北朝の天皇「室町幕府に翻弄された皇統」の実像
石原比伊呂 著
建武三年(一三三六)、京都を制圧した足利尊氏は新天皇を擁して幕府を開いた。後醍醐天皇は吉野に逃れ、二帝が並び立つ時代が始まる。北朝の天皇や院は幕府の傀儡だったと思われがちだが、歴代将軍は概して手厚く遇した。三代義満による南北朝の合一以降、皇統は北朝系が占めた。一見無力な北朝は、いかに将軍の庇護を受け、生き残りに成功したか。両者の交わりをエピソード豊かに描き、室町時代の政治力学を解き明かす。
書誌データ
- 初版刊行日2020/7/21
- 判型新書判
- ページ数272ページ
- 定価968円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102601-9
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書評掲載案内
・読売新聞(朝刊)2020年12月27日/佐藤信(古代史学者・東京大学名誉教授)
・日本経済新聞(朝刊)2020年9月19日/本郷恵子(日本中世史研究者)
・歴史群像2020年10月号/著者インタビュー
・読売新聞(朝刊)2020年9月2日/著者インタビュー