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零を継ぐもの1

C★NOVELS

零を継ぐもの1
開戦

横山信義 著

欧州でのドイツ快進撃阻止のために、米国政府が参戦を決定したのは一九四二年一〇月。ここに日独伊三国同盟の参戦条項が発動し、日本も米英蘭との戦争状態に突入することになったのである。

カバー:佐藤道明
新書判/224ページ/定価:1210円(10%税込)
ISBN978-412-501501-9


ぜろをつぐもの
かいせん


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コメント

 零戦は、単発単座の戦闘機としては驚異的な航続性能を誇りましたが、昭和一七年八月から始まったガダルカナル攻防戦では、その足の長さが仇となりました。
 ラバウルからガダルカナルまで、片道六〇〇浬近い距離を数時間かけて飛び、空中戦を行った後、同じだけの距離を飛んで帰還しなければならなかったのです。
 肉体的にも精神的にも激しい消耗を強いられた搭乗員は、大勢が戦死し、ラバウルは「搭乗員の墓場」とまで言われたほどでした。
 ベテランの搭乗員多数の喪失は、航空兵力は弱体化に直結し、日本敗戦の一因にもなっています。
 今回のシリーズでは、「長距離飛行に伴う搭乗員の消耗」が、開戦当日から顕在化し、歴史に絡んで行きます。

〔横山信義/2025年8月〕

BOC
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