1


あめりかかんらく
せんじょうのきり


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コメント

 先日、フランスのNGO団体が発表している報道の自由度ランキングで、日本が70位にまた順位を下げたというニュースがありました。なんとコンゴ共和国より下だそうです。
 報道各社は誰も報じないのですが、日本のランクが低いのは、「記者クラブ制度」という悪癖があるからです。そう、すなわち、そのランキングを、あたかも政府の過度な介入が原因であるかのように印象づけて報じるマスコミ自身の「利権」こそが、日本の報道の自由度を下げているわけです。
 たとえば、都知事の定例記者会見で、都知事の学歴問題を質問した記者は一人もいません。そこにはフリーランスの記者も一定数参加しているわけですが、当然指名はない。質問させて貰えない。
 私は、世界で最も権威があるジャーナリズム団体である日本ペンクラブの会員であるけれど、防衛省の記者会見に参加する資格はもちません。日本の記者クラブ制度は、まず入り口でフリーランスと外国人ジャーナリストを拒否し、その中に於いても、質問する権利を奪ってジャーナリストの口を封じている。そりゃ、ジャーナリストの暗殺など日常茶飯事の第三世界より報道の自由度が低いのは当たり前です。
 昨今、私が腹が立っていることの一つに、少子化対策の財源問題があります。これはわれわれが払っている医療保険に上乗せされるわけですが、岸田総理は未だに、「負担増は生じない」と言い張っている。そもそもが、医療保険をそのような目的に使うことは法律違反です。
 所が、これをしつこく追及するメディアはいない。
 中国やロシアに、報道の自由はありません。報道の自由があるか否かは、独裁や専政国家であるか、民主主義国家であるかの大きな分岐点です。しかるに日本という国は、自らその報道の自由を捨てに掛かっている。私たちの国は、中国やロシアと比較して、ご立派な国だと胸を張れるのだろうか?

〔大石英司/2024年5月〕

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