兼好法師徒然草に記されなかった真実
小川剛生 著
兼好は鎌倉時代後期に京都・吉田神社の神職である卜部家に生まれた。六位蔵人・左兵衛佐となり朝廷に仕えた後、出家して「徒然草」を著す――。この、現在広く知られる彼の出自や経歴は、兼好没後に捏造されたものである。著者は同時代史料をつぶさに調べ、鎌倉、京都、伊勢に残る足跡を辿りながら、「徒然草」の再解釈を試みる。無位無官のまま、自らの才知で中世社会を渡り歩いた「都市の隠者」の正体を明らかにする。
書誌データ
- 初版刊行日2017/11/21
- 判型新書判
- ページ数258ページ
- 定価902円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102463-3
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書評掲載案内
・東京新聞(朝刊)2019年5月19日/栗原裕一郎(評論家)
・日本歴史2018年5月号
・読売新聞(夕刊)2018年3月5日/宇野重規(東京大学教授)
・毎日新聞(朝刊)2018年3月4日
・文藝春秋2018年3月号/本郷恵子(東京大学史料編纂所教授)
・新潮45・2018年2月号/平山周吉(雑文家)
・墨2018年1・2月号
・産経新聞2018年1月14日/松岡心平(東京大学教授)
・日本経済新聞(朝刊)2017年12月16日/五味文彦(歴史学者)
・読売新聞(朝刊)2017年12月10日/清水克行(明治大学教授)
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