老いの深み
黒井千次 著
80代から90代の大台へと足を踏み入れた作家がつづる日常。少しずつ縮む散歩の距離、少量の水にむせる苦しさ、朝ぼんやりと過ごす時間の感覚など、自身に起きる変化を見つめる。移りゆく社会を横目に「ファックス止り」の自分をなぐさめ、暗証番号を忘れて途方に暮れ......。一方、年長者が背筋を伸ばしてスピーチを聞く姿に爽快感を覚え、電車の乗客の「スマホ率」など新発見も。老いと向き合い見えたこと、考えたこと。
書誌データ
- 初版刊行日2024/5/22
- 判型新書判
- ページ数256ページ
- 定価924円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102805-1
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・本の雑誌2024年10月号/津野海太郎
・読売新聞(朝刊)2024年9月15日/鵜飼哲夫(本社編集委員)
・東京人 2024年10月号/川本三郎(作家・評論家)
・AERA 2024年8月26日増大号/近藤康太郎
・南日本新聞(朝刊)2024年7月20日
・毎日新聞(朝刊)2024年7月13日/三浦雅士(評論家)
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