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連合艦隊西進す2

C★NOVELS

連合艦隊西進す2
紅海海戦

横山信義 著

亡命イギリス政府を保護したことで、ドイツ第三帝国と敵対することになった日本。第二次日英同盟のもとインド洋に進出した連合艦隊は、Uボートの襲撃により主力空母二隻喪失という危機に。

カバー:高荷義之
新書判/224ページ/定価:1100円(10%税込)
ISBN978-412-501459-3


れんごうかんたいせいしんす
こうかいかいせん


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コメント

 本シリーズで、遣欧艦隊の航空参謀となっている天谷孝久中佐は、史実では空母「加賀」の飛行長を務められた方でした。
 運命のミッドウェー海戦で「加賀」が被弾したとき、艦長以下の先任将校がほとんど戦死し、天谷中佐が最先任となったため、消火作業の指揮を執ったのです。
 天谷中佐は艦を救うために奮闘しましたが、艦上機の爆弾や燃料タンクが誘爆を起こし、大火災を起こしている状況では手の施しようがなく、総員退艦を命じざるを得ませんでした。
 ミッドウェー海戦といえば、空母「飛龍」と第二航空戦隊司令官山口多聞少将、「飛龍」艦長加来止男大佐が、米艦隊に一矢を報いるべく、最後まで奮戦したことが有名ですが、「加賀」を救うべく力を尽くした天谷中佐以下の乗組員の奮闘も、山口少将や加来大佐に決して引けを取るものではないと言えるでしょう。

〔横山信義/2022年10月〕

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