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西村京太郎 著
東京井の頭(いのかしら)公園で、盲目の新進画家木下利夫の射殺体が発見された。直後に恋人の足立えり子が姿を消し、木下の代表作十二点も消え失せてしまった。そして、十津川を嘲笑うかのように起こる第二、第三の殺人事件。被害者の顔には、木下が影響を受けた西伊豆出身の画家入江長八(ちょうはち)の「龍」と「鶴」のハンカチが……。十津川と亀井も震える美しくも凄惨な復讐劇の真相は!?
2001/10/23 刊行

荘子 著 森三樹三郎 訳 池田知久 解説
自己の内面に向って沈潜しつつ思索する重さ。自己の外面に向って飛翔しつつ人間の自由と独立を獲得してゆく軽さ。重厚と軽妙が見事に交錯する、古代中国の最も魅力に富む思想。
2001/10/10 刊行

パスカル 著 前田陽一/由木康 訳
科学者でありキリスト者であったパスカルは、また比類なき人間探究者でもあった。その理科的才能(幾何学の精神)と文科的才能(繊細の精神)の見事な融合が『パンセ』に結実する。
2001/10/10 刊行

殱滅篇
川又千秋 著
独裁者ヒットラーの「事故死」以後、欧州では各国の思惑が複雑に絡み合い、それは太平洋での戦いをますます熾烈なものとしていく──一九四四年六月、トラック根拠地は米軍の大機動部隊の空襲により甚大な被害を蒙った。精鋭「天狗部隊」の一員として追撃した風間健児上飛曹の「烈風」も被弾し、九死に一生を得る。もはや「絶対的な」優位を保つことの出来ない烈風では、ヘルキャット、コルセアの大群の前に劣勢にならざるを得ないのだ。待たれる新鋭機──!? 大好評シリーズ第一四弾。
2001/09/28 刊行

覇権の果てに
大石英司 著
中国海兵隊はついに台湾の最前線金門島に強行上陸、橋頭堡を築いた。増援部隊と物資弾薬を大量に搬送するため、中国は渡海作戦「F計画」を実行に移す。これを阻止すべく出撃した台湾海軍は、海峡に降り注ぐロケット弾の雨に壊滅的打撃を受け、陸では陸自特殊部隊サイレント・コアの小隊と守備隊の一部が退路を断たれて孤立、中国上陸部隊の猛攻に晒されていた。陸海空で劣勢に陥った台湾政府は、本格的な軍事介入を日本に迫るが……。 緊迫の近未来軍事シミュレーション、シリーズ最終巻!!
2001/09/28 刊行

柘植久慶 著
ヒムラーらに幽閉されたヒトラー総統の奪還に失敗したフォン=タンネンベルク大佐──御厨太郎は、再び東部戦線に配属された。御厨のいない間に、ソ連軍の大規模な冬季攻勢で戦線は綻びを見せていたのだ。さらにこのクルスクの攻防に、ドイツは新型戦車「パンテル」や未完成のポルシェ「フェルディナント」を投入するという危険を冒そうとしていた。御厨の対戦車戦術は!? 一方、シチリア島には連合軍が上陸し、拘禁されたムッソリーニの救出命令が御厨に下される……。
2001/09/28 刊行

ハルピン最終決戦
横山信義 著
凍てついた大地を切り裂く重砲弾。降り積もる雪を蹴散らす戦車群──チチハル攻略を断念したソ連軍が、冬の訪れとともに満を持してハルピンへ怒濤の攻勢に転じたのだ。凍結した牡丹江を渡り、押し寄せるT34。迎え撃つ五式M4。泥濘沸き立つ大戦車戦の末、日本軍は辛くもこれを撃退するが、兵力は一気に半減した。急遽ハルピン救援に向かう在満米軍。だが、猛将パットンの前に重戦車スターリン3型が立ちはだかる。満州の戦野に「鋼の破壊神」の鉄槌が! 戦記巨篇、堂々完結。
2001/09/28 刊行

デルフィニア戦記16
茅田砂胡 著
生きて戻れ――リィの言葉に送られて、シェラは北を目指す。ついに、ヴァンツァー、そしてファロット一族との死闘が演じられる時が来たのだ! 一方、シェラと別行動中、騎士団員千人の命と交換に虜囚となり、意識を無くした戦女神に、レティシアは微笑みながら歩み寄る。研ぎ上げた必殺の針を手に──
2001/09/28 刊行

