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黒井千次 著
「かつてのようには歳を取りにくくなった昨今の老人はどのように日を過し、何を考えたり感じたりしてどう生きているか」(あとがきより)。昭和一桁生まれの作家が、自らの日常を通して〈現代の老いの姿〉を探る。同級生の葬儀を同窓会になぞらえ、男女の老い方の違いに思いを馳せ、「オジイチャン」と呼ばれて動揺、平均余命の数字が気にかかり―。冷静な観察眼と深い内省から紡がれる、珠玉のエッセイ五六篇を収録。