ホーム > 電子書籍 > 春の戴冠3
辻邦生 著
美しきシモネッタの死から一年、反目を強めていくいっぽうのパッツィ家とメディチ家。ついに復活祭のミサの席上、襲撃されジュリアーノが命を落とす。血で血を洗う抗争を冷徹にも思える目で見つめ、描き続けるボッティチェルリに驚く「私」――そして、傑作「ヴィーナスの誕生」が完成したのだった。