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アメリカ陥落7

C★NOVELS

アメリカ陥落7
正規軍反乱

大石英司 著

守備の手薄なアダック島に、新たに中露の兵を満載した航空機2機が着陸。アダック島派遣部隊を率いる司馬光の決断は......アリューシャン列島戦線もついに佳境! アメリカ本土に新たな火種も!

カバー:安田忠幸
刊行日:2024/7/22
新書判/224ページ/定価:1210(10%税込)
ISBN978-412-501481-4


あめりかかんらく
せいきぐんはんらん


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コメント

 イギリスで劇的な政権交代があった。労働党が、頭痛の種だった急進左派を切り捨てての快挙である。フランスでは、ルペン率いる右派が台頭したが、ひとまず左翼中道連合がスタートすることで事なきを得た。
 しかし、このフランスの右派、日本では「極右」と報じられるが、この政党も昔に比べればだいぶ大人しくなり、もはや極右ではないと表される。
 そしてドイツでは、右への旋回が今も続いている。
 アメリカでは、いよいよバイデンの惚け症状が国民の知る所となり、今頃候補のすげ替えという話が出ている。
 現状では、トランプ再選の可能性が高い。トランプだけは絶対ダメだ! と主張する国民がいる一方で、トランプでなければ絶対ダメだとする国民が一定数いて、彼らは、トランプが法の上に君臨することもよしとする。
 恐ろしい国である。まるで自民党の不法行為を片っ端から不起訴にしまくるわが国検察を見ているようではないか......。

 そして、日本では無事に都知事選を終えた。蓋を開けてみれば、革新系鉄板候補がまさかの3位である。SNSで人気を集めたという無名な候補者が、圧倒的な知名度を持つ革新系候補を破って現職の地位を脅かした。
 普段、投票率さえ上がれば、若者さえ投票してくれれば......、と嘆いていた人々は、見事に梯子を外されてしまった。
 次の国政選挙で、自民党は少し票を減らすだろう。いや、大分減らすかも知れない。だが政権を失うまではいかない。自民党以上に不人気な野党という現実があるからだ。変化を頑なに拒否する野党こそが、日本の最大のネックと言ってよい。
 さて、あの人を支持した若者たちは、では彼らこそが、変化を期待し、それを実践しようとした理想的な有権者だったのだろうか? 変化を拒否し、旧態依然たる野党を支持して自滅した階層こそが......。
 私たちは、われわれ日本人は、アメリカの現状に恐怖し、欧州の混乱を笑い、自国の政治はまだましだと胸を張っている。だが私たちは、若者の無知を嘆き、他人の政治意識の低さを嘆くほど立派なのだろうか?

〔大石英司/2024年7月〕

BOC
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