元禄御畳奉行の日記尾張藩士の見た浮世
神坂次郎 著
尾張徳川家に二百五十年間秘匿されてきた『鸚鵡籠中記』という稀有の日記がある。筆者は御畳奉行朝日文左衛門。知行百石役料四十俵、元禄に生きた、酒好き女好き芝居好きのありふれた侍だが、好奇心旺盛で無類の記録マニア、当時の世相を赤裸々に書きとめて倦むことなく、二十七年に及ぶ。文左衛門の記述を読み解いていくと、華やかなイメージとは裏腹な、滑稽と悲惨が渦巻く、元禄の真の時代像が浮かび上がってくる。
書誌データ
- 初版刊行日1984/9/20
- 判型新書判
- ページ数216ページ
- 定価858円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-100740-7
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