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波多野誼余夫/稲垣佳世子 著
伝統的な心理学の理論は、人間を・ムチとニンジン・がなければ学びも働きもしない怠けもの、とみなしてきた。それははたして正しいか。興味深い実験の数々を紹介しつつ、人間は生まれつき積極的に情報的交渉を求める旺盛な知的好奇心を持ち、それこそが人間らしく生きる原動力であることを実証し、怠けもの説に基づく現在の学習・労働観を鋭く批判する。楽しい学習の設計や幼児の知的教育の可能性を具体的に追求する。毎日出版文化賞受賞。