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乾ルカ 著
この世界を、私はひとりで生きたい――。わかり合えない母親や、うざいクラスメート。誰とも関わらずひとりで生きたい、人生の〝スヌーズ〟を続ける相内蒼、高校二年生。その出会いは、彼女の進む道を照らしはじめた――。北の街・札幌を舞台に、臨場感溢れる筆致で、激しく記憶と心を揺さぶり、光溢れる傑作青春小説!
2024/08/20 刊行

増補新版
外山滋比古 著
日本語の独自の論理性と創造性を明らかにし、文学偏重ではない抽象論理的な思考の国語教育の重要さを説く。論考「島国考」、講演「知識と思考」を増補。
2024/08/20 刊行

芝木好子 著
組紐に魅了された冴子は八百年前の厳島組紐復元に心血をそそぐ。伝統工芸の世界と大川端に暮らす人々の哀歓を描く日本文学大賞受賞作。〈解説〉堀川理万子
2024/08/20 刊行

那珂湊 船出の刻
早川隆 著
水戸藩那珂湊で密かに造られる弁財船、疾渡丸。この船には商船のふりをして諸国を旅しながら、湊の平和を守る密命が下されていた――! 文庫書き下ろし。
2024/08/20 刊行

佐藤青南 著
女子児童誘拐事件の背後には、表舞台から消えた名ヴァイオリニスト、そして天才指揮者で鳴海桜子刑事の父親の影が……。文庫書き下ろしシリーズ第四弾!
2024/08/20 刊行

苦く、甘く、熱く
林哲夫 編
永井荷風、岡本太郎、中上健次、筒井康隆、田辺聖子……。国内外の「喫茶店/カフェ」を舞台に、名手が紡ぐ味わい深い随筆・短篇二三作。文庫オリジナル。
2024/08/20 刊行

E・M・フォースター 著/中野康司 訳
ストーリーとプロットの違いは? 平面的人物と立体的人物の役割とは? イギリス文学界の重鎮がユーモアたっぷりに語る愉しい名講義にして小説論の古典。
2024/08/20 刊行

今村翔吾 編
『真田太平記』を読んで作家となり、真田愛溢れる歴史巨編『幸村を討て』を著した直木賞作家が、敬愛する泰斗の珠玉短編から選りすぐった真田家傑作選。
2024/08/20 刊行

原田ひ香 著
昭和、平成、令和――時代は変わっても実家から送られてくる小包の中身は変わらない!? 家族から届く《想い》を開封してください。〈解説〉岩井志麻子
2024/08/20 刊行

松任谷正隆 著
夫婦の冷戦、うす毛問題、時代とのズレ……。日常のピンチを楽しむヒント満載。文庫書き下ろしエッセイ2編、ジェーン・スーさんとのナルホド対談も収録。
2024/08/20 刊行

角田光代 著
片足の祖父、不登校の甥、〝正義感〟で過ちを犯したみのり。心に深傷を負い、あきらめた人生に使命―タラント―が宿る、慟哭の長篇小説。〈解説〉奈倉有里
2024/08/20 刊行

増補版
宮脇昭 著
国内外で森林再生に尽力した生態学の世界的権威が、日本特有の植生が残る鎮守の森について多角的に考察する。梅原猛との対談二篇を増補。〈解説〉中村桂子
2024/08/20 刊行

医学的に、実務的に、文学的に
黒木登志夫 著
「死ぬということ」は、いくら考えても分からない。自分がいなくなるということが分からないのだ。生死という大テーマを哲学や宗教の立場から解説した本は多いが、本書は医学者が記した、初めての医学的生死論である。といっても、内容は分かりやすい。事実に基づきつつ、数多くの短歌や映画を紹介しながら、ユーモアを交えてやさしく語る。加えて、介護施設や遺品整理など、実務的な情報も豊富な、必読の書である。
2024/08/20 刊行

高度成長から社会運動、推し活ブームまで
満薗勇 著
SDGs、応援消費、カスハラなど、消費者にまつわる用語に注目が集まっている。背景にはどのような潮流があるのか。本書は、一九六〇年代の消費革命から、平成バブル、長期経済停滞、現在までを、消費者を通して読み解く。生産性向上運動、ダイエー・松下戦争、堤清二とセゾングループのビジョン、セブン‐イレブンの衝撃、お客様相談室の誕生などを論じ、日本経済の歩みとともに変貌してきた消費者の姿と社会を描き出す。
2024/08/20 刊行

小川原正道 著
幕末期、兄隆盛・大久保利通のもと尊攘派志士として活躍した従道。20代半ばで欧州視察後、台湾出兵では派遣軍トップとして制圧。西南戦争では、国家建設を優先し陸軍卿代理として、叛乱軍指導者の兄と敵対。隆盛自刃後、謹慎する。天皇に請われ復職後は海相を長期間務め、日清戦争時には陸海相兼務など軍事的指導者、さらに元老として政府中枢を担った。最晩年まで首相待望論があったが、「賊将の弟」と固辞し続けた志士の生涯。
2024/08/20 刊行