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新版
北杜夫 著
『どくとるマンボウ航海記』前夜。慶應病院神経科に勤める若きマンボウ氏は、愛すべき患者たちとふれあい、変人ぞろいの同僚と安酒をあおりつつ、人間の本質に思いをはせる――。ユーモラスな筆致のうちに、作家・北杜夫の鋭い観察眼と深い内省が窺えるエッセイ。新たに武田泰淳との対談「文学と狂気」を増補。〈解説〉なだいなだ目次第1章 大遅刻と教授からしておかしいこと第2章 医局員のほとんどが変っていること第3章 フレッシュマンの生活とイカモノ食いのこと第4章 朝寝坊の万年おじさんのこと第5章 宇宙精神医学研究室のこと第6章 精神科医一刀斎のこと第7章 医局長の子分役のこと第8章 留学を思いたつこと第9章 山梨県の病院へ売りとばされたこと第10章 助人ついに来たる第11章 愉しい日々と悲惨な夜第12章 東京へ帰ったことと航海のことあとがき解説 なだ いなだ対談 文学と狂気 武田泰淳・北杜夫
2021/07/21 刊行
辻村深月 著
深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。高知、兵庫、大分、仙台――。壊れてしまった家族がたどりつく場所は。<解説>早見和真
2021/07/21 刊行
佐藤青南 著
都内の小さな公園で死体が発見された。警察は殺人事件と判断し、特別捜査本部を設置。捜査一課の音喜多弦は、音楽隊志望という少し変わった所轄署の刑事・鳴海桜子と捜査を開始した。遺留品にクラシックコンサートのチケットがあったことから、関係者を訪れる二人だが……。時を超えた愛憎と狂気が渦巻く、慟哭の傑作ミステリ。 文庫書き下ろし
2021/07/21 刊行
戦争散文集
丸山豊 著
「若い医者と軍人の結合体にとって、詩と死はただの同音ではなかった」(谷川雁)医師で詩人の著者は臨時召集を受け、軍医少尉として出征する。最前線の北ビルマ・ミイトキーナでは、司令官・水上源蔵少将に対し死守が命じられるが、少将は残存将兵への転進命令を発したのち自決。所属する龍師団は潰滅し、その後は「中国の雲南からビルマをよぎって、タイのチェンマイまでの泥まみれの敗退」となった……。壮絶を極めた南方戦線から奇跡的に生還した著者は、その記憶を書き残す決意を固めるには四半世紀の時間を要したと述懐している。一九六九年夏に西日本新聞に連載した「月白の道」は、2000キロの敗走を綴った戦場の記録である。第一篇には、「私たちはおたがいに心の虫歯をもっていたほうがよい。…でないと、忘却というあの便利な力をかりて、微温的なその日ぐらしのなかに、ともすれば安住してしまうのだ」とある。声高に叫ぶのではなく感情を抑えたさざ波のような断章が連なり、野呂邦暢や川崎洋らが賞賛する詩的な香りの漂う孤高の戦記文学となった。都合三度刊行された『月白の道』の「序」「あとがき」に加え、二度目の刊行時に書き加えられた後日譚ともいえる「南の細道」、文藝春秋に寄稿した「軍神を返上した水上少将」、および、私家版『定本 丸山豊全散文集』から戦争・戦友に関する一〇篇を収録した、戦争散文の集大成。さらに、谷川雁の追悼文、野呂邦暢、川崎洋、森崎和江のエッセイ、映像制作者・木村栄文の「『月白の道』に寄せて」を収める。
2021/07/21 刊行
田中修 監修/角愼作/上田惣子 絵
「植物はどんなかたちでも生き残るしくみに溢れている」さまざまなパワーを持つ植物ワールドを、いっしょに探検しよう!環境に合わせてそれぞれ独自の進化をとげて、我々の身のまわりに存在する植物たち。身近な植物にも、不思議がいっぱい。意外にも毒をもつアジサイやユーカリ、かさぶたをつくって身を守るバナナやリンゴ、決まった時間で回転しながらツルを伸ばすアサガオ、長い年月をかけて巨木を枯らすシメコロシノキなど、人間や動物たちには真似できない植物のもつさまざまなパワーを、イラストとマンガでやさしく楽しく、解説します。【教養が身につく中公新書発のジュニア版!】
2021/07/20 刊行
大願成就篇
富樫倫太郎 著
駿河の今川義元に兵を送り、武蔵・河越城で扇谷上杉との決戦を迎え、下総にも遠征。北条軍一丸の進撃の中、父・氏綱に異変が……氏康に三代目として立つ日が迫る!
