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保坂和志 著
ぶらりぶらりと歩きながら、語らいながら、うつらうつらと静かに時間が流れていく。鎌倉・稲村が崎を舞台に、父と息子の初秋から冬のある季節を描く。
1999/09/18 刊行

長谷川法世 著
年もわが世も尽きぬ――。柏木と女三の宮の密通、薫の誕生、はかなく息絶える紫の上。消え行くものと生れ出づるものが激しく交差する光源氏の最晩年。
1999/08/18 刊行

ミニマム生活のすすめ
鈴木孝夫 著
散歩がてらの空き缶拾い、通勤の途上で新聞集め。無駄を省き、地球に優しくすることが真に豊かな生き方だ――消費社会に一石を投じるユニークな提言。
1999/07/18 刊行

鹿島茂 著
オスマン改造以前、19世紀パリの原風景へと誘うエッセイ集。ボードレール、プルーストの時代のパリが鮮やかに甦る。図版多数収載。〈解説〉小川洋子
1999/07/18 刊行

長谷川法世 著
流離の地、須磨・明石からの帰京にはじまり、政界の中枢にのぼりつめる三十九歳の春まで――。絵巻の伝統技法を取り入れて描く光源氏の栄耀栄華。
1999/07/18 刊行

(伏字復元版)
石川達三 著
戦時の兵士のすがたと心理を生々しく描き、そのリアリティ故に伏字とされ発表された、戦争文学の傑作。伏字部分に傍線をつけた、完全復刻版。
1999/07/18 刊行

長谷川法世 著
さまざまな女性との恋愛を通して、類い稀なる美しさと才能を発揮してゆく光源氏の青春時代――。正確な考証を礎に大胆な解釈を試みる平成版源氏絵巻。
1999/07/18 刊行

イタリア、シチリアの旅
辻邦生 著 堀本洋一 写真
光と陶酔があふれる広場、通り、カフェ…ローマからアッシジ、シエナそしてシチリアへ、美と祝祭の国の町々を巡る甘美なる旅の思い出。カラー写真27点。
1999/07/18 刊行

日本型システムの行方
山岸俊男 著
リストラ、転職、キレる若者たち──日本はいま「安心社会」の解体に直面し、自分の将来に、また日本の社会と経済に大きな不安を感じている。集団主義的な「安心社会」の解体はわれわれにどのような社会をもたらそうとしているのか。本書は、社会心理学の実験手法と進化ゲーム理論を併用し、新しい環境への適応戦略としての社会的知性の展開と、開かれた信頼社会の構築をめざす、社会科学的文明論であり、斬新な「日本文化論」である。
1999/06/25 刊行

折口信夫 著
古墳の闇から復活した大津皇子の魂と藤原郎女との交感を描く名作と「山越しの阿弥陀像の画因」。高安長者伝説から起草した「身毒丸」。〈解説〉川村二郎
1999/06/18 刊行

石ノ森章太郎 著
イザナキ・イザナミの国生み、天の石屋戸、八俣の大蛇、因幡の素兎、海幸彦と山幸彦――。昔話としてなじみの深い神話、寓話をビジュアルに再現する。
1999/06/18 刊行

花村えい子 著
床の落ち窪んだ部屋に閉じ込められている心美しく薄幸な「落窪の君」――。世界最古のひとつとされる継子いじめ物語が、みずみずしい感情描写で蘇る。
1999/06/18 刊行

梅棹忠夫 著
今日の情報化社会を明確に予見した「情報産業論」を起点に、価値の生産と消費の意味を文明史的に考察し、現代を解読する。〈解説〉高田公理
1999/04/18 刊行

藤子不二雄Ⓐ 著
特ダネカメラ・フリーク ココロ痴漢 別世界のヒト 主婦タレント 懐かしの銭湯ツアー スタア病患者 幸運のリング かやつり草他8話収録。
1999/04/18 刊行

ドナルド・キーン 著 金関寿夫 訳
芭蕉の句「枯枝に…」の烏は単数か複数か、その曖昧性に潜む日本の美学。ユニークな一休の肖像画、日清戦争の文化的影響など、独創的な日本論。
1999/04/18 刊行