筋肉はすごい健康長寿を支えるマイオカイン
青井渉 著
健康意識が高まり、筋肉への注目が集まっている。本書は人間にとって筋肉がいかに重要か、医学・栄養学・スポーツ科学の見地から解き明かす。そもそも運動がなぜ健康に良いのか、なぜ疲れるのか、高齢者はなぜ痩せるのか? 身体と筋肉の謎に迫る。さらに研究が進む「マイオカイン」を解説。筋肉が分泌するこの物質は臓器や脳に作用して、健康を守り、がんの発生や認知症を抑制する。筋肉を鍛え、健康長寿を目指そう。
目次
- まえがき
- 第1章 特徴 そもそも筋肉とは?
- 1 3種の筋肉と筋線維タイプ
- 2 質と太さを決める遺伝子
- 3 「代謝臓器」「分泌臓器」としての発見
- 第2章 仕組み 身体はどうして動き、疲れるのか?
- 1 脳からの神経伝達
- 2 糖と脂肪から作り出すエネルギー
- 3 疲労の原因は乳酸ではなかった
- 4 カギを握るグリコーゲンとミトコンドリア
- 第3章 変化 細くなったり太くなったりするのはなぜ?
- 1 高齢になっても筋肥大は可能――運動適応とマッスルメモリ―
- 2 寝たきりで細る廃用性萎縮
- 3 加齢に伴う萎縮「サルコペニア」
- 第4章 効果 運動が健康に良いのはなぜ?
- 1 筋肉が脳や内臓に及ぼす影響とメカニズム
- 2 がん、認知症を防ぐ筋力強化
- 3 アンチエイジングにも効果大
- 4 必要な運動量―目安は1日8000歩、中強度の筋トレ
- 第5章 筋腸相関 がん予防には筋トレが効く
- 1 他の臓器との情報交換――ホルモン、マイオカイン、腸内細菌
- 2 罹患者数1位・大腸がんを防ぐSPARC
- 3 善玉マイオカインを増やす運動と食べ物
- 第6章 食事 筋肉が喜ぶ食べ物とは?
- 1 食事の量、質、タイミング
- 2 筋肉に必要な食べ物、疲労を抑える食べ物
- 3 サプリメントの賢い使い方
- 健康づくりの10箇条
- 筋腸相関のための3箇条
- あとがき
- 主要参考文献
書誌データ
- 初版刊行日2025/10/21
- 判型新書判
- ページ数232ページ
- 定価1078円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102878-5
書店の在庫を確認
SNS公式アカウント情報