ホーム > 中公新書 > 儒教とは何か 増補版
加地伸行 著
儒教は宗教というより、単なる倫理道徳として理解されがちだ。古い家族制度を支える封建的思想という暗いイメージもつきまとう。しかし、その本質は死と深く結びついた宗教であり、葬儀など日本人の生活の中に深く根を下ろしている。本書は、死という根本の問題から儒教を問い直し、その宗教性を指摘する。そして孔子以前に始まる歴史をたどりながら、現代との関わりを考える。全体を増補し、第六章「儒教倫理」を加えた。