コーヒーが廻り 世界史が廻る近代市民社会の黒い血液
臼井隆一郎 著
東アフリカ原産の豆を原料とし、イスラームの宗教的観念を背景に誕生したコーヒーは、近東にコーヒーの家を作り出す。ロンドンに渡りコーヒー・ハウスとなって近代市民社会の諸制度を準備し、パリではフランス革命に立ち合い、・自由・平等・博愛・を謳い上げる。その一方、植民地での搾取と人種差別にかかわり、のちにドイツで市民社会の鬼っ子ファシズムを生むに至る。コーヒーという商品の歴史を、現代文明のひとつの寓話として叙述する。
書誌データ
- 初版刊行日1992/10/15
- 判型新書判
- ページ数248ページ
- 定価902円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-101095-7
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