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アメリカ陥落3

C★NOVELS

アメリカ陥落3
全米抵抗運動

大石英司 著

統治機能を喪失し、ディストピア化しつつあるアメリカ。ヤキマにいたサイレント・コア部隊は邦人救出のため、一路ロスへ向かうが----。

カバー:安田忠幸
刊行日:2023/12/20
新書判/224ページ/定価:1210(10%税込)
ISBN978-412-501474-6


あめりかかんらく3
れじすたんす


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コメント

 2023年もとんでもなく混乱混迷した1年でした。ウクライナはこの夏にもロシアを追い返して、ある程度、この侵略戦争の終わりの道筋が見えて来るかと思いきや、絵に描いたような消耗戦に陥り、西部戦線もかくやの、塹壕の奪い合いが続いている。
 そして中東では、この後まだまだ千年は続きそうな火薬庫に着火して、ガザでの殺戮にも終わりは見えない。
 アメリカでは、バイデンの衰えが目立ち、トランプは着々と支持層を固めてホワイトハウス奪還のチャンスを狙っている。対する中国は、いよいよバブルが弾け、その底がまだ見えない中で、習近平の右腕であった李克強氏の突然の訃報が流れて来た。習近平に忠誠を誓い、それぞれのトップに昇り詰めたはずの有力者たちが突然、行方不明にもなっている。
 習近平の対立者ならともかく、その子飼いのエリートたちが、次々と姿を消し、後に病死や自殺説が流れる。習近平は、プーチンと同じことを始めたのではないか? という噂がもっぱらである。
 日本だけは平和かと思いきや、本来インフレの番人だったはずの中央銀行が、ひたすら自国通貨を毀損し、通貨安によるインフレを維持しようと躍起になって国民の生活を苦しめている。日本のインフレ率は、諸外国に比べるとたいしたことはないが、30年間デフレに沈んだ国でのインフレという現実は、そうそう耐えれるものではない。
 国の外では独裁と戦争が渦巻き、国の内部では、統治能力を持たない為政者によるバラマキ政治と現役世代への収奪が今も続いている。来年は良い年になるのか? その見通しはあまりにも暗いのではなかろうか。

〔大石英司/2023年12月〕

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