デルフィニア戦記17
茅田砂胡 著
リィを嫡子ナジェックの妻とする! 勝利の女神を辱め、デルフィニアの戦意をそがんとするゾラタスの卑劣な策に、三騎はタンガへの途をひた走る。王位を捨て一騎士に戻ったウォル、異世界の相棒ルウ、己の意志で行動するシェラ──昏々と眠り続けるリィだったが……。難攻不落のボナリス城に轟音が響くとき、最後の奇跡が始まった。
2001/09/28 刊行

デルフィニア戦記18
茅田砂胡 著
放浪の戦士と異世界の少女の出逢い――すべてはここから始まった。盟約という堅い絆で結ばれた二人は、幾多の危機を乗り越え、あまたの合戦に勝ち抜いて、戦士は大国の王に、少女は王と国の守護神となった。獅子王と妃将軍がつむぐデルフィニアの伝説がここに完結する。
2001/09/28 刊行

神皇帝の椅子
斉城昌美 著
人の世に安寧を願い神聖連合王国を統べる神皇帝アシュラウル。魔道と専制による大陸制覇に執念を燃やす、カイムジェサ帝国の獅子王ダリュワーズ。時は爆ぜ、大陸を二分する宿敵同士が命運を賭して雌雄を決する瞬間が迫る。大きく軋みをたてて動き始めた歴史の歯車。アシュラウルは獅子王の野望を砕くことができるのか!
2001/09/28 刊行

鳴海章 著
対馬沖で国籍不明の漁船に火災。空自RF-4Eファントムが確認に向かうが、漁船からのミサイルにより撃墜される。北朝鮮の漁船も自爆するが、すでに工作員は日本に上陸、恐るべき「積荷」を持ち込んでいた……。困窮を極め、国家存亡の危機に乾坤一擲の反攻を企てる北朝鮮。21世紀の覇権をかけアジアへの圧力を強めるアメリカ。不気味に沈黙する中国──一触即発の緊張が高まる中、空軍新田原基地には全国から選りすぐったF-15パイロットが集結! 航空軍事サスペンス巨篇第一弾!!
2001/09/28 刊行

鳴海章 著
シベリアからの大陸間弾道弾ミサイルがワシントン近郊で炸裂。核攻撃を受けたアメリカは直ちにICBMでモスクワ北部に報復、核弾頭装備の巡航ミサイル搭載のB-52爆撃機隊を発進させた。ロシア大統領は事故を主張、恭順の意を示すが、千島空軍基地が「クリル義勇軍」を名乗り造反、2機のスホーイがB-52邀撃に向かう。この機に乗じ北朝鮮軍も南進。韓国との緩衝地帯を埋め尽くすT-62戦車と迎え撃つA-10攻撃機。圧倒的物量に在韓米軍が苦戦するなか、中国が北朝鮮に呼応。極東の火種はついにアジア全域に!
2001/09/28 刊行

鳴海章 著
東シナ海で日本タンカーを国籍不明のMig-21が襲撃。救援に向かったF-15は倍する敵と交戦、一機が壮絶な最期を遂げる。台湾を窺う謎のMig-21部隊、北朝鮮へ進出する中国、急遽日本海を南下する米機動部隊……東アジア全域を血と硝煙の気配が覆うなか、米韓両軍の反攻に南進の野望を挫かれた北朝鮮労働党総書記は、ついに細菌兵器投入と日本への核攻撃を命じた。果たして迎撃は可能なのか!? 21世紀の覇権をかけた大国の国家戦略に翻弄される日本の運命は? 蒼穹を翔ける熱き男たちの“最後の闘い”が始まる。
2001/09/28 刊行

天下一統に翻弄された生涯
谷口研語 著
干戈轟く群雄割拠の時代、朝廷最高の官職の家柄に生まれた近衛前久は、抗争渦巻く武家社会に身を投じて、上杉謙信とは盟約を結んで関東に下り、織田信長とはその意を受けて石山本願寺との講和に貢献し、豊臣秀吉とはその関白就任にあたって自分の猶子とし、家康とは叙任、徳川改称について朝廷に斡旋するなど、公家でありながら、武家に伍して天下統一の大事業に挑んだ人物であった。公家社会最高権門の行動に時代の大転換をみる。
2001/09/28 刊行