親孝行の日本史道徳と政治の1400年
勝又基 著
孝とは、親を大切にすることで、儒教の基本的徳目だ。律令で孝行者の表彰が定められ、七一四年に最古の例が見られる。以来、孝子は為政者から顕彰され、人々の尊敬を集めた。特に江戸時代は表彰が盛んに行われ、多くの孝子伝が編まれた。明治に入り教育の中心に据えられるが、戦後、軍国主義に結びついたとして否定された。それは常に支配者の押しつけだったか。豊富な資料で「孝」を辿り、日本人の家族観や道徳観に迫る。
書誌データ
- 初版刊行日2021/11/18
- 判型新書判
- ページ数256ページ
- 定価946円(10%税込)
- ISBNコードISBN978-4-12-102671-2
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書評掲載案内
・読売新聞2022年3月27日/宮部みゆき(作家)
・日本経済新聞(朝刊)2022年1月15日/井上章一(国際日本文化研究センター所長)
・AERA2021年12月20日号/福岡伸一(生物学者・青山学院大学教授)