書籍情報

書籍詳細

東シナ海開戦7

C★NOVELS

東シナ海開戦7
水機団

大石英司 著

テロ・グループによるシー・ジャック事件が不穏な背景を覗かせる中、戦闘の焦点はいよいよ魚釣島へ。水機団の派遣が決まる一方、中国からは大量の補給物資を載せた"海亀"が発進していた。

カバー:安田忠幸
刊行日:2021/9/21
新書判/216ページ/定価:1100(10%税込)
ISBN978-412-501439-5


ひがししなかいかいせん
すいきだん


立ち読みしてみる
この作品の冒頭20ページを無料でご覧いただけます。
オンライン立ち読みシステム!


コメント

 この世の中は予測可能なのか不可能なのか? 皆さんはどちらだと思いますか? コロナのお陰でデータ・サイエンスが脚光を浴び、ビッグデータを扱える数学者は、世界中のビジネスの最前線で引っ張りだこです。データこそが世界を支配する。
 ところが、この数ヶ月だけでも、人類は予測不可能な事態に遭遇しました。言うまでも無く、コロナに於けるデルタ株の登場と、アフガニスタンに於けるカブール陥落です。
 前者は、ウイルスは変異しつつも弱毒化して人類との共生関係を築くことになるという従来からの定説をひっくり返す状況を招いている。

 そしてアフガニスタンです。戦っている当事者であるアメリカも、アフガニスタンとは、過去いろいろな経緯があったイギリスでさえも、アフガニスタンの政権がああもあっさりと崩壊するとは、誰も予想できなかった。
 この社会の大凡の出来事は、予測できるようになった。しかし、ごく希にその予測値が外れる事象が発生し、それが世界やわれわれの暮らしに大きな影響を及ぼしつつある。

 さて中国では、習近平の偶像化が始まり、いろいろな締め付けが強化されています。中国国内で、マイルールに君臨して中国というシステムに守られて来たはずの中国企業自身が、今や中国政府を最大のチャイナリスクであると認識しつつあるのは皮肉なことです。21世紀の文化大革命が起こったと囁く人々まで現れた。
 台湾侵攻など滑稽なお話です。「今はまだ起きない」どころか、馬鹿げていると考えるのが妥当な所でしょう。しかしこの半年間、われわれが経験したことは、予測は外れる、想定外の出来事が、世界中で起こっているという事実です。

〔大石英司/2021年9月〕

BOC
茅田砂胡 プロジェクト
A-KOE

メールマガジン登録

新刊情報、裏話など最新情報を
お届けします

メールマガジンの登録・解除はこちらから

フリーワード検索