ホーム > 中公新書 > マザー・グースの唄
平野敬一 著
マザー・グースの唄とはイギリスの伝承童謡の総称である。格言あり、なぞなぞあり、ナンセンスあり、英語国民の生活感覚や言語感覚の機微に満ち、そのことばは、現代英語のイディオムとなっている。このような英語文化の基盤をなすものへの理解を欠いては、高遠な文化論も文学論もむなしい。本書はマザー・グースの唄を紹介し、伝承童謡が英語文化のなかで果した役割を考える、英語に関心をもつすべての人にすすめる好著である。