2021/07/20 刊行
クルアーンからその真髄を解き明かす一二章
ガーズィー・ビン・ムハンマド王子 著/小杉泰/池端蕗子 訳
ヨルダン国の王子にしてイスラーム学者である著者が、クルアーンを通して、世界の人々に向けて優しく語りかけるイスラームの神髄。イスラーム世界の中心部からのメッセージ。
2021/07/20 刊行
フジモトマサル 著
動物たちの暮らす街をのどかでコミカルに描いた、著者の初期傑作マンガ『長めのいい部屋』。よろず修理工房で働くかわうそくんの日常を綴る『かわうそ天然気分』を併録。
2021/07/20 刊行
西鋭夫/岡﨑匡史 著
占領下の日本で収集され米国に持ち出された多くの公文書は、「フーヴァー・トレジャーズ」として、眠り続けていた。本書はこれらを開封し、歴史の真実を炙り出そうとする試みである。
2021/07/20 刊行
離合集散の30年から何を学ぶか
山本健太郎 著
1993年に細川政権が発足し、日本政治は政界再編の時代に突入した。非自民勢力の結集は新進党で一度挫折するが、二度の合流で伸長した民主党は2009年に政権交代を果たす。しかし政権崩壊後、民主党は四分五裂し、「第三極」も低迷。自公政権のもと「一強多弱」に陥った。大同団結しなければ選挙に勝てず、政党が拡大すれば路線対立が激化する――。ジレンマを乗り越え、「政権交代可能な日本政治」実現の道を示す。
2021/07/20 刊行
二度の大戦からベトナム、イラクまで
千々和泰明 著
第二次世界大戦の悲劇を繰り返さない――戦争の抑止を追求してきた戦後日本。しかし先の戦争での日本の過ちは、終戦交渉をめぐる失敗にもあった。戦争はいかに収拾すべきなのか。二度の世界大戦から朝鮮戦争とベトナム戦争、さらに湾岸戦争やイラク戦争まで、二〇世紀以降の主要な戦争の終結過程を精緻に分析。「根本的解決と妥協的和平のジレンマ」を切り口に、真に平和を回復するための「出口戦略」を考える。
2021/07/20 刊行
北条時行、鎌倉幕府再興の夢
鈴木由美 著
鎌倉幕府滅亡から二年後の一三三五年、北条高時の遺児時行が信濃で挙兵。動揺する後醍醐天皇ら建武政権を尻目に進撃を続け、鎌倉を陥落させた。二十日ほど後、足利尊氏によって鎮圧されるも、この中先代の乱を契機に歴史は南北朝時代へと動き出す――。本書は、同時代に起きた各地の北条氏残党による蜂起や陰謀も踏まえ、乱の内実を読み解く。また、その後の時行たちの動向も追い、時流に抗い続けた人々の軌跡を描く。
2021/07/20 刊行
アメリカの戦略転換と分断される世界
佐橋亮 著
「中国は唯一の競争相手」――バイデン米大統領がこう明言するように、近年、米中の角逐は激しさを増している。貿易戦争、科学技術開発競争、香港・台湾問題......。米国の対中姿勢は関与・支援から対立へとなぜ一変したのか。両国のリーダーが誰になろうとも、今後も対立が続き、緊張緩和はないのか。国交回復から現在まで、五〇年にわたる米中関係をたどり、分断が進む世界のなかで、日本のとるべき針路を考える。
2021/07/20 刊行
イージスの盾
大石英司 著
中国の飽和攻撃を防いだのも束の間、今度は中華神盾艦四隻を含む大艦隊が魚釣島に向けて南下を始めた。イージス鑑“まや”と“はぐろ”、潜水艦“おうりゅう”はその進攻を阻止できるか!?
2021/07/20 刊行
大願成就篇
富樫倫太郎 著
氏康が今川から嫁を迎えた直後、駿府で今川の家督争いが勃発。老獪な雪斉の要請で、北条家は義元を助力する。ところが、その義元が武田と結んだという報が入り、一転、駿河を攻める仕儀に。兵を休める間もなく、武蔵では河越城、下総では国府台城を舞台に、北条軍一丸の進撃が続く。そんな中、鶴岡八幡宮の再建に心血を注いできた父・氏綱に異変が……。氏康に、三代目として立つ日が近づいていた。一方、氏康の軍配者・風摩小太郎の元には、足利学校以来二十年ぶりのあの男が訪ねてくる。
2021/07/20 刊行