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荒海の槍騎兵4

C★NOVELS

荒海の槍騎兵4
試練の機動部隊

横山信義 著

機動部隊をおびき出す米海軍の作戦は失敗。だが日米両軍ともに損害は大きかった。一年半余、ついに米太平洋艦隊は再建。新鋭空母エセックス級の群れが新型艦上機隊を搭載し出撃!

カバー:高荷義之
刊行日:2021/2/24
新書判/240ページ/定価:1100(10%税込)
ISBN978-412-501428-9


あらうみのそうきへい
しれんのきどうぶたい


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コメント

 航空機や自動車をテーマとした多数の著作をお持ちの碇義朗さんが、
「戦争に本当に役に立つ飛行機というのは特別な例外を除くと、こうした平凡な機体が多いように思われるのは人間の世界に似ている」
 と書かれていたことがあります。
 第四巻から登場する米軍の新型急降下爆撃機カーチスSB2C〝ヘルダイバー〟も、凡機と呼ばれることが多い機体でした。
 それまで使用されていたダグラスSBD〝ドーントレス〟に比べ、速力や防御火力は向上しましたが、肝心の爆弾搭載量はあまり変わらなかったのです。(同機を『ドーントレスとあまり代わり映えのしない機体だった』と一刀両断する欧米の戦史書を見た記憶があります)
 のみならず、操縦性に難があり、パイロットたちの評判はあまりよくありませんでした。
 しかし、この「凡機」が雷撃機のアベンジャーと共に太平洋を暴れ回り、戦艦「大和」を始めとする多数の日本軍艦船を撃沈し、連合艦隊に引導を渡したことは、紛れもない事実です。
「本当に役に立った平凡な機体」の一つだったと言えるでしょう。

〔横山信義/2021年2月〕

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